鈴木創士

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鈴木 創士(すずき そうし、1954年4月8日 - )は、日本のフランス文学者作家評論家翻訳家ミュージシャン兵庫県神戸市出身。

略歴・人物[編集]

甲陽学院高等学校卒。その後、渡仏。[1]。帰国後、サバト館(顧問 生田耕作)の編集者でもあった。伝説のカルト的ニューウェイヴ・バンドEP-4の初期オリジナル・キーボード奏者でもある。作家活動のほか、ミュージシャンとしてEP-4 、及び本隊からの別働隊として EP-4 unitP などでも活動。

著書[編集]

  • アントナン・アルトーの帰還』(河出書房新社)1995年/新版・現代思潮新社 2007年
  • 中島らも烈伝』(河出書房新社)2005年
  • 『魔法使いの弟子 批評的エッセイ』(現代思潮新社) 2006年
  • 『ひとりっきりの戦争機械』(青土社)2011年
  • 『サブ・ローザ 書物不良談義』(現代思潮新社)2012年
  • 『ザ・中島らも』(河出文庫)2014年
  • 『分身入門』(作品社)2016年
  • 『離人小説集』(幻戯書房)2020年
  • 『うつせみ』(作品社)2020年
  • 『文楽徘徊』(現代思潮新社)2021年
  • 『芸術破綻論』(月曜社)2022年
  • 『もぐら草子 古今東西文学雑記』(現代思潮新社)2022年

翻訳[編集]

  • ジュリア・クリステヴァ編著『記号の横断』(中沢新一松枝到・高島淳・鎌田繁共訳)、せりか書房 1987年
  • エドモン・ジャベス『問いの書』水声社 1988年
  • エドモン・ジャベス『ユーケルの書』水声社 1991年
  • フィリップ・ソレルス『女たち』せりか書房 1993年/河出文庫(上下)2007年
  • エドモン・ジャベス『書物への回帰』水声社 1995年
  • アラン・バディウ『ドゥルーズ—存在の喧騒』河出書房新社 1998年
  • アントナン・アルトー『ロデーズからの手紙 アントナン・アルトー著作集』(宇野邦一共訳)、白水社 1998年
  • フィリップ・ソレルス『サド侯爵の幻の手紙 至高存在に抗するサド』せりか書房 1999年
  • エドモン・ジャベス『歓待の書』現代思潮新社 1999年
  • ジョルジュ・バタイユ他『無頭人』(兼子正勝・中沢信一共訳)、「エートル叢書」現代思潮新社 1999年
  • アントナン・アルトー『神の裁きと訣別するため』(宇野邦一共訳)、河出文庫 2006年
  • アントナン・アルトー『アルトー後期集成 3』(荒井潔・佐々木泰幸共訳)、河出書房新社 2007年
  • ジル・ドゥルーズ『無人島』(宇野邦一、鈴木雅雄加賀野井秀一前田英樹財津理松葉祥一ほか共訳)、河出書房新社 2007年
  • ジル・ドゥルーズ『狂人の二つの体制』(宇野邦一ほか共訳)、河出書房新社 2007年
  • ジャン・ジュネ『花のノートルダム』河出文庫 2008年
  • アルチュール・ランボー『ランボー全詩集』河出文庫 2010年
  • ベルナール・ラマルシュ=ヴァデル『すべては壊れる』(松本潤一郎との共訳)、現代思潮新社 2015年
  • アントナン・アルトー『ヘリオガバルス あるいは戴冠せるアナーキスト』、河出文庫 2016年
  • ボリス・ヴィアン『お前らの墓につばを吐いてやる』、河出文庫 2018年
  • アントナン・アルトー『演劇とその分身』河出文庫 2019年
  • アントナン・アルトー『ロデーズからの手紙』アルトー・コレクションⅠ(宇野邦一との共訳)、月曜社 2022年
  • アントナン・アルトー『アルトー・ル・モモ』アルトー・コレクションⅡ(岡本健との共訳)、月曜者 2022年

CD[編集]

EP-4, Multilevel Holarchy, SUPER FUJI DISCS

Sô-si Suzuki+Jun Morita, Last chance in Koenji, Wine and Dine

監修[編集]

  • 「エートル叢書」現在全24巻刊行中、現代思潮新社

シュトックハウゼン、バタイユ、ドゥボール、ボンヌフォワ、ジャベス、ファスビンダー、クラウス、シェフェール、他を刊行中。

  • 『アルトー後期集成』全3巻 宇野邦一との共同監修、河出書房新社、
  • 鈴木創士編『連合赤軍 革命のおわり革命のはじまり』、月曜社 2022年

その他[編集]

  • コシミハルの多くのCD、テレビコマーシャルの作詞、翻訳を行っている。
  • 2012年5月21日、代官山UNITにて、30年ぶりのEP-4ライブに参加。キーボード。以後、東京、京都のEP-4ライブに参加。
  • 2013年 The Zzzipps 難波ベアーズで第一回ライブ。メンバー : ユン・ツボタジ(EP-4)、ピカ(exあふりらんぽ)、タバタミツル(Acid mothers templeほか)、橋本孝之+Sara(.ES)
  • 2014年 鈴木創士グループ 京都アバンギルドでライブ。カオス・ライブシリーズ Roarology 01。

     EP-4 UnitPとして神戸旧グッゲンハイム邸にてIKUE MORI(元D.N.A.)Japan Tour in Kobeに参加。

  • チルドレンクーデターのCD『Fear of Liberty -自由の恐怖』(HKMJ-0013 2014年)に ゲストメンバーとして参加。チルドレンクーデターの数々のライブにもゲストミュージシャンとして参加している。
  • EP-4 unitPのライブを京都・神戸・大阪・東京で継続中。

脚注[編集]

  1. ^ 株式会社ワークルーム (2020年6月10日). “インタビュー 鈴木創士 フランス文学者 その3/5”. 花形文化通信. 2022年1月15日閲覧。