グアニル酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

5'-グアニル酸
5'-GMPの構造
IUPAC名 グアノシン-5'-リン酸
別名 5'-グアノシン一リン酸
分子式 C10H14N5O8P
分子量 363.22
CAS登録番号 [85-32-5]
形状 無色固体
融点 190–200 °C(分解)[1]
SMILES O[C@H]1[C@H]([C@H](N2C
(N=C(N)NC3=O)=C3N=C2)
O[C@@H]1COP(O)(O)=O)O

グアニル酸(グアニルさん、guanylic acid)は、ヌクレオチド構造を持つ有機化合物の一種である。グアノシン一リン酸 (Guanosine monophosphate) とも呼ばれ、GMPと略される。GMPは核酸塩基のグアニン、五炭糖のリボース、1つのリン酸より構成されており、リン酸とグアノシンヌクレオシド)の間でリン酸エステルを形成している。リン酸エステルの位置により、2'-体、3'-体、5'-体が知られる。5'-体はRNA中の部分構造として現れ、呈味性ヌクレオチドとしても用いられる。

利用[編集]

5'-GMPはシイタケの旨味成分であり工業的に生産されて、核酸系調味料として利用される。核酸系調味料の多くはカツオブシの旨味成分である5'-IMPと5'-GMPの混合物であり、工業的には酵母RNAを原料にして、アオカビのヌクレアーゼP1(EC. 3.1.30.1)を作用させて5'-GMPと5'-AMPの混合物にし、コウジ菌のAMPデアミナーゼで5'-AMPのみを5'-IMPに転換して酵素的に核酸系調味料を製造している。[2]

参考文献[編集]

  1. ^ Merck Index 12th ed.
  2. ^ 一島英治、『酵素の化学』p183 ISBN 4-254-14555-1

関連項目[編集]