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ダリア・カサトキナ

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ダリア・カサトキナ
Daria Kasatkina
ダリア・カサトキナ
基本情報
フルネーム Daria Sergeyevna Kasatkina
国籍 ロシアの旗 ロシア
出身地 ロシア・トリヤッチ
生年月日 (1997-05-07) 1997年5月7日(27歳)
身長 170cm
体重 62kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2014年
ツアー通算 3勝
シングルス 2勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 12,478,241 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2016, 2022)
全仏 ベスト4(2022)
全英 ベスト8(2018)
全米 4回戦(2017)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2016)
全仏 3回戦(2019)
全英 3回戦(2016)
全米 3回戦(2017)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 8位(2022年10月24日)
ダブルス 43位(2016年9月12日)
2022年11月6日現在

ダリア・カサトキナDaria Kasatkina, ロシア語: Дарья Сергеевна Касаткина, 1997年5月7日 - )は、ロシアトリヤッチ出身の女子プロテニス選手。これまでにWTAツアーでシングルス2勝、ダブルス1勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス9位、ダブルス43位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。「カサキナ」の表記揺れも多い。

来歴

カサトキナは6歳でテニスを始める。ジュニア時代は2010年のシンガポールユースオリンピックの女子ダブルスで金メダルを獲得。2014年全仏オープンジュニア女子シングルスで優勝している[1]

4大大会では2015年全米オープンマリア・シャラポワの欠場によるラッキールーザーとして初出場し、1回戦でダリア・ガブリロワを 6-2, 4-6, 7-5 、2回戦でアナ・コニュを 6-4, 6-4 で破り3回戦まで進出した。10月のクレムリン・カップではシングルスでは予選から勝ち上がりベスト4に進出し、エレーナ・ベスニナと組んだダブルスでは決勝でイリーナ=カメリア・ベグ&モニカ・ニクレスク組を 6–3, 6–7(7), [10–5]で破り初のWTAタイトルを獲得した。

2016年は開幕戦のASBクラシック1回戦でビーナス・ウィリアムズを 6-7(4), 6-3, 6-3 で破る殊勲を挙げた。全豪オープンは3回戦まで進出した。8月のリオ五輪で初めてのオリンピックに出場し、シングルス、ダブルスともにベスト8に進出している。

2017年4月のチャールストン大会の決勝でエレナ・オスタペンコを 6–3, 6–1 で破りシングルスツアー初優勝を果たした。全米オープンでは自己最高の4回戦に進出した。

2018年は全仏オープンウィンブルドンでベスト8に進出した。2018年10月22日付のランキングで10位を記録しトップ10入りを果たしている。

人物

カサトキナはラファエル・ナダルのファンとして知られている。好きな女子プレイヤーにはペトラ・クビトバマリア・シャラポワを挙げているが[2]、サーブや動きの良さを理由に、女子より男子の試合を観戦する方を好む[3]。また、サッカーをはじめとするスポーツ全般が好きで、FCバルセロナのファンであることも公言している[4]

キャリアを通じて、ナイキ、テクニファイバー、インスタフォレックスとスポンサー契約を結んでいたが、2021年、成績不振を理由に、ナイキとの契約は打ち切られた。一方で、2021年8月に、アディダスとウェア、シューズ、アパレルのエンドースメント契約を締結している[5]

2021年のインタビューでバイセクシャルであることを思わせるコメントを残していたカサトキナは[6]、2022年のインタビューでレズビアンであることをカミングアウトするとともに、ナタリア・ザビアコと交際関係にあることを公表した。カサトキナは「クローゼットの中で生きることは不可能だとわかった」と述べており、ロシア国内のLGBTQ+コミュニティに対する態度や権利の制限についても発言している。さらに同インタビュー内で、ロシアのウクライナ侵攻を非難し、ロシアの侵略の停止を訴え、ウクライナ国民との連帯を示した[7]


WTAツアー決勝進出結果

シングルス: 5回 (2勝3敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
WTAファイナルズ (0–0)
プレミア・マンダトリー (0–1)
プレミア5 (0-0)
WTAエリート・トロフィー (0-0)
プレミア (2–2)
インターナショナル (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2017年4月9日 アメリカ合衆国の旗 チャールストン クレー ラトビアの旗 エレナ・オスタペンコ 6–3, 6–1
準優勝 1. 2017年10月21日 ロシアの旗 モスクワ ハード (室内) ドイツの旗 ユリア・ゲルゲス 1–6, 2–6
準優勝 2. 2018年2月24日 アラブ首長国連邦の旗 ドバイ ハード ウクライナの旗 エリナ・スビトリナ 4–6, 0–6
準優勝 3. 2018年3月18日 アメリカ合衆国の旗 インディアンウェルズ ハード 日本の旗 大坂なおみ 3–6, 2–6
優勝 2. 2018年10月20日 ロシアの旗 モスクワ ハード (室内) トルコの旗 オンス・ジャバー 2–6, 7–6(3), 6–4

ダブルス: 3回 (1勝2敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2015年10月23日 ロシアの旗 モスクワ ハード
(室内)
ロシアの旗 エレーナ・ベスニナ ルーマニアの旗 イリーナ=カメリア・ベグ
ルーマニアの旗 モニカ・ニクレスク
6–3, 6–7(7), [10–5]
準優勝 1. 2016年10月22日 ロシアの旗 モスクワ ハード
(室内)
オーストラリアの旗 ダリア・ガブリロワ チェコの旗 アンドレア・フラバーチコバ
チェコの旗 ルーシー・ハラデツカ
6–4, 0–6, [7–10]
準優勝 2. 2017年9月23日 日本の旗 東京 ハード オーストラリアの旗 ダリア・ガブリロワ スロベニアの旗 アンドレヤ・クレパーチ
スペインの旗 マリア・ホセ・マルティネス・サンチェス
3–6, 2–6

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン A 3R 1R 2R 1R 1R 3–5
全仏オープン A 3R 3R QF 2R 9–4
ウィンブルドン A 3R 2R QF 1R 7–4
全米オープン 3R 1R 4R 2R 1R 6–5

脚注

外部リンク