ドラ・マール
ドラ・マール | |
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本名 | Henriette Dora Markovitch |
誕生日 | 1907年11月22日 |
出生地 | フランス、パリ |
死没年 | 1997年7月16日(89歳没) |
死没地 | フランス、パリ |
運動・動向 | シュルレアリスム |
芸術分野 | 写真、絵画 |
出身校 | エコール・デ・ボザール |
ドラ・マール(Dora Maar、Henriette Dorothée Markovitch, Henriette Theodora Marković、1907年11月22日[1] - 1997年7月16日)は、フランスのシュルレアリスム系統の写真家、画家。
パリ6区ダサス通り (アサス通り, Rue d'Assas) 界隈に生まれ[2]、パリに没する。墓所はパリ西部近郊クラマールにある。
1930年代にシュルレアリスムに参加。ブラッサイと交流があった(ブラッサイと共同展を開催したこともある)。
一般的には、パブロ・ピカソの愛人の1人であり(1936年1月、サン=ジェルマン=デ=プレの老舗カフェ「ドゥ・マゴ」で出会った[3])、ピカソのキュビスム風の女性像『泣く女』等多くの作品のモデルないしミューズになったことで有名である。逆に、ピカソの『ゲルニカ』制作の様子を撮影した写真を多く残している。
日本での展覧会
- 「アジェ、マン・レイ、ブラッサイのパリ」展(東京都写真美術館、1992年)
- 出品作品(全3点)
- No.89、二重の顔、Tête superposition、n.d.、28.0x22.5cm
- No.90、モード写真、Photographie de mode、n.d.、29.4x25.4cm
- No.89、モード写真、Photographie de mode、n.d.、30.0x22.2cm
- 出品作品(全3点)
- 「シュルレアリスム」展(国立新美術館、2011年)
- 出品作品
- No.51、まねをする子供、1936年頃、パラジウム・プリント、51.0x38.0cm、Le Simulateur, Vers 1936, Épreuve au palladium
- 曲がったというか歪んだ地下道のようなところで(アーチがあったりする)、後ろに反り返る子供
- No.52、無題[幻想的]、1935年、パラジウム・プリント、50.7x38.0cm、Sans titre [Dnirique], 1935, Épreuve au palladium
- こちらを向いた男が別の男を、別の男の背中が自分の右肩につくように右肩に抱えて、抱えられた男は反り返っていて、上半身半分だけがこちらに見える。奥には小さく19世紀ふうの服装(下着姿?)をした(やや太った)女性が写っている
- No.112、無題[手-貝]、1934年頃、パラジウム・プリント、50.4x38.0cm、Sans titre [Main-coquillage], Vers 1934, Épreuve au palladium
- 背景は雲に覆われた空(?)、下半分の砂地に巻貝が置かれており、その中から女性の左手首が出てきている
- No.51、まねをする子供、1936年頃、パラジウム・プリント、51.0x38.0cm、Le Simulateur, Vers 1936, Épreuve au palladium
- 出品作品
参考文献
- 上記「アジェ、マン・レイ、ブラッサイのパリ」展および「シュルレアリスム」展の展覧会カタログ
- Photographers A-Z, Hans-Michael Koetzle, Taschen, 2011, ISBN 978-3-8365-1109-4
評伝
- ジェームズ・ロード『ピカソと恋人ドラ パリ1940-50年代の肖像』野中邦子訳、平凡社「20世紀メモリアル」、1999
脚注
- ^ 生年を1909年とする文献もある(下記「アジェ、マン・レイ、ブラッサイのパリ」展の展覧会カタログ)。
- ^
Mary Ann Caws, Les Vies de Dora Maar : Bataille, Picasso et les surréalistes, Paris, Thames & Hudson, , 224 p. (ISBN 2878111850), p. 13228 illustrations dont 87 en couleurs.
その他、"パリ生まれ"は下記参考文献「Photographers A-Z」による。ただし、ユーゴスラビア生まれとする文献(下記徳島県立近代美術館のウエブページ)、アルゼンチン生まれとする文献(下記「アジェ、マン・レイ、ブラッサイのパリ」展の展覧会カタログ)もある。 - ^ Michel Braudeau (2006年7月22日). “Paris : Les Deux Magots” (フランス語). Le Monde 2020年1月11日閲覧。
外部リンク
- ピカソ 「ドラ・マールの肖像」(徳島県立近代美術館のページ(吉原美惠子・執筆)より)
- 人生のセイムスケール(何人かのうちの1人として紹介されている。何点かの肖像写真も掲載されている)