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「放射能泉」の版間の差分

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* 恵那峡温泉(岐阜県)
* 恵那峡温泉(岐阜県)
* 池田ラジウム鉱泉(島根県)
* 池田ラジウム鉱泉(島根県)
* [[母畑温泉]](福島県)
* 馬場の湯温泉(福島県)


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2020年9月12日 (土) 11:37時点における版

放射能泉(ほうしゃのうせん)は、掲示用泉質名に基づく温泉泉質の分類の一種。特殊成分を含む療養泉に分類される。

概要

微量のラジウムラドンおよびアスタチンから水銀までの原子核崩壊によって生じる放射性同位体が含まれるのが特徴。たとえば有馬温泉の源泉近くでは13マイクロシーベルト/時を被曝する。この量は、原子力安全委員会の指針では屋内退避が推奨される被曝量である。

これに対し、「健康への悪影響は一切なくむしろホルミシス効果による免疫細胞の活性化により健康になるため積極的に被曝すべき」とする者もいる。その一方で、ラドン被曝などでの健康に対する害への指摘もある。このように放射能泉やホルミシス効果には、益とする意見と害とする意見があり、賛否両論である。

また、世界一といわれる高濃度のラジウム温泉が噴出する三朝地区の男性は、肺がんが増加しているとし、健康への悪影響を示すデータもある[1]

放射能泉はラジウムの含有量に関係なくラジウム温泉(ラジウム泉)と総称されることもあるが、日本の場合はラドン含有量の多いものがほとんどであり、そのような温泉は一般的に「ラドン温泉」(ラドン泉)と呼ばれている[2]。この他、ラドンの同位体であるトロンを多く含むものもあり、同様に「トロン温泉」(トロン泉)と呼ばれている[3]

泉質の定義

温泉水1kg中にラドンを3ナノキュリー( = 8.25マッヘ単位 = 111ベクレル)以上含有。

単純弱放射能泉・含弱放射能泉のラドン含有量は 8.25マッヘ単位/kg 以上、50マッヘ単位/kg 未満。単純放射能泉・含放射能泉は 50マッヘ単位/kg 以上。

新旧泉質名との対比

新旧泉質名では、以下に分類される。

新旧泉質名の対応[4]
旧泉質名 新泉質名 略記泉質名
放射能泉
  • 単純弱放射能泉
  • 単純放射能泉
  • 含弱放射能-○-○泉
  • または含放射能-○-○泉
  • 単純弱Rn泉
  • 単純Rn泉
  • 含弱Rn-○-○泉
  • 含Rn-○-○泉

放射能泉の場合、前述の泉質定義に合致すれば放射能泉となる。そのため、新泉質名による分類では“含放射能○○泉”、または“含弱放射能□□泉”と付く多くの泉質が存在する。

効能

効能はその効果を万人に保証するものではない

泉質に基づく効能として、以下が挙げられる[5]

適応症

浴用

飲用

禁忌症

代表的な温泉地

脚注

関連項目