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ジェボーン・ミンジー

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ジェボーン・ミンジー Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Jevaughn Minzie
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
所属 ジャマイカの旗 レーサーズトラッククラブ英語版
生年月日 (1995-07-20) 1995年7月20日(29歳)
身長 178cm[1]
体重 85kg[1]
コーチ担当者 グレン・ミルズ英語版
成績
オリンピック 4x100mR 予選2組2着 (2016年)
国内大会決勝 ジャマイカ選手権
100m 3位 (2016年)
自己ベスト
100m 10秒02 (2016年)
200m 20秒37 (2014年)
獲得メダル
陸上競技
ジャマイカの旗 ジャマイカ
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 4x100mR
世界ジュニア選手権
2012 バルセロナ 4x100mR
2014 ユージーン 4x100mR
パンアメリカンジュニア選手権
2013 メデジン 4x100mR
中央アメリカ・カリブジュニア選手権
2012 サンサルバドル 100m
2012 サンサルバドル 4x100mR
2012 サンサルバドル 200m
カリフタゲームズ (U20)
2013 ナッソー 4x100mR
2013 ナッソー 4x400mR
2014 フォール=ド=フランス 100m
2014 フォール=ド=フランス 4x100mR
2012 ハミルトン 4x100mR
2013 ナッソー 200m
2014 フォール=ド=フランス 200m
カリフタゲームズ (U17)
2011 モンテゴ・ベイ 4x100mR
2011 モンテゴ・ベイ 4x400mR
2011 モンテゴ・ベイ 100m
2011 モンテゴ・ベイ 200m
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ジェボーン・ミンジーJevaughn Minzie1995年7月20日 ‐ )は、ジャマイカ陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒02、200mで20秒37の自己ベストを持つ。リオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレーの金メダリストである(予選のみ出場)。レーサーズトラッククラブ英語版所属[2]

経歴

2011年

4月に地元ジャマイカのモンテゴ・ベイで開催されたカリフタゲームズ (en(U17)に出場すると、男子4×100mリレーと4×400mリレーでそれぞれ2走を務めて金メダル獲得に貢献。個人種目の100mは1位に0秒06及ばず、200mも0秒17及ばず共に銀メダルに終わったが、200mでは失態を演じてしまった。200m決勝の160m付近まで先頭を走っていたミンジーは、ウサイン・ボルト2008年北京オリンピック100m決勝のゴール直前で見せたパフォーマンス(横を向き、両手を広げ、胸をたたきながらゴール)を真似るかのように、横を向いて両手を広げるパフォーマンスを行った。しかし、ボルトの時とは違いゴールまで距離があったことから後続のマシェル・セデニオ英語版に抜かれてしまい、急いで本気で走り直したものの追いつけなかった[3]。この行動で批判を浴びたミンジーは4×400mリレー決勝を走ることを志願し(本来のメンバーだった400mハードルの選手が怪我をしたため)、金メダル獲得に貢献した[4]

2012年

4月のカリフタゲームズ(U20)に出場すると、2走を務めた男子4×100mリレーで銀メダル獲得に貢献した。100mも当初は10秒33(+5.7)で銀メダルを獲得したが、レース後に他の選手から不正スタートがあったと抗議の声が上がり、最終的に失格の判定が下ってメダルは剥奪された[5]

6月にジャマイカジュニア選手権(U18)に出場すると、男子100m決勝で今季U18世界2位の記録となる10秒28(+1.1)をマーク[6]。これはTamunosiki AtorudiboRynell Parsonが持つU18世界最高記録(当時10秒23)に迫る記録であり、Jazeel Murphy(10秒27)に次ぐU18ジャマイカ歴代2位(当時)の記録となった[7][8]

7月のバルセロナ世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)男子4×100mリレーに出場すると、3走を務めた決勝で38秒97のU20ジャマイカ記録を樹立。優勝したアメリカには0秒30及ばなかったものの銀メダル獲得に貢献した[9]

2014年

3月にチャンプス (en(ジャマイカの高校選手権)に出場すると、クラス1(16-19歳の部)の男子100m決勝で10秒16(+1.3)をマーク。これはヨハン・ブレークが持つU20ジャマイカ記録(10秒11)に迫る歴代2位の好記録であり、同選手が持つ大会記録(10秒21)を上回るものだったが、10秒12をマークしたツァーネル・ヒューズに敗れ優勝を逃した[10][11]。200mは準決勝でウサイン・ボルトの持つ大会記録(20秒25)に迫る20秒37をマーク。同選手の持つU20ジャマイカ記録に次ぐ歴代2位の記録で決勝に進出すると、決勝を20秒50(-0.2)で制して初優勝を成し遂げた(準決勝で20秒32をマークしていたツァーネル・ヒューズは怪我のため決勝を棄権)[12]

7月のユージーン世界ジュニア選手権は男子100mと200mと4×100mリレーの3種目に出場した。初出場となった2つの個人種目は、100mが今季U20世界ランキング4位(10秒16)、200mが今季U20世界ランキング3位(20秒37)ということもあり、メダル獲得が期待された[13]。しかし、100mは着順で決勝に進出するには0秒02、タイムで拾われて進出するには0秒05及ばず[14]、200mもタイムで拾われて決勝に進出するには0秒03及ばず[15]、両種目ともあと一歩のところで決勝進出を逃した。アンカーを務めた4×100mリレー決勝ではアメリカ(38秒70)、日本(39秒02)に次ぐ3位(39秒12)でメダルこそ獲得したものの、2002年大会から続いていた2位以内の記録が途切れる結果となった[16][17]

2015年

6月にジャマイカ選手権の男子100mに出場すると、予選を自己ベスト(当時10秒16)に迫る10秒18(+0.2)で突破[18]。しかし、準決勝は10秒75(-2.5)とタイムを落とし敗退した。シニア1年目のシーズンベストは100mが10秒18、200mが20秒72(+1.2)となり、自己ベストを更新することはできなかった。

2016年

6-7月にジャマイカ選手権の男子100mに出場すると、予選で自己ベストを0秒01更新する10秒15(-1.1)、準決勝では更にタイムを縮める10秒07(-0.9)をマークして初の決勝に進出した。決勝はウサイン・ボルトが怪我で棄権したため7人でのスタートとなったが、自己ベストの10秒07は7人の中で1番遅いタイムだった(自己ベスト9秒台は5人)。しかし、今大会3レース連続の自己ベストとなる10秒02(+0.7)をマークし、ヨハン・ブレーク(9秒95)とニッケル・アシュミード(9秒96)には敗れたものの、アサファ・パウエルケマー・ベイリー=コールに0秒01競り勝って3位に入った[19][20]。この結果、リオデジャネイロオリンピックの100mと4×100mリレーのジャマイカ代表に選出された[21]

8月のリオデジャネイロオリンピックにはウサイン・ボルトが救済措置で男子100mと200mと4×100mリレーの代表に選出されたため[22]100mには出場できなかった。しかし、4×100mリレーでは出番がまわってくると、予選でジャマイカチーム(ミンジー、アサファ・パウエル、ニッケル・アシュミード、ケマー・ベイリー=コール)の1走を務め、37秒94をマークしての決勝進出に貢献した(予選のみ出場)[23]

2017年

初出場となった4月の世界リレーでは男子4×100mリレー予選でジャマイカチームの3走を務めたが、2走のケマー・ベイリー=コールとのバトン交換に失敗し途中棄権に終わった[24]

初の世界選手権ジャマイカ代表入りをかけて6月のジャマイカ選手権男子100mに臨んだが、準決勝で負傷し決勝に進出することができなかった[25]

自己ベスト

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒02 (+0.7) 2016年7月1日 ジャマイカの旗 キングストン
200m 20秒37 (+0.6) 2014年3月27日 ジャマイカの旗 キングストン

主要大会成績

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 カリフタゲームズ (en (U17) ジャマイカの旗 モンテゴ・ベイ 100m 2位 10秒81 (-0.4)
200m 2位 21秒60 (-0.3)
4x100mR 優勝 40秒92 (2走)
4x400mR 優勝 3分15秒19 (2走)
2012 カリフタゲームズ (en (U20) バミューダ諸島の旗 ハミルトン 100m 2位
決勝失格
10秒33 (+5.7)
DQ
不正スタート
200m 予選2組3着 21秒84 (-1.8)
4x100mR 2位 40秒72 (2走)
中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (en (U18)
エルサルバドルの旗 サンサルバドル 100m 優勝 10秒46 (-0.6)
200m 2位 21秒02 (-1.5)
4x100mR 優勝 40秒17 (4走) 大会記録
世界ジュニア選手権 (U20) スペインの旗 バルセロナ 4x100mR 2位 38秒97 (3走) U20ジャマイカ記録
2013 カリフタゲームズ (en (U20) バハマの旗 ナッソー 200m 2位 20秒64 (+3.4)
4x100mR 優勝 39秒92 (1走)
4x400mR 優勝 3分05秒68 (3走) 大会記録
パンアメリカン
ジュニア選手権 (en (U20)
コロンビアの旗 メデジン 100m 5位 10秒51 (+1.8)
200m 6位 21秒11
4x100mR 2位 39秒68 (1走)
4x400mR 5位 3分10秒96 (2走)
2014 カリフタゲームズ (en (U20) フランスの旗 フォール=ド=フランス 100m 優勝 10秒18 (+1.7)
200m 2位 20秒56 (+1.3)
4x100mR 優勝 39秒38 (4走) 大会記録
世界ジュニア選手権 (U20) アメリカ合衆国の旗 ユージーン 100m 準決勝2組3着 10秒43 (-0.3)
200m 準決勝1組5着 20秒77 (+1.9)
4x100mR 3位 39秒12 (4走)
2016 オリンピック ブラジルの旗 リオデジャネイロ 4x100mR 予選2組2着 37秒94 (1走) 決勝進出[注 1]
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 予選途中棄権 DNF (3走)

脚注

注釈

  1. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは37秒27で優勝。

出典

  1. ^ a b プロフィール”. リオデジャネイロオリンピック公式サイト. 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月27日閲覧。
  2. ^ 所属選手一覧”. レーサーズトラッククラブ公式サイト (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  3. ^ MINZIE’S BLUNDER A LESSON FOR ALL ATHLETES”. The Jamaica Gleaner Blogs (2011年5月16日). 2016年7月18日閲覧。
  4. ^ Minzie atones after 200-metre antics”. Jamaica Observer (2011年4月27日). 2016年7月18日閲覧。
  5. ^ Ja extend lead at Carifta Games”. Jamaica Observer (2012年4月9日). 2016年7月18日閲覧。
  6. ^ U18男子100m・2012年世界ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  7. ^ U18男子100m・世界歴代ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  8. ^ Hot sprinting at Jamaican junior champs in Kingston”. 国際陸上競技連盟 (2012年6月17日). 2016年7月18日閲覧。
  9. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  10. ^ U20男子100m・世界歴代ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  11. ^ Minzie's best wasn't good enough Bog Walk star satisfied with PB, but laments finishing second”. Jamaica Observer (2014年3月30日). 2016年7月18日閲覧。
  12. ^ Chambers, Hughes and Francis provide the Boys and Girls Championships highlights in Jamaica”. 国際陸上競技連盟 (2014年3月30日). 2016年7月18日閲覧。
  13. ^ Hyde, Bryan to lead the way for Jamaica”. The Jamaica Star (2014年7月16日). 2016年7月18日閲覧。
  14. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子100m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  15. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子200m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  16. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  17. ^ Report: men’s 4x100m – IAAF World Junior Championships, Oregon 2014”. 国際陸上競技連盟 (2014年7月27日). 2016年7月18日閲覧。
  18. ^ Powell looks all set to reclaim 100m sprint crown”. Jamaica Observer (2015年6月26日). 2016年7月18日閲覧。
  19. ^ Minzie motors way into Jamaican Olympic team to Rio”. Yardie Sports (2016年7月2日). 2016年7月18日閲覧。
  20. ^ Thompson, Blake rule sprints”. Jamaica Observer (2016年7月2日). 2016年7月18日閲覧。
  21. ^ Bolt leads Jamaican team for Rio 2016 Olympic Games”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月12日). 2016年7月18日閲覧。
  22. ^ ボルトがリオ五輪のジャマイカ代表入り、3大会連続3冠目指す”. フランス通信社 (2016年7月12日). 2016年7月18日閲覧。
  23. ^ 第31回オリンピック男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月18日). 2016年8月20日閲覧。
  24. ^ Men's 4x100m heats - IAAF/BTC World Relays Bahamas 2017”. 国際陸上競技連盟 (2017年4月22日). 2017年4月22日閲覧。
  25. ^ JAM – Thompson Storms to 10.71 World Lead in Kingston – Jamaican Championships Day 2”. 北中米カリブ陸上競技連盟 (2017年6月24日). 2017年6月27日閲覧。

外部リンク