石垣綾子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
石垣綾子・栄太郎夫妻(1927年)

石垣 綾子(いしがき あやこ、1903年9月21日[1] - 1996年11月12日)は、日本の評論家、社会運動家。

来歴[編集]

東京生まれ。自由学園卒業。1926年米国に渡り、反戦・社会運動に参加する。のち画家・石垣栄太郎と結婚する。日中戦争太平洋戦争中は、日本兵に対する反戦の呼びかけ運動を行うとともに、米軍に協力して夫とともに[2]戦時情報局伝単作成にも携わった[3]

1951年にマッカーシズムにより、国外退去となり帰国、1955年「主婦という第二職業論」で「第一次主婦論争」の火蓋を切る。以後女性問題で活躍した。その女性論はしかし、裕福な家庭に生まれ優れた能力を持ち理解ある伴侶に恵まれた者のブルジョワ女性解放論でしかなく、むやみと「愛」を強調するばかりだという意見もある。

ほかに、滞米時に交友があった、パール・バックの作品の翻訳、アグネス・スメドレー伝などがある。

著書[編集]

『桐一葉』と呼ばれる石垣が作成した伝単[3]
  • 二十五年目の日本 筑摩書房, 1951
  • 病めるアメリカ 東洋経済新報社, 1953
  • 女は自由である 文藝春秋新社, 1955
  • 女は太陽の如く 新しい生き方 河出新書, 1955
  • 近代日本恋愛史 角川書店, 1957
  • 夫婦 愛と惑いの記録 光文社, 1957
  • 女のよろこび 三一新書, 1957
  • 愛と別れ 追憶の記 光文社, 1958
  • 女性の生きかた 人文書院, 1958
  • 愛することについて 青春出版社・新書, 1959
  • 今日の女性たち あたらしい歩み 人文書院, 1959
  • 私の爪あと 東都書房, 1960
  • 女論 女であることの喜びと悲しみ 白凰社, 1962
  • 幸福になる生きかた 青春出版社・新書, 1962
  • ソ連北欧おんな旅 白凰社, 1963
  • 結婚生活の知恵 幸福な愛と性のガイド 講談社, 1964 (ミリオン・ブックス)
  • 赤いおんな オリオン社, 1964
  • 愛の聖書 集英社, 1965 (コンパクト・ブックス)
  • 回想のスメドレー みすず書房, 1967
  • 愛をささえるもの 不安と歓喜との調和 大和書房, 1969
  • オリーブの墓標 スペイン戦争と一人の日本人 立風書房, 1970 「スペインに死す」と改題、「スペインで戦った日本人」と改題して朝日文庫
  • 愛についての告白 男として女として 石垣栄太郎共著 平和書房, 1971
  • つらぬきとおす愛 女として大切な勇気と決意 大和書房, 1971
  • さらばわがアメリカ 自由と抑圧の25年 三省堂, 1972
  • いのちは燃える 自由と可能性を求めて 偕成社, 1973
  • 猛女猛獣と戦う 人間の原点を求めて 日本経済通信社, 1973
  • 愛ある限り 若き日のスメドレー 偕成社, 1975
  • もとめゆく愛 大和書房, 1975
  • 愛と自由への飛翔 自伝的人生論のこころみ 一光社, 1980
  • 美しく重ねる年輪 しなやかに生きる女の処方箋 海竜社, 1980 のち三笠書房知的生き方文庫
  • 我が愛 流れと足跡 新潮社, 1982 「わが愛、わがアメリカ」と改題、ちくま文庫
  • いくつになっても人生は愉しい 海竜社, 1982
  • 若く美しく生きる方法 日本経済通信社, 1982 (NKTブックス)
  • 美しき出会い 回想の18人 ドメス出版, 1983
  • 箱の中の人形たちよ 「主婦第二職業論」その後 労働教育センター, 1984
  • わたしの快老学 海竜社, 1984
  • アメリカに学ぶこと パール・バックの人生論 岩波ジュニア新書, 1985
  • 女はいつも花のとき PHP研究所, 1985
  • 人生は六十過ぎが面白い 海竜社, 1986
  • わが愛の木に花みてり 婦人画報社, 1987 (女の自叙伝)
  • 海を渡った愛の画家 石垣栄太郎の生涯 御茶の水書房, 1988
  • はつらつ人生の秘訣 愉しく生きる老いの処方箋 海竜社, 1988
  • 憩なき波 私の二つの世界 石垣綾子(マツイ・ハル) 佐藤共子訳 未來社, 1990
  • 生きることは挑戦することである 生き方についての458の処方箋 海竜社, 1990
  • 人生に余生はない ひとり暮らしの快老学 海竜社, 1992
  • 石垣綾子日記 岩波書店, 1996

共編[編集]

翻訳[編集]

  • 神の人々 パール・バック 毎日新聞社, 1952
  • 男とは女とは パール・バック 新評論社, 1953
  • 女の子は男の子の何を知りたいか アーサー・アンガー,カーメル・バーマン ビデオ出版, 1964
  • 若き女性のための人生論 パール・バック 角川文庫, 1966
  • アグネス・スメドレー炎の生涯 ジャニス・R.マッキンノン,スティーヴン・R.マッキンノン 坂本ひとみ共訳 筑摩書房, 1993

脚注[編集]

  1. ^ ジョジョ企画『女たちの20世紀・100人 ―姉妹たちよ』(集英社、1999年)
  2. ^ Michael Denning (1998). The cultural front: the laboring of American culture in the Twentieth Century. Verso. ISBN 978-1-85984-170-9. http://books.google.com/books?id=QY8pUkLRM1YC&pg=PA145&lpg=PA145. 
  3. ^ a b 一ノ瀬俊也 『戦場に舞ったビラ : 伝単で読み直す太平洋戦争』 講談社〈講談社選書メチエ〉、2007年3月、初版、50頁。ISBN 9784062583848

関連項目[編集]