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「トヨタ・スターレット」の版間の差分

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== 歴史 ==
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<!--スペックについては書きかけです。ご存知の方は加筆お願いします。-->
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2008年10月23日 (木) 10:37時点における版

スターレット (STARLET) は、トヨタ自動車で生産されていた3ドアと5ドアのハッチバックボディを持つ自動車である。EP71型からターボチャージャー付きのエンジンを搭載し、「韋駄天」「かっ跳び」など走りのコンパクトとしての異名を持つ。

2代目以降の設計と組み立てには、豊田自動織機も参加している。

歴史

初代(P4#系、1973年-1978年)

トヨタ・パブリカスターレット(初代)
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 2ドアクーペ
4ドアセダン
駆動方式 FR
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1973年4月に2代目パブリカクーペモデルとして、パブリカ・スターレットの名でデビュー。初代セリカで好評であった「フルチョイスシステム」[1]に倣った「フリーチョイスシステム」を採用していた。公表はされていないが、エクステリアデザインの原案をジウジアーロが担当しており、直線的なデザインは曲面主体の当時の国産車にあっては新鮮なものだった。同年10月、4ドアモデルが追加されトヨタ・スターレットとしてパブリカシリーズから独立。

搭載エンジンは、パブリカと共通の2K型1000ccと3K型1200ccの2種で、1200ccにはさらにシングルキャブ(68馬力)とツインキャブ(74馬力)の2種が用意されていた。1976年2月にはマイナーチェンジと同時に昭和51年排気ガス規制を乗り切るため、排ガス規制困難な1000cc[2]とツインキャブを廃止、64馬力仕様の1200ccのシングルキャブのみとなった。

1982年5月1日に放送された「8時だョ!全員集合」のコントで、家の上を飛んでいくパトカーとしてクーペが使用されたシーンが有名だが、コントに実際に使われた車はスターレットではなく姉妹車コンソルテクーペである。

またレースでも使われており、富士スピードウェイでのマイナーツーリングレースではサニー(B110型)、シビック(SB1型)との熾烈なバトルが繰り広げられた。

2代目(P6#系、1978年-1984年)

トヨタ・スターレット(2代目)
日本向けのフェンダーミラー仕様
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
5ドアハッチバック/5ドアバン
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン 3K型 4K-U型 4K-EU型
変速機 5速MT 4速MT 2速AT 3速AT
テンプレートを表示

通称:「1300スターレット」。1978年2月のモデルチェンジでハッチバックボディに転換。駆動方式は後輪駆動[3]のままだった。エンジンは先代モデルの3Kの排気量アップ版4K型、72馬力へ変更された。 当時のカタログには砂漠を片輪走行するシーンがあった他、テレビCMではドリフト走行を披露していた(これらはトヨタF1チームの元監督、オベ・アンダーソンの運転によるものであった)。なお、ハッチバックボディのほかにパブリカバンの後継として、ボディ後部を延長した5ドアバン(KP61/62V)も存在した。尚、バンタイプは当初はパブリカと同じ1200ccの3K型が搭載されたが、1982年1月には1300ccの4K型に改めれている。 営業車グレードのDX-Aに、自動でアイドリングストップする「エコランシステム」[4]があった。1980年5月から中期型、中期型の途中の1981年8月には吸気系統の変更でレーザーエンジンに変更され、AT車も従来の2速型から3速型に変更された。 1982年8月から後期型へとマイナーチェンジするが、中期型はヘッドライトが前期型の丸型2灯から角型2灯になり、同時に女性仕様の「リセ」が追加される。更に後期型は車幅灯がヘッドライトの側面に付くようになり、ハッチバックの開閉面積が拡大されたと同時にインパネのデザインが大幅に変更され,1983年4月以降はドアミラー仕様車も追加される。前期型と後期型では同じKP6#系でも印象が大きく異なっていた。また、後期型では電子燃料噴射方式(EFI)仕様の「Si」「SE-EFI」「XL-EFI」が追加された。ただ、走りについては吹け上がりなどでキャブレター式である「S」の方が実力は高く、またS以外はエンジンスペックが全く同じであったので、競技用として使うには廉価グレードであったDXやスタンダードが好まれた。余計な装備が無く軽量であり、改造にも向いていたからである。ヘラジカ風のエンブレムを冠した最後のモデルである。

後輪駆動であるため、ドリ車として用いられることがあり、D1グランプリでも使用された。

また、1980年にはパリ=ダカールラリーに参戦、時間外ながらも完走を果たしている。

3代目(P7#系、1984年-1989年)

トヨタ・スターレット(3代目)
前期型 Si
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
5ドアハッチバック
駆動方式 FF
車両寸法
ホイールベース 2300mm
全長 3700mm
全幅 1590mm
全高 1380mm
車両重量 740kg
テンプレートを表示

1984年10月にフルモデルチェンジ。前輪駆動方式に転換。キャッチコピーは「かっとびスターレット」。CMソングに藤山一郎の「丘を越えて」が起用されていた。 1985年1月 お買い得価格の特別仕様車のソレイユが登場。1986年1月にはカタログモデルに昇格。1987年1月マイナーチェンジ後はエアコンとカラーバンパーを装備した特別仕様車の「ソレイユL」が度々限定販売された。 1986年1月には、ネット105馬力にパワーアップをしたターボモデル[5]を追加。キャッチコピーは「韋駄天ターボ」(なお、モデル末期のターボモデルのキャッチコピーは「ピリッと辛口ターボ」)。1987年1月のマイナーチェンジ[6]を経て、1988年1月にはターボ仕様車を一部変更でフォグランプ組み込みのフロントグリルを採用、同時に110馬力にパワーアップをした。さらにモデル末期の1988年8月には、キャンバストップ仕様を追加。キャッチコピーは「甘口キャンバストップ」だった。又、CMソングには藤山一郎の「青い山脈」が起用されていた。バンモデル(EP76V)も存在したが、先代と異なり乗用モデルの3ドア車と同じ車体であった。この代を以ってスターレットの商用モデルは消滅し、1988年8月にスプリンターバンへ移行した。

エンジンは2E系1300ccで、直列4気筒SOHC12バルブ方式を採用。デラックスには受注生産でリーンバーンエンジンの低燃費スペシャル「パーシャルリーンシステム仕様」が設定されていた。また、1987年には1N型1500ccディーゼルも追加。

前輪駆動となってからも、Ri(自然吸気)・ターボRというモータースポーツ専用グレードが用意されていた。元々のスポーツグレードであるSi・ターボSに比べると、バンパー未塗装、商用グレードの内装など快適装備類が削られ、より競技車両への改造が容易になっていた。KP型の後を継いで、サーキットレースをはじめ、ジムカーナダートトライアルまで幅広い競技にエントリーした人気車種であった。異色で5ドアのターボモデルも販売されていたがあまり知られてない。ちなみに、最量販グレードは充実装備のリーズナブルな実用グレードの「ソレイユ」だった。女性仕様のリセがあった。

現在では車両価格の安さ、軽さ、4Eエンジン換装の手軽さなどから耐久レースなどで活用されている。

4代目(P8#系、1989年-1995年)

トヨタ・スターレット(4代目)
欧州仕様
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
5ドアハッチバック
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 4E-FE型 4E-FTE型
車両寸法
ホイールベース 2300mm
全長 3770mm
全幅 1600mm
全高 1380mm
車両重量 790kg
テンプレートを表示

1989年12月にフルモデルチェンジ。キャッチコピーは「青春のスターレット」。1300ccエンジンはSOHC12バルブからDOHC16バルブとなる(最高出力はキャブレター仕様が82ps、EFIが100ps(1993年の一部改良以降97psにスペックダウン)、ターボが135ps)。スターレット初の4輪ディスクブレーキをGTに搭載し、オプションのABSはクラス初である。型式名は、前輪駆動モデルはEP82、四輪駆動モデルはEP85、ディーゼルエンジンモデルはNP80。

1992年1月のマイナーチェンジで、全てのエンジンがインジェクション仕様となる。SRSエアバッグも用意される。

先代のSOHCターボが好評だったが、DOHC化されたターボエンジンはシャーシに対して、先代以上にオーバースペックで、「ネズミ花火ハンドリング」とも呼ばれるようなじゃじゃ馬振りだった。マイナーチェンジで足回りが見直され、ハンドリングマナーもやや落ち着いた。フェイスリフトを受けた最終型では、丸型ヘッドランプとなりホットハッチらしい風貌となった。 1994年5月のマイナーチェンジでは、6年間続いたキャンバストップの生産が終了した。

GTは現在でもそのポテンシャルの高さを買われ、草レースやダートトライアルに使用されることがある。

4WDモデル改FRドリ車仕様がドリフト天国誌によって制作された。モチーフは前述の61系のドリ車でフェンダーミラーがついている。


5代目(P9#系、1995年-1999年)

トヨタ・スターレット(5代目)
欧州仕様 ルフレ
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 3ドアハッチバック
5ドアハッチバック
駆動方式 FF/4WD
パワートレイン
エンジン 4E-FE/4E-FTE/1N
変速機 3AT/4AT/4MT/5MT
F:マクファーソンストラット式コイルスプリング
R:トレーリングツイストビーム(4WDはトレーリング車軸式)
F:マクファーソンストラット式コイルスプリング
R:トレーリングツイストビーム(4WDはトレーリング車軸式)
車両寸法
ホイールベース 2300mm
全長 3740mm - 3790mm
全幅 1625mm
全高 1400mm
車両重量 810kg - 1020kg
系譜
後継 トヨタ・ヴィッツ
テンプレートを表示

1996年1月にフルモデルチェンジ。衝突安全ボディ"GOA"を採用する。型式名は前輪駆動モデルはEP91、四輪駆動モデルはEP95、ディーゼルエンジンモデルはNP90。前期型、後期型共にCMキャラクターは加藤紀子(グランツァシリーズを除く)と蛭子能収

スポーティーな外観を持つモデルはそれぞれ、4E-FE型エンジン(1331cc)を搭載した自然吸気モデル"グランツァS (Glanza S) "、4E-FTE型エンジン(1331cc)を搭載したターボモデル"グランツァV (Glanza V) "という名称になり、3ドアのみラインナップされた。ターボモデルには本格的なスポーツ走行を目的とし、快適な装備を省いたモータースポーツパッケージ (MSP) も用意された。ただしEP91系ターボモデルでは、初心者による運転を意識したためか、1速(発進時)でターボを強く働かせない機構が追加されている(ローモード・スイッチ)。

4E-FE型エンジンを搭載した自然吸気通常モデルは"ルフレ(Reflet /f/x) "という名称になり、3ドアと5ドアがラインナップされた。EP82系搭載のEFIエンジンと同型式ではあるが、環境性能・操作性などを重視したチューンにより出力が下がっている。1997年12月のマイナーチェンジで自然吸気エンジン全車にTDI(Toyota Direct Ignition System)を採用した。なお上位モデルのルフレxは、内・外装デザイン以外の性能は自然吸気スポーツモデルのグランツァSと同等であった。

1997年には、クラシック風のドレスアップモデルとして"カラット (Carat) "、1998年1月のマイナーチェンジを経て、同年6月には特別仕様車としてカジュアルRV仕様車の"リミックス (Remix) "(5ドアのみ)もラインナップされた。

1999年1月、事実上の後継車といえるヴィッツが登場したが、その欧州スタイルに対する市場の拒否反応を懸念し、保険として併売された。

1999年8月 ヴィッツ1300cc車追加と同時に生産・販売終了となった。

EP91型ターボモデルは、グランツーリスモシリーズ首都高バトル01といったレースゲームに登場している。

姉妹車

トヨタ自動車には、スターレットと類似形状・同型系エンジン搭載の車種(カローラIIコルサターセル3ドアハッチバックなど。共に型式はL)が複数存在したが、スターレットは単独の車種型式"P"を持つため、姉妹車は無い。型式表記の仕方はトヨタの通例どおりで、"EP##"、"KP##"である。最初のアルファベットはエンジン型式、後のアルファベットの"P"は車種「スターレット」を意味する。"P"は初代モデルであるパブリカスターレット、およびその先代パブリカから来ている。

脚注

  1. ^ 1976年2月以降は設定がなくなる。
  2. ^ 1000ccエンジンの3BOXセダンは1999年9月のプラッツまでなし。
  3. ^ 国内のFRハッチバックは4代目マツダ・ファミリアがある。
  4. ^ DX-Aの5速MT車で販売期間は1981年8月~1984年10月
  5. ^ ターボモデルはバンパー組み込みフォグランプ内蔵大型エアロ風バンパーとボンネット上のエアースクープ
  6. ^ ターボ以外のモデルはバンパーがやや大型化され、フロントグリルの変更を受ける。同時にEFI仕様車に4速AT車追加。

 

車名の由来

英語で「小さな星」の意味の名詞、starletから。

関連項目

外部リンク