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春日駅 (北海道)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
春日駅
かすが
Kasuga
豊城 (4.2 km)
(8.0 km) 旭岡
所在地 北海道勇払郡鵡川町字春日
北緯42度34分50.26秒 東経141度59分59.25秒 / 北緯42.5806278度 東経141.9997917度 / 42.5806278; 141.9997917
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 富内線
キロ程 7.8 km(鵡川起点)
電報略号 スカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1922年大正11年)9月11日[1][注釈 1]
廃止年月日 1986年昭和61年)11月1日[2]
備考 富内線廃線に伴い廃駅[3]
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1975年の春日駅と周囲約500m範囲。右下側が日高町方面。鵡川寄りにコンクリート製のホームが見え、駅舎側は1983年(昭和58年)には既に日高町側が切られて引込線化されていた[4]国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)(現・地図・空中写真閲覧サービス)の空中写真を基に作成

春日駅(かすがえき)は、北海道胆振支庁勇払郡鵡川町字春日(現・むかわ町)にかつて設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)富内線廃駅)である。電報略号スカ事務管理コードは▲132302[5]

歴史

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駅名の由来

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新旧名とも所在地名より。

旧駅名の萠別(もえべつ)は、アイヌ語の「モイペッ(moy-pet)」(静かな・川)に由来し、当地での鵡川の流れる様を表しているのではないかと考えられている[10]。なお、現在当地には鵡川支流のモイベツ川が流れているが、この川が「静かな川」だったのではなく、「鵡川が『静かな川』であるところに流れ込む川」の意で命名されたものではないかと考えられている[10]

春日の地名は、鵡川村(当時)で1943年(昭和18年)11月15日施行の大字廃止・字名整理改正に伴って成立したもので、由来は「本地ハ本村中央部ニアリ南ニ面セル高丘ニ日当リ良ク旧名萌別ト称シタリ 若芽ノ萌ユルハ春ノ候ナルニヨリテ萌ユル語源ヨリ春日ト称スルモノナリ」と説明があるように、旧名から連想で名付けられた和名である[11]

なお、富内線の国有化・当駅の改名より字名の改正が後となっているが、地名の決定自体は8月1日の国有化の直前7月17日であり、その後7月31日付で村会で異議なしの答申を得ている[11]

駅構造

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廃止時点で、島式ホーム(※片面使用)1面1線を有する地上駅であった。ホームは。線路の東側(日高町方面に向かって左側)に存在した[4]。かつては島式ホーム1面2線を有する。列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後も鵡川方の転轍機及びホーム端までの線路が側線として残っていた(但し1983年(昭和58年)時点では転轍機の先、ホームに至る間の部分に車止めが設置されていた[4])。

無人駅(簡易委託駅)となっており、有人駅時代の駅舎は改築され、日高本線豊郷駅清畠駅と同型の駅舎となっていた[12]。駅舎は構内の東側に位置し、ホームから少し離れていた。駅自体は完全無人であるが、駅前の商店で乗車券を取り扱う簡易委託駅となっていた[9]

利用状況

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  • 1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は38人[4]

駅周辺

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駅跡

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1999年(平成11年)時点では駅舎、ホーム、駅名標が残存していた[9]。また簡易委託を受託していた駅前商店には当時の看板、時刻表、運賃表が保存されていた[9]。2011年(平成23年)時点では旧駅施設については同様で、駅舎はバスの待合所として再利用されている[14]。駅名標は塗り直されている模様であった[14]

隣の駅

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日本国有鉄道
富内線
豊城駅 - 春日駅 - 旭岡駅
かつて当駅と旭岡駅(当時は生鼈駅)との間に、芭呂沢駅(ばろさわえき)が存在した(1923年(大正12年)6月12日開業。1943年(昭和18年)8月1日廃止)。

脚注

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注釈

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  1. ^ a b 1922年09月28日付の『官報』第3049号では9月25日営業開始[6]

出典

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  1. ^ a b 鉄道省 編「北海道鉄道 苗穂・辺富内間」『鉄道停車場一覧』 昭和9年12月15日現在、川口印刷所出版部、1935年、195頁。doi:10.11501/1212697全国書誌番号:47010415https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1212697/122 
  2. ^ a b 「日本国有鉄道公示第109号」『官報』1986年10月14日。 
  3. ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、865頁。ISBN 978-4-533-02980-6全国書誌番号:99032190 
  4. ^ a b c d e f g 宮脇俊三原田勝正 編「富内線」『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』小学館、1983年7月、106頁。全国書誌番号:83046320 
  5. ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編「富内線 鵡川・日高町間」『停車場一覧』 昭和41年3月現在、日本国有鉄道、1966年、229頁。doi:10.11501/1873236全国書誌番号:67009669https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1873236/1352022年12月10日閲覧 
  6. ^ 「地方鉄道停留所設置」『官報』第3049号、1922年09月28日国立国会図書館デジタルコレクション
  7. ^ 「鉄道省告示第252号、第253号」『官報』第3174号、1937年08月02日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  8. ^ 「「通報」●日高本線浜厚真駅ほか17駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』、日本国有鉄道総裁室文書課、1977年1月31日、2頁。 
  9. ^ a b c d 宮脇俊三(編著)『鉄道廃線跡を歩くVII』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2000年1月、64-65頁。ISBN 4-533-03376-8全国書誌番号:20027810 
  10. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 別巻〉、2018年11月30日、370頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  11. ^ a b 鵡川町史編纂委員会 編『鵡川町史』鵡川町、1968年11月20日、204-209頁。doi:10.11501/13197520全国書誌番号:88026636 
  12. ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、82,95頁。ISBN 978-4-89453-612-8全国書誌番号:21979519 
  13. ^ 『北海道道路地図』(改訂版)地勢堂、1980年3月、11頁。全国書誌番号:21718699 
  14. ^ a b 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、82-84頁。ISBN 978-4-89453-612-8全国書誌番号:21979519 

関連項目

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