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「[[銀残し]]」による陰鬱な色彩や不安感を煽る構図、ベテラン俳優陣の抑制の効いたリアルな演技など、個性の強い演出が際立つ。 |
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第49回[[ベルリン国際映画祭]][[コンペ]]部門正式出品作品。 |
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柴田の[[国選弁護人]]に任命された[[弁護士]]の長村時雨は、おとなしかった柴田の表情が、突然人が変わったように凶悪に変貌するのを目撃する。[[法廷]]でも突然意味不明の言葉を発する柴田に、長村は司法[[精神鑑定]]を請求した。 |
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精神鑑定人に選任されたのは精神科教授の'''藤代実行'''。藤代は教え子の'''小川香深'''に助手を依頼する。藤代は精神鑑定の結果、柴田は[[解離性同一性障害]](多重人格)で、犯行時は解離状態であり心神喪失状態にあったと鑑定する。 |
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しかし香深は藤代とは別の仮説を立てる。香深は[[検察官]]の草間に直訴し、柴田の再鑑定の鑑定人となるのだった…。 |
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2012年1月6日 (金) 17:56時点における版
39 刑法第三十九条 | |
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監督 | 森田芳光 |
脚本 | 大森寿美男 |
製作 | 幸甫 |
出演者 |
鈴木京香 堤真一 岸部一徳 吉田日出子 山本未來 勝村政信 國村隼 樹木希林 江守徹 杉浦直樹 ほか |
音楽 | 佐橋俊彦 |
撮影 | 高瀬比呂志 |
編集 | 田中慎二 |
配給 | 松竹 |
公開 | 1999年5月1日 |
上映時間 | 133分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『39 刑法第三十九条』(さんじゅうきゅう けいほうだいさんじゅうきゅうじょう)は1999年に製作された日本映画。1999年5月1日公開。
概要
日本の刑法は39条において、心神喪失者を責任無能力として処罰せず、また、心神耗弱者を限定責任能力としてその刑を減軽することを定めている。(詳細は責任能力を参照のこと)
特に心神喪失と認定されると不起訴になるか、起訴されても無罪となるということに関しては、社会的に抵抗感を抱く向きもあり、本作もこの点に対し問題提起している。
「銀残し」による陰鬱な色彩や不安感を煽る構図、ベテラン俳優陣の抑制の効いたリアルな演技など、個性の強い演出が際立つ。
なお、本作品を最後に、松竹系の邦画上映館であった丸の内松竹(有楽町マリオン新館5階)は館名を丸の内プラゼールと改称した。
ストーリー
夫と妊娠中の妻が刃物で惨殺されるという猟奇的な殺人事件が発生した。警察は現場に落ちていた舞台のチケットから犯人を劇団員の柴田真樹と断定、劇場で一人芝居を公演中であった柴田を逮捕した。
柴田の国選弁護人に任命された弁護士の長村時雨は、おとなしかった柴田の表情が、突然人が変わったように凶悪に変貌するのを目撃する。法廷でも突然意味不明の言葉を発する柴田に、長村は司法精神鑑定を請求した。
精神鑑定人に選任されたのは精神科教授の藤代実行。藤代は教え子の小川香深に助手を依頼する。藤代は精神鑑定の結果、柴田は解離性同一性障害(多重人格)で、犯行時は解離状態であり心神喪失状態にあったと鑑定する。
しかし香深は藤代とは別の仮説を立てる。香深は検察官の草間に直訴し、柴田の再鑑定の鑑定人となるのだった…。
スタッフ
- 企画・製作:鈴木光
- 製作:幸甫
- プロデューサー:三沢和子/山本勉/田沢連二
- 脚本:大森寿美男
- 撮影:高瀬比呂志
- 照明:小野晃
- 録音:橋本文雄
- 美術:小澤秀高
- 編集:田中愼二
- スクリプター:森永恭子
- キャスティング:名須川伸吾
- 助監督:杉山泰一
- 製作担当:氏家英樹
- 製作主任:橋本靖
- 音楽:佐藤俊彦
- 音楽プロデューサー:裕木陽
- 協力:中谷陽二(医学博士)
- 原作:永井泰宇(角川書店刊)
- 企画・原案:鈴木光、大森寿美男
- 製作:光和インターナショナル、松竹
- 配給:松竹
- 監督:森田芳光
キャスト
- 小川香深:鈴木京香
- 柴田真樹:堤真一
- 名越文雄:岸部一徳
- 小川祐子:吉田日出子
- 工藤実可子:山本未來
- 工藤啓輔(砂岡明):勝村政信
- ホームレスの手塚:笹野高史
- 中村刑事:竹田高利
- 畑田修:入江雅人
- 畑田恵:春木みさよ
- 館林刑事:菅原大吉
- 少年 工藤啓輔:大地奏仁
- 少年 畑田修:南イサム
- 少女 実可子:浅井美歌
- 啓輔の妹 温子:吉谷彩子
- 啓輔の母 美幸:川村一代
- 少年 柴田真樹:吉田勇己
- 岩城先生:佐藤恒治
- 精神病院の看護婦:小林トシ江
- 犬山の弁護士:磯部弘
- 劇団員 野上頼子:土屋久美子
- 裁判長:田村忠雄
- 漁村の村松:井上博一
- 犬山の警官:ラッキィ池田
- 柴田利光:國村隼
- 長村時雨:樹木希林
- 草間道彦:江守徹
- 藤代実行:杉浦直樹
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