銀河連邦

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銀河連邦(ぎんがれんぽう)とは、宇宙科学研究所(現:宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究本部)の研究施設のある自治体が提携した友好都市関係のことである。

概要[編集]

相模原市の呼びかけで1987年11月8日に2市3町の提携により発足。連邦本部は相模原市。市町村合併や、2010年に大樹町が、2016年に角田市が加盟したことにより、現在の構成市町は5市2町となっている。

参加自治体を共和国首長市長町長)を大統領と呼ぶのが特徴であり、泊まり込みで相互のJAXA施設を見学する「留学」事業をはじめ共和国相互の発展と宇宙への夢とロマンを育むことを目的に首脳サミット、銀河フォーラムなど物産販売等経済交流を行っている[1][2]。また阪神・淡路大震災の発生をうけて、災害時に相互応援を行う防災組織という側面も有するようになった[1]

設立時期から1980年代にブームとなったミニ独立国のひとつとして扱われることが多い。ミニ独立国としては、活動が下火になるミニ独立国が多い中2016年まで継続的な活動が行われているだけではなく、2016年の段階で旧宇宙科学研究所関連ではないJAXA施設を有する角田市が加盟するなど、さらなる拡大傾向が見られる珍しい存在である。

構成している共和国(自治体) とその共和国の研究施設[編集]

歴史[編集]

1987年11月8日
相模原市の提唱により連邦設立[3]

当時の構成共和国[1]

1995年1月17日
阪神・淡路大震災が発生
1996年2月1日
「銀河連邦を構成する市町の災害時における相互応援に関する協定」が締結
1996年3月
米スペースシャトルエンデバーに銀河連邦旗が搭載され、NASA搭載証明付きパネルとともに贈られた
2001年11月15日
サンリク共和国と称していた岩手県気仙郡三陸町が大船渡市に編入され、サンリクオオフナト共和国と名称変更
2005年4月1日
ウスダ共和国と称していた長野県南佐久郡臼田町が合併に伴い佐久市となり、サク共和国と名称変更
2005年7月1日
ウチノウラ共和国と称していた鹿児島県肝属郡内之浦町が合併に伴い肝属郡肝付町となり、ウチノウラキモツキ共和国と名称変更
2007年11月8日
銀河連邦20周年
2010年4月1日
タイキ共和国が加盟(4月3日相模原市市民桜まつりにて加盟調印式及び加盟披露)
2010年4月22日
野口聡一宇宙飛行士とのリアルタイム交信イベントの開催
2011年3月11日
東日本大震災が発生
サンリクオオフナト共和国の甚大な被害を受け、「銀河連邦を構成する市町の災害時における相互応援に関する協定」がはじめて発動
2012年5月28日
6月13日を「はやぶさの日」に制定
2012年7月27日
オリジナル フレーム切手セット『銀河連邦25周年記念』の販売開始
2012年11月2日
銀河連邦の活動が評価され「第7回マニフェスト大賞 震災復興支援・防災対策賞 審査委員会特別賞(箭内道彦選)」を受賞
2012年11月8日
銀河連邦25周年
2013年6月9日
中川翔子さんが銀河連邦大統領補佐官に就任。「銀河連邦ヒーロー」(サガミリオン、カムイリオン、ノシロリオン、フナトリオン、サクリオン、イプシリオン)のお披露目。
2016年4月1日
カクダ共和国が加盟(4月2日相模原市市民桜まつりにて加盟調印式及び加盟披露)

銀河連邦を構成する市町の災害時における相互応援に関する協定[編集]

1995年の阪神・淡路大震災をうけて、銀河連邦構成共和国間では「銀河連邦を構成する市町の災害時における相互応援に関する協定」が、翌年から結ばれている[1]

2011年3月11日に起きた東日本大震災では大船渡市が津波により甚大な被害を受けたことで、この協定が初めて発動。構成市町は大船渡市から要請を受ける前に動きだし、3月14日に能代市・佐久市・相模原市、16日には肝付町の派遣隊が続々と大船渡入りし、大樹町は酪農家に牧草ロール[1]、肝付町が給水車を送る[1]といった対応を見せた。 派遣した人員も平成24年11月30日までに1637名に及び、さらに連邦加盟自治体同士で人員を融通しながら支援を行うなど大船渡支援の重要な役割を担った。

東日本大震災では、防災協定を結んでいた近隣の自治体同士がまとめて被災してしまい、協定が上手く機能しなかった例があった。 そのため「災害協定が主ではない関係」「遠隔地からの支援」「被災地1に対して支援側は複数」「大規模自治体を含む」といった特徴を持つ銀河連邦の支援は、 震災以降の防災協定のありかたに影響を与えた例の一つになり、第7回マニフェスト大賞では審査委員会特別賞を受賞した。

また連邦と連携をとりながら、肝付町が周辺自治体に呼びかけて結成した大隅半島4市5町復興支援チームの活動も高い評価を得た。

関連項目[編集]

註釈[編集]

  1. ^ a b c d e f JAXA施設立地 5市2町で"建国”「銀河連邦」交流30年 大震災では支援の輪も - 北海道新聞2017年1月4日朝刊28面
  2. ^ 銀河連邦 - 相模原市
  3. ^ 6月13日を「はやぶさの日」と制定した「銀河連邦」ってなんだ? - 日刊SPA!
  4. ^ 現在の能代市は、新設合併に伴って、2006年3月に発足した自治体である。

外部リンク[編集]

加盟自治体ページ
防災連携関連