豊田駅 (北海道)

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豊田駅
とよた
Toyota
(8.6 km)
(6.3 km) 穂別
所在地 北海道勇払郡穂別町字豊田(現:むかわ町穂別豊田)
北緯42度42分45秒 東経142度6分59秒 / 北緯42.71250度 東経142.11639度 / 42.71250; 142.11639
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 富内線
キロ程 31.0 km(鵡川起点)
電報略号 ヨタ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1923年大正12年)11月11日[1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 富内線廃線に伴い廃駅[1]
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1975年の豊田駅と周囲約500m範囲。右上側が日高町方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

豊田駅(とよたえき)は、北海道胆振支庁勇払郡穂別町字豊田[3](現・むかわ町穂別豊田)にあった日本国有鉄道(国鉄)富内線廃駅)である[1]事務管理コードは▲132305[3]

歴史[編集]

駅名の由来[編集]

旧駅名の「杵臼」は、アイヌ語の「キナウㇱ(kina-us)」(草が・多い)に由来する[7][8]。その後「水田ができたので豊作を祈って部落名を『豊田』と改めた[5]」ため、北海道鉄道による買収に際して駅名を改めた[5]

駅構造[編集]

廃止時点で、島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の北西側(日高町方面に向かって左手側)に存在した[8]。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も日高町方の転轍機及びホーム近くまでの線路が側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では転轍機の先の部分に車止めが設置されていた[8])。

無人駅となっていたが、有人駅時代の駅舎が残っていた。駅舎は構内の北西側に位置した[8]

利用状況[編集]

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は8人[8]

駅周辺[編集]

駅跡[編集]

1999年(平成11年)時点では消防団の建物が建築されていた[10]。2011年(平成23年)時点でも同様であった[11]

また、1999年(平成11年)時点では駅跡の穂別方を流れるキナウス川にガーダー橋が残存し農道に転用されていた[10]。2011年(平成23年)時点でも同様で、そのほか栄方に線路跡の築堤やトンネルの坑口、擁壁落石防止用フェンス、標識などが残存していた[11]

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
富内線
栄駅 - 豊田駅 - 穂別駅

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、866頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ a b “日本国有鉄道公示第109号”. 官報. (1986年10月14日) 
  3. ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、229頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ 『官報』 1923年11月20日 鉄道省彙報「地方鉄道運輸開始」(国立国会図書館デジタルコレクション)
  5. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、97-98頁。ASIN B000J9RBUY 
  6. ^ “「通報」●日高本線浜厚真駅ほか17駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1977年1月31日) 
  7. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉 芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 41. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年11月14日閲覧。 
  8. ^ a b c d e 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)107ページより。
  9. ^ a b 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)11ページより。
  10. ^ a b 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング2000年1月発行)65ページより。
  11. ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)84-86ページより。

関連項目[編集]