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*[http://www.mrbigsite.com/index.html The Official Mr. Big Site]:公式サイト(英語版)
*[http://www.mrbigsite.com/index.html The Official Mr. Big Site]:公式サイト(英語版)
*[http://www.rockpoplyrics.com/mrbig.php 歌詞]


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2007年10月3日 (水) 04:15時点における版

Mr. Big
基本情報
出身地 アメリカ
活動期間 1989年 -2002年
ジャンル ハードロック
ヘヴィメタル
メンバー
エリック・マーティン
リッチー・コッツェン
ビリー・シーン
パット・トーピー
旧メンバー
ポール・ギルバート
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Mr. Bigミスター・ビッグ)はアメリカハードロックバンド1989年にデビュー、2002年に解散した。

略歴

  • デイヴィッド・リー・ロスのバンド等で活躍していたビリー・シーンが、レーサーXのポール・ギルバートと出会い、後にエリック・マーティンパット・トーピーが加わり、「MR. BIG」として1989年にアルバム「MR. BIG」でデビューする。
  • 1991年に2枚目のアルバム「LEAN INTO IT」をリリース。ポップなメロディーとハードな演奏がほどよく合わさったこのアルバムは本国のみならず日本でもヒットとなる。このアルバムに収められた「TO BE WITH YOU」はシングル全米No.1となる。
  • 1993年に3枚目のアルバム「BUMP AHEAD」をリリース。
  • 1996年1月に4枚目のアルバム「HEY MAN」をリリースする。これまでの彼らのアルバムは一曲目に必ず「激しく、楽器陣が超絶テクニックを駆使したロックナンバー」を持ってくるという法則があったが、このアルバムにて初めてそれが破られた。同年11月には初のベストアルバム「BIG, BIGGER, BIGGEST!」をリリースし、その後活動停止に入る。日本での高い人気に比べ、本国ではそれほどの人気が獲得できていなかったため、マンネリを打破するためにビリーが他のプロジェクトを開始したのが理由とされる。その後活動再開時に今度はポールが「ソロ活動に専念したい」という理由でバンドを脱退。エリック、ビリー、パットはかつてスタジオで一緒に演奏した事のあるリッチー・コッツェンを招いてバンドを続行する事を決意する。
  • 1997年日本武道館でのライヴを収録した「LIVE AT BUDOKAN」をリリースする。初回盤は武道館と同じ八角形のアルミ製のケース(武道『館』とアルミ『缶』をかけた洒落と思われる)入りであった。
  • 1999年にスタジオアルバムとしては通算5枚目となる「GET OVER IT」をリリースする。
  • 2001年8月に6枚目のアルバム「ACTUAL SIZE」をリリース。しかしこの頃からビリーとエリックの仲が悪化しており、アルバムリリース直後に突然バンド側が「ビリーを解雇した」と公式発表する。しかしこの発表を不服とした創設者でもあるビリーは程なくしてバンドの解散を宣言することになる。最後に今までたくさん支えてもらった日本のファンの前でライブをしたいということで「フェアウェル・ツアー」と題して日本での解散ライブツアーを行う。最終公演に当たる2002年2月5日東京国際フォーラムでのライブは後にライヴアルバム「IN JAPAN」に収録されて発売されている。

メンバー

ディスコグラフィー

スタジオアルバム

  • MR. BIG (1989年
  • LEAN INTO IT (リーン・イントゥ・イット) (1991年
  • BUMP AHEAD (バンプ・アヘッド) (1993年
  • HEY MAN (ヘイ・マン) (1996年
  • GET OVER IT (ゲット・オーヴァー・イット) (1999年
  • ACTUAL SIZE (アクチュアル・サイズ) (2001年

ライヴアルバム

  • RAW LIKE SUSHI (ロウ・ライク・スシ)(1990年
  • RAW LIKE SUSHI II (ロウ・ライク・スシII) (1992年
  • RAW LIKE SUSHI III (ロウ・ライク・スシIII) (1994年
  • LIVE AT BUDOKAN (ライヴ・アット・ブドウカン) (1997年
  • IN JAPAN (2002年

シングル

  • GREEN-TINTED SIXTIES MIND (1991年)
  1. Green-tinted Sixties Mind
  2. My Kinda Woman
  • JUST TAKE MY HEART (1992年)
  1. Just Take My Heart
  2. To Be With You (live version)
  3. To Be With You (LP version)
  4. Anything For You
  • WILD WORLD (1993年)
  1. Wild World
  2. Temperamental
  3. Let Yourself Go
  • TAKE COVER (1996年)
  1. Take Cover
  2. Goin' Where The Wind Blows
  3. Shoot The Moon
  4. Just Take My Heart (live)
  5. Whole World's Gonna Know (live)
  • GOIN' WHERE THE WIND BLOWS (1996年)
  1. Goin' Where The Wind Blows
  • STAY TOGETHER (1996年)
  1. Stay Together
  2. Take Cover (live)
  3. Goin' Where The Wind Blows(live)
  • NOT ONE NIGHT (1997年)
  1. Not One Night
  2. Take A Walk (live)
  3. Daddy, Brother, Lover, Little Boy (live)
  • SUPERFANTASTIC (1999年)
  1. Superfantastic
  2. You Don't Have To Be Strong
  3. Burn
  • STATIC (1999年)
  1. Static

)

  1. Static (live)

コンピレーション

  • BIG, BIGGER, BIGGEST! (ベスト・オブ・MR. BIG) (1996年
  • DEEP CUTS (ディープ・カッツ) (2000年
  • GREATEST HITS (グレイテスト・ヒッツ) (2004年

音楽性

  • 初期の頃にはまさにアメリカンハードロックといった曲が中心であった。特に「Addicted To That Rush」(「MR. BIG」1曲目)、「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」(「LEAN INTO IT」1曲目)「Colorado Bulldog」(「BUMP AHEAD」1曲目)はビリーとポールの激しいソロがあり、特に前者2曲は、ライブでは必ず演奏される定番の曲であった。
  • 中期になるとロックでありながらも、より静かな曲やアコースティックな曲、ポップな曲が比重を占めていく。楽器陣全員がコーラスが出来たためライブでも再現される重厚なコーラスワークも人気の理由の一つであった。この頃の代表曲としては美しいメロディーと、ポールが考案した一風変わったドラムによる「Take Cover」(「HEY MAN」収録)が挙げられる。
  • リッチー加入から解散までの後期は、若干ファンク寄りの曲が多い。またリッチーは自身のソロでボーカルもしていたため、エリックとのツインボーカルの曲も存在する。
  • キャリアを通じて、1970年代ロックからの影響が強いことは、カヴァーの選曲からも伺える。これまでにスタジオまたはライヴでカヴァーした曲は、「30 Days In The Hole」(ハンブル・パイ)、「Baba O'Riley」(ザ・フー)、「Wild World」(キャット・スティーヴンス)、「Mr.Big」(フリー)、「Burn」(ディープ・パープル)等。

補足

  • 日本では大人気を獲得したため、度々日本でのツアーを行った。(→「ビッグ・イン・ジャパン」)メンバーはインタビューなどで事あるごとに日本のファンへの感謝の念を口にし、日本のファンを単なるファンという概念をこえて「Brothers(兄弟)」と呼んでいた。ベストアルバム「BIG, BIGGER, BIGGEST!」日本盤ボーナストラックに「I Love You Japan」という曲が収録されていることなどからも、彼らがどれだけ日本のファンを大事にしていたかをうかがい知る事が出来る。
  • ギターのポール、ベースのビリーの2人は、電動ドリルピックを取り付けて演奏する「ドリル奏法」の使い手であり、その際には必ず日本の工具メーカーであるマキタの電動ドリルを使用したことで有名。そのせいか、マキタはMR. BIGのコンサートツアーを後援したことがあるだけでなく、前述の「I Love You Japan」も本来はマキタの社歌として作られた曲であるなど、マキタとMR. BIGの関係は非常に深い。
  • 日本のロックユニットB'zのアルバム『Brotherhood』に、ビリーとパットが数曲参加したことがあり、ビリーはその後2002年ベースサポートメンバーとしてライブツアーに同行している。エリックは2004年にはB'zの松本孝弘ソロプロジェクトTMGにヴォーカルとしてメンバー参加している。また、B'zの楽曲『juice』をMR.BIGがレコーディングしたとされているが、世にはまだ出回っていない。
  • 谷村新司のアルバム『半空 NAKAZORA』の収録曲「クリムゾン」に、ポールがギターで参加している。

外部リンク