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しかしノーベル賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、[[細胞生物学]]のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から[[細胞周期チェックポイント]]の概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。
しかしノーベル賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、[[細胞生物学]]のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から[[細胞周期チェックポイント]]の概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。


==略歴==
== 略歴 ==
*1939年 [[カリフォルニア州]][[ロサンゼルス]]に生まれる
* 1939年 [[カリフォルニア州]][[ロサンゼルス]]に生まれる
*1961年 [[カリフォルニア工科大学]]卒
* 1961年 [[カリフォルニア工科大学]]卒
*1964年 [[マサチューセッツ工科大学]]博士課程修了
* 1964年 [[マサチューセッツ工科大学]]博士課程修了
*1965年 [[カリフォルニア大学]]アーバイン校
* 1965年 [[カリフォルニア大学アーバイン校]]
*1968年 ワシントン大学
* 1968年 [[ワシントン大学 (ワシントン州)|ワシントン大学]]
*1997年 フレッド・ハッチンソンがん研究センター所長
* 1997年 フレッド・ハッチンソンがん研究センター所長


==受賞歴==
==受賞歴==

2011年2月10日 (木) 02:11時点における版

ノーベル賞受賞者ノーベル賞
受賞年:2001年
受賞部門:ノーベル生理学・医学賞
受賞理由:細胞周期の主要な制御因子の発見

リーランド・H・ハートウェルLeland H. Hartwell, 1939年10月30日 - )は、アメリカ生物学者

1960年代、出芽酵母を用いて細胞周期の遺伝学的解析を初めて手がける。彼が同定した多数の遺伝子のうち、cdc28と呼ばれる遺伝子が細胞周期の中心的な制御因子であることが判明。この業績により、2001年度のノーベル生理学・医学賞を受賞。共同受賞者は、ティモシー・ハント(R. Timothy Hunt)、ポール・ナース(Paul M. Nurse)。

しかしノーベル賞の対象となった業績は、彼の深淵で浩瀚な研究のごく一部に過ぎない。彼が分離した細胞分裂周期(cell division cycle [cdc])変異株の解析から得られる情報は、細胞生物学のあらゆる分野に変革をもたらしたといっても過言ではない。それらの多くは、現在でも世界中の研究室で活発に研究されている。また、1980年代には同じく出芽酵母を用いた遺伝解析から細胞周期チェックポイントの概念を提出、その後のがん研究に対し多大な影響を与えた。

略歴

受賞歴

外部リンク

自伝的エッセイ