コモドオオトカゲ

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?コモドオオトカゲ
コモドオオトカゲ
コモドオオトカゲ Varanus komodoensis
保全状態評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
ファイル:Status iucn2.3 VU.svgワシントン条約付属書I類
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : オオトカゲ下目 Platynota
: オオトカゲ科 Varanidae
: オオトカゲ属 Varanus
亜属 : オニオオトカゲ亜属 Varanus
: コモドオオトカゲ
V. komodoensis
学名
Varanus komodoensis
Ouwen, 1912
和名
コモドオオトカゲ
英名
Komodo dragon
Ora

コモドオオトカゲ (Varanus komodoensis) は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類されるトカゲ。コモドドラゴンと呼ばれることもある。

目次

[編集] 分布

種小名komodoensisは「コモド島産の」を意味する。

インドネシアギリダサミ島ギリモタン島コモド島フローレス島南部、リンチャ島固有種

[編集] 形態

全長200-300cm、体重約70kg[1]で、最大全長313cm。最大体重166kg。頑丈な体型をしており、メスよりもオスの方が大型になる。最大全長はトカゲ亜目最長種ハナブトオオトカゲに及ばないが、同じ全長の場合、コモドオオトカゲの方が体重が重いため、トカゲ亜目の現生種では世界最大種とされる。分布域には数万年前まで肩高150cmのゾウが分布していたため、それらを捕食するために大型化したとする説もある。体色は暗褐色や暗灰色一色で、頸部や背面では褐色を帯びる個体もいる。

頭部は小型で細長い。吻端は幅広く、丸みを帯びる。鼻孔は吻端寄りで、やや前方に向かって開口する。四肢は発達し、鋭い爪が生える。尾は側偏する。

幼体の胴体には黄色い斑点が見られるが、成長に伴い消失する。

[編集] 生態

乾燥した落葉樹林サバンナ海岸などに生息する。地表性だが、幼体は体重が軽いことや大型個体から逃げる目的もあり、樹上でも生活する。薄明薄暮時に日光浴を行って体温を上げ、日中は体温が上がりすぎると岩場の影や木陰などに避難し体温を調整する。尾を使い泳ぐこともできる。外敵に襲われると噛みついたり、尾を打ちつけて応戦する。

食性は動物食で、主にイノシシシカなどの哺乳類を食べるが、鳥類とその卵、爬虫類とその卵、昆虫類、動物の死骸も食べる。共食いも行う。家畜や人間が捕食された例もある。獲物を待ち伏せ、通りかかった獲物を捕食する。

繁殖形態は卵生。繁殖期は5-8月で、オス同士は直立して組み合う「コンバットダンス」と呼ばれる行動でメスを巡って争う。オスは舌を出し入れして臭いを嗅ぎ、その後にメスの背中に爪を立てて音を出しメスが受け入れると交尾する。9月に斜面やツカツクリの巣に穴を掘り、1回に10-30個の卵を産む。卵は4月に孵化する。5年から7年で性成熟する。

[編集] 単為生殖

2006年12月21日付けの英科学誌ネイチャーに、イギリスの二つの動物園でコモドオオトカゲのが、との交尾なしでを産み、このうちの一カ所では子が孵ったと発表された。トカゲ類の中には雌単独の単為生殖を行う種もあるが、コモドオオトカゲで確認されたのは初めてとなる。

[編集]

口中には食べ残しを栄養とする7種類以上の腐敗菌が増殖しており、噛み付かれた獲物は敗血症を発症して死亡すると長年考えられてきた。

しかし、メルボルン大学のブライアン・フライらは、この説は誤りで、コモドオオトカゲ自身が、獲物の血液の凝固を妨げ、失血によるショック状態を引き起こす毒を持っているとの研究成果を発表した[2]。 毒は、ノコギリ状の歯で噛み付いて引っ張るような動作により、歯の間にある複数の毒管から流し込まれる。これは、毒の注入に特化した結果、牙としての強度や殺傷力が弱い毒蛇などと異なり、歯自体の強度と殺傷能力を保ったまま毒の注入を可能とする構造であると推測されている。[3]

[編集] 人間との関係

少なくとも1840年にはスンバ島の首長が本種に関する記録を残していたが、以前は全長700cmに達するオオトカゲや陸棲のワニと考えられていた。1910年にコモド島で全長225cmの個体が射殺されたことにより詳細が判明した。

開発による生息地の破壊、獲物の減少などにより生息数は減少している。以前はパダール島にも分布していたが、エサとなる鹿を人間が狩り尽くしてしまったため絶滅し、フロレス島の大部分でも生息数が激減している。現在は生息地が世界遺産に登録されているほか、飼育下繁殖が試みられているなど、厳重な保護体制が取られている。パダール島には他島の個体を再導入する試みが進められている。

コモド島には、「ある王女が二人の子供を生んだ。一人は人間の男の子でGerongと言う名前を付けられた。双子のもう片方は、コモドオオトカゲの女の子でOrahと言った。生まれた時に二人の"兄と妹"は別れた。数年後、Gerongは成長し、ある日、彼は森で巨大なトカゲに遭遇する。Gerongがトカゲを殺そうとしたちょうどその時、実の母親である王女が現れ、Gerongに二人が兄と妹であったことを明かした」という言い伝えがあり、島の住民と共存してきた。

しかし、コモドオオトカゲによる襲撃事件は複数起こっており、記録では4人が死亡、8人が負傷している。原因は、餌不足によるコモドオオトカゲの空腹が理由とされる。

[編集] 関連項目

ウィキメディア・コモンズ

[編集] 参考文献

  1. ^ デイビッド・バーニーほか編 日高敏隆ほか日本語版監修 『世界動物大図鑑』、ネコ・パブリッシング、2004年初版第2刷、420-421頁
  2. ^ [CNNサイエンス http://www.cnn.co.jp/science/CNN200905240019.html]
  3. ^ ナショナルジオグラフィック ニュース 2009年5月19日[1]
  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社1984年、142頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ8 東南アジアの島々』、講談社2000年、100-103、202頁。
  • Go!!Suzuki 『爬虫・両生類ビジュアルガイド オオトカゲ&ドクトカゲ』、誠文堂新光社2006年、28-29頁。
  • 千石正一監修 長坂拓也編 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、71頁。
  • 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、104-105、120-121、125頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館2004年、109頁。

[編集] 外部リンク