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[[ファイル:Furenai eki.jpg|right|thumb|1978年の振内駅と周囲約750m範囲。右側が日高町方面。{{国土航空写真}}]]
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== 歴史 ==
== 歴史 ==
* [[1958年]](昭和33年)[[11月15日]] - '''[[日本国有鉄道|国有鉄道]]富内線'''富内駅 - 当駅間の延伸開通に伴い、開業<ref name="hokkaido-np-1958-11-16" />。[[日本の鉄道駅#一般駅|一般駅]]。
* [[1958年]](昭和33年)[[11月15日]] - '''[[日本国有鉄道|国有鉄道]]富内線'''富内駅 - 当駅間の延伸開通に伴い、開業<ref name="hokkaido-np-1958-11-16" />。[[日本の鉄道駅#一般駅|一般駅]]{{R|停車場}}
* [[1959年]](昭和34年) - 振内営林署所轄貯木場へ、専用線500m敷設<ref>北海道営林局(直轄)50年史 平成9年11月発行 P310。</ref>。
* [[1959年]](昭和34年) - 振内営林署所轄貯木場へ、専用線500m敷設<ref>北海道営林局(直轄)50年史 平成9年11月発行 P310。</ref>。
* [[1964年]](昭和39年)[[11月5日]] - 当駅 - 日高町駅間の延伸開通に伴い、中間駅となる。 
* [[1964年]](昭和39年)[[11月5日]] - 当駅 - 日高町駅間の延伸開通に伴い、中間駅となる。 
* [[1982年]](昭和57年)[[11月15日]] - 貨物の取り扱いを廃止。
* [[1982年]](昭和57年)[[11月15日]] - 貨物の取り扱いを廃止{{R|停車場}}
* [[1984年]](昭和59年)[[2月1日]] - [[チッキ|荷物]]の取り扱いを廃止。
* [[1984年]](昭和59年)[[2月1日]] - [[チッキ|荷物]]の取り扱いを廃止{{R|停車場}}
* [[1986年]](昭和61年)[[11月1日]] - 富内線の全線廃止に伴い、廃駅となる<ref name="hokkaido-np-1986-10-31" />。
* [[1986年]](昭和61年)[[11月1日]] - 富内線の全線廃止に伴い、廃駅となる<ref name="hokkaido-np-1986-10-31" />。



2021年6月13日 (日) 05:45時点における版

振内駅
振内鉄道記念館(2007年11月5日)
ふれない
Furenai
幌毛志 (3.4 km)
(2.8 km) 仁世宇
所在地 北海道沙流郡平取町振内
北緯42度43分38.78秒 東経142度17分46.0秒 / 北緯42.7274389度 東経142.296111度 / 42.7274389; 142.296111
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 富内線
キロ程 58.4 km(鵡川起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
106人/日
-昭和56年-
開業年月日 1958年昭和33年)11月15日[1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 富内線廃線に伴い廃駅
テンプレートを表示
1978年の振内駅と周囲約750m範囲。右側が日高町方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

振内駅(ふれないえき)は、かつて北海道日高支庁沙流郡平取町振内に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)富内線廃駅)である[3]。富内線の廃線に伴い、1986年(昭和61年)11月1日に廃駅となった[4]

歴史

駅構造

廃止時点で、1面2線の島式ホームを有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[6]。駅舎側(南側)が上り線、外側(北側)が下り線となっていた(番線表示なし)。その他上下本線それぞれの外側に、安全側線を持った側線を各1線ずつ有し、上り線側の側線の駅舎傍には貨物用の短い単式ホームを有した[6]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の南側に位置し、ホーム東側とを結ぶ構内踏切で連絡した[6]

駅名の由来

当駅が所在した地名より。地名は、アイヌ語の「フレ・ナイ」(赤い川)に由来する。

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は106人[6]

駅周辺

駅跡

旧駅構内は1986年(昭和61年)11月から平取町により、「振内鉄道記念館」として整備されている[8]。駅舎は撤去されたが新たにバスの待合所兼用の建物が建築され、館内1階にC58形蒸気機関車の動輪や、当時使用していた閉塞器、備品、保線用具、駅スタンプ、写真パネルなどが保存・展示されている[8]。館外には当時の状態のままに[9]側線を含むレールとホーム、腕木式信号機が保存され、旧上り線上には旧ソ連向けに新製された、国鉄D51形蒸気機関車と同型機であるD51-23号機サハリン(旧・樺太)から戻って来て静態保存・展示されている[10]。また、旧下り線ホームに横付けする形で[9]国鉄の旧型客車であるスハ45形スハ45 37スハフ42形スハフ42 519の2両も静態保存・展示されている[8]。客車はライダーハウスとしても利用されており[8]、内装は宿泊施設用に変更されている[9]。ホームには当駅のほか幌毛志駅、仁世宇駅、岩知志駅の駅名標が移設保存されている[9]

その他

当駅を発着駅とする区間列車が上下1本(下り:鵡川駅 - 当駅間、上り:当駅 - 苫小牧駅間)設定されていた(1985年(昭和60年)3月14日改定の時刻(廃止時の時刻表)[11])。

隣の駅

日本国有鉄道
富内線
幌毛志駅 - 振内駅 - 仁世宇駅

脚注

  1. ^ a b “日勝線の一部 富内から振内間(13キロ)18年ぶりで開通”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1958年11月16日)
  2. ^ a b “胆振、富内線きょう限り”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1986年10月31日)
  3. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、866頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ “日本国有鉄道公示第109号”. 官報. (1986年10月14日) 
  5. ^ 北海道営林局(直轄)50年史 平成9年11月発行 P310。
  6. ^ a b c d e 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)107ページより。
  7. ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)11ページより。
  8. ^ a b c d 書籍『全国保存鉄道III 東日本編』(監修:白川淳、JTBパブリッシング1998年11月発行)27ページより。
  9. ^ a b c d 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)90-91ページより。
  10. ^ 書籍『蒸気機関車完全名鑑 ビジュアル改訂版』(廣済堂ベストムック2011年1月発行)54ページより。
  11. ^ 書籍『廃線終着駅を訪ねる 国鉄・JR編』(著:三宅俊彦JTBパブリッシング2010年4月発行)28-29ページより。

関連項目

外部リンク