Kh-55 (ミサイル)

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Kh-55
H-55 AS-15 Kent 2008 G1.jpg
ウクライナ空軍博物館のKh-55
種類 空中発射巡航ミサイル
製造国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦/ロシアの旗 ロシア
設計 ラドゥガ設計局
性能諸元
ミサイル直径 0.514m
ミサイル全長 6.04m
ミサイル全幅 3.1m
ミサイル重量 1,250kg
射程 2,500km
推進方式 ターボファンジェット
誘導方式 地形等高線照合および慣性誘導
飛翔速度 マッハ0.48-0.77
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Kh-55 グラナートロシア語Х-55 «Гранат»ハー・ピヂスャート・ピャーヂ・グラナート)は、ソビエト連邦ラドゥガ設計局が開発した巡航ミサイルNATOコードネームはAS-15 ケント(AS-15 Kent)。

概要[編集]

1976年に開発が開始され、1982年にTu-95MSに搭載されて就役。同年代に開発され、世界的によく知られているアメリカトマホーク巡航ミサイルや、AGM-86の影響を少なからず受けていると見られており、それらは外見や弾頭の威力、射程などからうかがうことができる。

通常はTu-95や、Tu-160といった戦略爆撃機に搭載され、戦略核兵器の運搬手段として用いられる。Tu-95の場合、機種にもよるが爆弾倉内6連ロータリーランチャーに6発、外部に10発の最大16発程度、Tu-160では12発を搭載することができる。

発射されると小型の安定翼を展開し、ターボファンエンジンで推進する。500kgの通常弾頭型の他核弾頭型は200ktの威力を持ち、射程は約2,500kmである。また、潜水艦発射型および車輌による地上発射型も開発されている。

派生型[編集]

  • Kh-55(articles 120)
  • Kh-55OK(articles 121)
  • Kh-55SM(articles 125)- 弾体左右にコンフォーマルタンクを装着。弾体最大幅0.77m、発射重量1700kg、射程3000km。弾頭はHE 500kgのみで核弾頭型はなし。
  • RK-55(NATO名 SSC-X-4 Slingshot[1])- 地上発射型。
  • 3K-10 Granat(NATO名 SS-N-21 Sampson)- 水中発射型。
  • Kh-65SD - 戦術巡航ミサイル。Kh-55SMで取り付けたコンフォーマルタンクを一体化したデザインに。弾体最大幅0.77m、発射重量1600kg。SALTⅡの戦略空中発射ミサイルの範疇外とするため射程を500~600kmに低減。Su-27MやSu-35にも搭載可。
  • Kh-65SE - 対艦型。射程250~280km

運用国[編集]

ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦

ソ連空軍はKh-55を配備。ソビエト戦略ロケット軍(現ロシア戦略ロケット軍)は地上発射式のRK-55を1980年代までに廃棄。
ソ連海軍はRK-55の潜水艦仕様を様々な艦に搭載。

ロシアの旗 ロシア

ロシア空軍がKh-55を使用。
ロシア海軍は潜水艦仕様を使用。

 ウクライナ

ロシアおよびイランへ売却。

イランの旗 イラン

イラン軍はこの巡航ミサイルウクライナから入手した模様。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 文林堂 世界の傑作機No.147 ツポレフTu-160ブラックジャック p.77~78

関連項目[編集]