ジェボーン・ミンジー

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ジェボーン・ミンジー Portal:陸上競技
選手情報
ラテン文字 Jevaughn Minzie
国籍 ジャマイカの旗 ジャマイカ
競技 陸上競技 (短距離走)
種目 100m, 200m
所属 ジャマイカの旗 レーサーズトラッククラブ英語版
生年月日 (1995-07-20) 1995年7月20日(22歳)
身長 178cm[1]
体重 85kg[1]
コーチ担当者 グレン・ミルズ英語版
成績
オリンピック 4x100mR 予選2組2着 (2016年)
国内大会決勝 ジャマイカ選手権
100m 3位 (2016年)
自己ベスト
100m 10秒02 (2016年)
200m 20秒37 (2014年)
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ジェボーン・ミンジーJevaughn Minzie1995年7月20日 ‐ )は、ジャマイカ陸上競技選手。専門は短距離走100mで10秒02、200mで20秒37の自己ベストを持つ。リオデジャネイロオリンピック男子4×100mリレーの金メダリストである(予選のみ出場)。レーサーズトラッククラブ英語版所属[2]

経歴[編集]

2011年[編集]

4月に地元ジャマイカのモンテゴ・ベイで開催されたカリフタゲームズ (en(U17)に出場すると、男子4×100mリレーと4×400mリレーでそれぞれ2走を務めて金メダル獲得に貢献。個人種目の100mは1位に0秒06及ばず、200mも0秒17及ばず共に銀メダルに終わったが、200mでは失態を演じてしまった。200m決勝の160m付近まで先頭を走っていたミンジーは、ウサイン・ボルト2008年北京オリンピック100m決勝のゴール直前で見せたパフォーマンス(横を向き、両手を広げ、胸をたたきながらゴール)を真似るかのように、横を向いて両手を広げるパフォーマンスを行った。しかし、ボルトの時とは違いゴールまで距離があったことから後続のマシェル・セデニオ英語版に抜かれてしまい、急いで本気で走り直したものの追いつけなかった[3]。この行動で批判を浴びたミンジーは4×400mリレー決勝を走ることを志願し(本来のメンバーだった400mハードルの選手が怪我をしたため)、金メダル獲得に貢献した[4]

2012年[編集]

4月のカリフタゲームズ(U20)に出場すると、2走を務めた男子4×100mリレーで銀メダル獲得に貢献した。100mも当初は10秒33(+5.7)で銀メダルを獲得したが、レース後に他の選手から不正スタートがあったと抗議の声が上がり、最終的に失格の判定が下ってメダルは剥奪された[5]

6月にジャマイカジュニア選手権(U18)に出場すると、男子100m決勝で今季U18世界2位の記録となる10秒28(+1.1)をマーク[6]。これはTamunosiki AtorudiboRynell Parsonが持つU18世界最高記録(当時10秒23)に迫る記録であり、Jazeel Murphy(10秒27)に次ぐU18ジャマイカ歴代2位(当時)の記録となった[7][8]

7月のバルセロナ世界ジュニア選手権(現・世界U20選手権)男子4×100mリレーに出場すると、3走を務めた決勝で38秒97のU20ジャマイカ記録を樹立。優勝したアメリカには0秒30及ばなかったものの銀メダル獲得に貢献した[9]

2014年[編集]

3月にチャンプス (en(ジャマイカの高校選手権)に出場すると、クラス1(16-19歳の部)の男子100m決勝で10秒16(+1.3)をマーク。これはヨハン・ブレークが持つU20ジャマイカ記録(10秒11)に迫る歴代2位の好記録であり、同選手が持つ大会記録(10秒21)を上回るものだったが、10秒12をマークしたツァーネル・ヒューズ英語版に敗れ優勝を逃した[10][11]。200mは準決勝でウサイン・ボルトの持つ大会記録(20秒25)に迫る20秒37をマーク。同選手の持つU20ジャマイカ記録に次ぐ歴代2位の記録で決勝に進出すると、決勝を20秒50(-0.2)で制して初優勝を成し遂げた(準決勝で20秒32をマークしていたツァーネル・ヒューズは怪我のため決勝を棄権)[12]

7月のユージーン世界ジュニア選手権は男子100mと200mと4×100mリレーの3種目に出場した。初出場となった2つの個人種目は、100mが今季U20世界ランキング4位(10秒16)、200mが今季U20世界ランキング3位(20秒37)ということもあり、メダル獲得が期待された[13]。しかし、100mは着順で決勝に進出するには0秒02、タイムで拾われて進出するには0秒05及ばず[14]、200mもタイムで拾われて決勝に進出するには0秒03及ばず[15]、両種目ともあと一歩のところで決勝進出を逃した。アンカーを務めた4×100mリレー決勝ではアメリカ(38秒70)、日本(39秒02)に次ぐ3位(39秒12)でメダルこそ獲得したものの、2002年大会から続いていた2位以内の記録が途切れる結果となった[16][17]

2015年[編集]

6月にジャマイカ選手権の男子100mに出場すると、予選を自己ベスト(当時10秒16)に迫る10秒18(+0.2)で突破[18]。しかし、準決勝は10秒75(-2.5)とタイムを落とし敗退した。シニア1年目のシーズンベストは100mが10秒18、200mが20秒72(+1.2)となり、自己ベストを更新することはできなかった。

2016年[編集]

6-7月にジャマイカ選手権の男子100mに出場すると、予選で自己ベストを0秒01更新する10秒15(-1.1)、準決勝では更にタイムを縮める10秒07(-0.9)をマークして初の決勝に進出した。決勝はウサイン・ボルトが怪我で棄権したため7人でのスタートとなったが、自己ベストの10秒07は7人の中で1番遅いタイムだった(自己ベスト9秒台は5人)。しかし、今大会3レース連続の自己ベストとなる10秒02(+0.7)をマークし、ヨハン・ブレーク(9秒95)とニッケル・アシュミード(9秒96)には敗れたものの、アサファ・パウエルケマー・ベイリー=コールに0秒01競り勝って3位に入った[19][20]。この結果、リオデジャネイロオリンピックの100mと4×100mリレーのジャマイカ代表に選出された[21]

8月のリオデジャネイロオリンピックにはウサイン・ボルトが救済措置で男子100mと200mと4×100mリレーの代表に選出されたため[22]100mには出場できなかった。しかし、4×100mリレーでは出番がまわってくると、予選でジャマイカチーム(ミンジー、アサファ・パウエル、ニッケル・アシュミード、ケマー・ベイリー=コール)の1走を務め、37秒94をマークしての決勝進出に貢献した(予選のみ出場)[23]

2017年[編集]

初出場となった4月の世界リレーでは男子4×100mリレー予選でジャマイカチームの3走を務めたが、2走のケマー・ベイリー=コールとのバトン交換に失敗し途中棄権に終わった[24]

初の世界選手権ジャマイカ代表入りをかけて6月のジャマイカ選手権男子100mに臨んだが、準決勝で負傷し決勝に進出することができなかった[25]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒02 (+0.7) 2016年7月1日 ジャマイカの旗 キングストン
200m 20秒37 (+0.6) 2014年3月27日 ジャマイカの旗 キングストン

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 カリフタゲームズ (en (U17) ジャマイカの旗 モンテゴ・ベイ 100m 2位 10秒81 (-0.4)
200m 2位 21秒60 (-0.3)
4x100mR 優勝 40秒92 (2走)
4x400mR 優勝 3分15秒19 (2走)
2012 カリフタゲームズ (en (U20) バミューダ諸島の旗 ハミルトン 100m 2位
決勝失格
10秒33 (+5.7)
DQ
不正スタート
200m 予選2組3着 21秒84 (-1.8)
4x100mR 2位 40秒72 (2走)
中央アメリカ・カリブ
ジュニア選手権 (en (U18)
エルサルバドルの旗 サンサルバドル 100m 優勝 10秒46 (-0.6)
200m 2位 21秒02 (-1.5)
4x100mR 優勝 40秒17 (4走) 大会記録
世界ジュニア選手権 (U20) スペインの旗 バルセロナ 4x100mR 2位 38秒97 (3走) U20ジャマイカ記録
2013 カリフタゲームズ (en (U20) バハマの旗 ナッソー 200m 2位 20秒64 (+3.4)
4x100mR 優勝 39秒92 (1走)
4x400mR 優勝 3分05秒68 (3走) 大会記録
パンアメリカン
ジュニア選手権 (en (U20)
コロンビアの旗 メデジン 100m 5位 10秒51 (+1.8)
200m 6位 21秒11
4x100mR 2位 39秒68 (1走)
4x400mR 5位 3分10秒96 (2走)
2014 カリフタゲームズ (en (U20) フランスの旗 フォール=ド=フランス 100m 優勝 10秒18 (+1.7)
200m 2位 20秒56 (+1.3)
4x100mR 優勝 39秒38 (4走) 大会記録
世界ジュニア選手権 (U20) アメリカ合衆国の旗 ユージーン 100m 準決勝2組3着 10秒43 (-0.3)
200m 準決勝1組5着 20秒77 (+1.9)
4x100mR 3位 39秒12 (4走)
2016 オリンピック ブラジルの旗 リオデジャネイロ 4x100mR 予選2組2着 37秒94 (1走) 決勝進出[注 1]
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x100mR 予選途中棄権 DNF (3走)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 予選のみ出場。決勝のジャマイカは37秒27で優勝。

出典[編集]

  1. ^ a b プロフィール”. リオデジャネイロオリンピック公式サイト. 2016年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月27日閲覧。
  2. ^ 所属選手一覧”. レーサーズトラッククラブ公式サイト (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  3. ^ MINZIE’S BLUNDER A LESSON FOR ALL ATHLETES”. The Jamaica Gleaner Blogs (2011年5月16日). 2016年7月18日閲覧。
  4. ^ Minzie atones after 200-metre antics”. Jamaica Observer (2011年4月27日). 2016年7月18日閲覧。
  5. ^ Ja extend lead at Carifta Games”. Jamaica Observer (2012年4月9日). 2016年7月18日閲覧。
  6. ^ U18男子100m・2012年世界ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  7. ^ U18男子100m・世界歴代ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  8. ^ Hot sprinting at Jamaican junior champs in Kingston”. 国際陸上競技連盟 (2012年6月17日). 2016年7月18日閲覧。
  9. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  10. ^ U20男子100m・世界歴代ランキング”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  11. ^ Minzie's best wasn't good enough Bog Walk star satisfied with PB, but laments finishing second”. Jamaica Observer (2014年3月30日). 2016年7月18日閲覧。
  12. ^ Chambers, Hughes and Francis provide the Boys and Girls Championships highlights in Jamaica”. 国際陸上競技連盟 (2014年3月30日). 2016年7月18日閲覧。
  13. ^ Hyde, Bryan to lead the way for Jamaica”. The Jamaica Star (2014年7月16日). 2016年7月18日閲覧。
  14. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子100m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  15. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子200m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  16. ^ 2012年世界ジュニア選手権男子4×100mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月18日). 2016年7月18日閲覧。
  17. ^ Report: men’s 4x100m – IAAF World Junior Championships, Oregon 2014”. 国際陸上競技連盟 (2014年7月27日). 2016年7月18日閲覧。
  18. ^ Powell looks all set to reclaim 100m sprint crown”. Jamaica Observer (2015年6月26日). 2016年7月18日閲覧。
  19. ^ Minzie motors way into Jamaican Olympic team to Rio”. Yardie Sports (2016年7月2日). 2016年7月18日閲覧。
  20. ^ Thompson, Blake rule sprints”. Jamaica Observer (2016年7月2日). 2016年7月18日閲覧。
  21. ^ Bolt leads Jamaican team for Rio 2016 Olympic Games”. 国際陸上競技連盟 (2016年7月12日). 2016年7月18日閲覧。
  22. ^ ボルトがリオ五輪のジャマイカ代表入り、3大会連続3冠目指す”. フランス通信社 (2016年7月12日). 2016年7月18日閲覧。
  23. ^ 第31回オリンピック男子4×100mリレー予選リザルト”. 国際陸上競技連盟 (2016年8月18日). 2016年8月20日閲覧。
  24. ^ Men's 4x100m heats - IAAF/BTC World Relays Bahamas 2017”. 国際陸上競技連盟 (2017年4月22日). 2017年4月22日閲覧。
  25. ^ JAM – Thompson Storms to 10.71 World Lead in Kingston – Jamaican Championships Day 2”. 北中米カリブ陸上競技連盟 (2017年6月24日). 2017年6月27日閲覧。

外部リンク[編集]