桂小すみ

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かつら すみ
桂(かつら) 小(こ)すみ
結三柏は、桂文治一門の定紋である。
本名 松本まつもと(旧姓:玉置) 優子ゆうこ
別名 杵屋きねや 佐之萌さのもえ
生年月日 (1973-03-07) 1973年3月7日(51歳)
出身地 日本の旗 日本神奈川県横浜市
師匠 杵屋佐之忠
三代目桂小文治
名跡 1. 松本優子
(2003年 - 2018年)
2. 桂小すみ
(2018年 - )
出囃子 佃くずし
活動期間 お囃子さんとして
2003年 - 2018年
音曲師として
2018年 -
配偶者 あり
所属 落語芸術協会
受賞歴
令和元年度花形演芸大賞 銀賞(2020年)
令和2年度花形演芸大賞 金賞(2021年)
令和3年度花形演芸大賞 大賞(2022年)
浅草芸能大賞 新人賞(2023年)

桂 小すみ(かつら こすみ、1973年3月7日 - )は、落語芸術協会に所属する音曲師。三代目桂小文治門下。本名∶松本 優子横浜市出身。

経歴[編集]

神奈川県立横浜翠嵐高等学校東京学芸大学教育学部音楽学科中学校課程卒業。大学在学時、在学中にウィーン国立音楽大学に国費留学、ミュージカル専攻を特別賞で修了。音楽科教員の後NHK邦楽技能者育成会を経て長唄杵屋佐之忠に師事。

音楽に関わり続ける仕事がしたいと考え、2001年独立行政法人日本芸術文化振興会(国立劇場)「大衆芸能(寄席囃子)研修生」となる。同期は落語協会所属の恩田えり[1]2003年落語芸術協会所属の寄席のお囃子となる。

2017年三代目桂小文治門下に入門、寄席で前座修業を勤める。2019年4月、寄席色物「音曲」に転身、桂小すみとなる。「小すみ」の「すみ」は玉川スミに由来する[2]

芸歴[編集]

受賞歴[編集]

人物[編集]

  • 寄席囃子研修生の面接時、履歴書を見た面接官の十代目桂文治(当時落語芸術協会会長)に「今は音曲芸人が少ないので(裏方の寄席囃子よりも)寄席に上がる芸人にならないか」と熱心に勧められたが、固辞している[2]
  • 寄席の楽屋入りが同期だった桂夏丸とともにユニット「サマスモ」を結成している[7]
  • 2020年9月、三遊亭遊七落語)、神田桜子講談)、桂小すみ(音曲)で3人組パフォーマンスユニット「Comme Seau-コムソウ-」を結成。虚無僧の格好をして余興を始めたのをきっかけに、仙台花座にて活動を始動。歌やアンサンブル演奏等の余興ありきで活動している。ユニット名はフランス語で「バケツみたい」(余興で装飾バケツをかぶって虚無僧に扮したことから)[7]
  • 2020年8月よりにゅうおいらんずメンバー(ピアノ)。
  • 2021年、上方寄席囃子三味線奏者の浅野美希とユニット「こすみっきー」を結成。
  • 2023年 中西圭三(ヴォーカル)、HideboH(タップダンサー),田ノ岡三郎(アコーディオン)、乙加久見(ベース)、Zackey木﨑(プロデュース)と Don't Mix Danger(混ぜるな危険バンド)結成。8月28日熊本城ホールのコロッケ主催の第一回まねフェスにて初見参!
  • 三児の母[8]。夫は「尺八工房まつもと」主宰の松本浩和[9]

出演[編集]

テレビ[編集]

  • 新春生放送! 東西笑いの殿堂2023(NHK総合、2023年1月3日)
  • 新春生放送! 東西笑いの殿堂2024(NHK総合、2024年1月3日)
  • 演芸図鑑(NHK総合)
    • 林家正蔵の演芸図鑑(2023年3月5日)
    • 林家正蔵の演芸図鑑(2024年3月3日)
  • 笑点日本テレビ、2023年8月13日)

ラジオ[編集]

舞台[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ 恩田えり『お囃子えりちゃん寄席ばなし』イースト・プレス、2012年2月25日、49頁。ISBN 9784781606996。"よかったことは、同期に恵まれたこと。松本優子さん(落語芸術協会所属)のおかげで私は頑張れた。"。 
  2. ^ a b 矢部義徳 (2020年6月23日). “「わたし、音楽家なの」5歳の松本優子が、音曲師・桂小すみになるまで(下)”. 演芸のまわり、うろちょろ。. 2020年7月20日閲覧。
  3. ^ 令和3年度花形演芸大賞決定のお知らせ”. 独立行政法人日本芸術文化振興会 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
  4. ^ 令和3年度「花形演芸大賞」”. 公益社団法人落語芸術協会 (2022年3月29日). 2022年3月29日閲覧。
  5. ^ 第40回浅草芸能大賞受賞者決定のお知らせ!”. 台東区芸術文化財団 (2023年11月9日). 2023年11月9日閲覧。
  6. ^ 第74回『芸術選奨』受賞者を発表 佐藤浩市、池松壮亮、中村勘九郎、藤井フミヤら”. ORICON NEWS. oricon ME (2024年2月28日). 2024年2月28日閲覧。
  7. ^ a b “落語芸術協会のユニット「サマスモ」「コムソウ」が3・4に演奏会&演芸会開催 桂夏丸「いずれは寄席で…」”. スポーツ報知. (2021年2月28日). https://hochi.news/articles/20210228-OHT1T50264.html 
  8. ^ 桂小すみ (2020年5月9日). “みなさん!ちょっと運動しませんか!?”. お母さん大学. 株式会社お母さん業界新聞社. 2020年8月2日閲覧。
  9. ^ 尾形智子 (2018年12月18日). “琴三味線尺八ライブ”. お母さん大学. お母さん業界新聞社. 2020年8月2日閲覧。

外部リンク[編集]