ジェレミー・ブラウン

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ジェレミー・ブラウン
Jeremy Brown
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 アラバマ州バーミングハム
生年月日 1979年10月25日(35歳)
身長
体重
5' 10" =約177.8 cm
226 lb =約102.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2002年 ドラフト1巡目補完(全体35位)でオークランド・アスレチックスから指名
初出場 2006年9月3日、ボルチモア・オリオールズ
最終出場 2006年10月1日、ロサンゼルス・エンゼルス
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
  • オークランド・アスレチックス (2006)

ジェレミー・ブラウンJeremy Van Brown, 1979年10月25日 - )は、アメリカ合衆国アラバマ州バーミングハム出身の元野球選手(捕手)。

2003年に発売され、ベストセラーになったマイケル・ルイス著『マネー・ボール』(原題:Moneyball: The Art of Winning An Unfair GameISBN 4270000120)に於いて、オークランド・アスレチックスによるセイバーメトリクスを駆使したチーム編成の象徴的存在として取り上げられた[1]

来歴・人物[編集]

アラバマ大学時代の2001年に、ドラフトボストン・レッドソックスから19巡目で指名を受けたが、この時は契約せずに大学に残った。翌2002年には打率.320、11本塁打、64打点、出塁率.493を記録し、全米の大学で最も優れた捕手に贈られるジョニー・ベンチ賞を受賞した[1]

2002年6月のドラフトで、オークランド・アスレチックスから1巡目補完(全体35位)で指名を受ける。多くのスカウトから「太りすぎで使い物にならない」と酷評されていたブラウンを、アスレチックスが高順位で指名したのは、出塁率の高さに目を付けたビリー・ビーンGMの強い意向によるものだった。契約金は、指名順位からは破格の安さとなる35万ドルだった[2]

2006年9月1日ボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューし、5試合に出場。結果的に、メジャーでプレーしたのはこのシーズンのみであった。

2008年2月15日、「個人的な理由」により現役引退を表明[3]。プロでの成績だけを見れば、平凡な野球選手に過ぎなかったブラウンだが、『マネー・ボール』で旧来の野球観を打ち破る革命的存在として描かれていたため、その引退は大きく報じられ[4]、『マネー・ボール』理論の再検証も盛んになった[5]。親しい関係者によると、『マネー・ボール』によって大きな注目を集める選手になったブラウンは、それ故のプレッシャーに悩まされていたという[1]

『マネー・ボール』は2011年ブラッド・ピット主演で映画化され、ブラウンは終盤のわずかなシーンに映像で登場する[1]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 OAK 5 11 10 1 3 2 0 0 5 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .300 .364 .500 .864
通算:1年 5 11 10 1 3 2 0 0 5 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .300 .364 .500 .864

脚注[編集]

  1. ^ a b c d Crasnick, Jerry(2011-09-24). 2002 'Moneyball' draft class in review. ESPN.com(英語). 2011年10月4日閲覧
  2. ^ マイケル・ルイス 『マネー・ボール―奇跡のチームをつくった男―』 中山宥訳、二宮清純解説、ランダムハウス講談社、2004年、ISBN 4-270-00012-0
  3. ^ “Catcher Jeremy Brown announces retirement” (プレスリリース), Oakland.athletics.mlb.com, (2008年2月15日), http://oakland.athletics.mlb.com/news/press_releases/press_release.jsp?ymd=20080215&content_id=2374243&vkey=pr_oak&fext=.jsp&c_id=oak 2011年9月24日閲覧。 
  4. ^ Chass, Murray(2008-02-19). Assessing the ‘Moneyball’ Payoff. New York Times(英語). 2011年10月4日閲覧
  5. ^ Jacques, Derek(2008-03-04). Is Moneyball Dead?. Baseball Prospectus(英語). 2011年10月4日閲覧

外部リンク[編集]