アンビシャス (競走馬)

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アンビシャス
第62回毎日杯パドック
(2015年3月28日)
現役期間 2014年 -
欧字表記 Ambitious
品種 サラブレッド
性別
毛色 黒鹿毛
生誕 2012年2月17日(12歳)
ディープインパクト
カーニバルソング
母の父 エルコンドルパサー
生国 日本の旗 日本北海道浦河郡浦河町
生産者 辻牧場
馬主 近藤英子
調教師 音無秀孝栗東
競走成績
生涯成績 10戦5勝
獲得賞金 20,094.9万円
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アンビシャス日本競走馬の馬名であり、公益社団法人日本軽種馬協会が運営するJBISサーチにおいては、中央競馬に同名の競走馬が3頭存在する[注 1]

  1. アンビシヤス[注 2]1967年2月28日生まれの。父はトサミドリ、母はガイタ。1969年1970年にかけて中央競馬で9戦1勝[1]
  2. アンビシャスは1993年3月22日生まれの。父はクリエイター、母はモガミゲラン。1995年1999年にかけて中央競馬で36戦4勝[2]1995年朝日杯3歳ステークスでは優勝したバブルガムフェローの7着に入っている[3]
  3. アンビシャスは2012年2月17日生まれの牡。父はディープインパクト、母はカーニバルソング。主な勝鞍は2015年ラジオNIKKEI賞2016年産経大阪杯[4]

本項では3について記述する。

また、海外においても1996年生まれの欧字表記が同名の牝馬(父ラストタイクーン、母Starcent)がニュージーランドに存在し、1999年ニュージーランド1000ギニーにおいて2着となっている[5]

経歴

北海道浦河郡浦河町の辻牧場にて誕生。アドマイヤの冠で知られる近藤利一夫人の英子の所有馬となり、2歳時に栗東トレーニングセンター音無秀孝厩舎に入厩。

2014年11月16日、第5回京都競馬4日目第5競走の新馬戦(芝 1,600m)でデビュー、クリストフ・ルメールが手綱を取って1着となった[6]。その後、2戦目の同年12月28日の第5回阪神競馬8日目第9競走の千両賞(サラ系2歳500万下、芝 1,600m)では松山弘平が騎乗して1番人気に応えて1着となった[7]

2015年、明け3歳緒戦に第49回共同通信杯2月15日東京競馬場、芝 1,800m)に出走、4番人気でリアルスティールドゥラメンテとほぼ互角の3着に入線し[8]、第62回毎日杯3月28日、阪神競馬場、芝 2,000m)では1着のミュゼエイリアンと差がない3着に入線したが、賞金を加算出来なかった為に皐月賞をパスして日本ダービー指定トライアル競走のプリンシパルステークス(東京競馬場、芝 2,000m)へ方向転換、5月9日の同競走では1番人気に応えて1着となった[9]が、第82回日本ダービーには出走しなかった。その2ヶ月後の7月5日ラジオNIKKEI賞福島競馬場、芝 1,800m)に出走し、1番人気に応えて1着となり、重賞初制覇となった[10]。その年の秋は菊花賞に向かわず、毎日王冠天皇賞に出走(6着、5着)した。

2016年、4歳を迎えての緒戦は中山競馬場初見参となった2月28日の第90回中山記念(芝 1,800m)。レースでは直線抜けだしたドゥラメンテを追いかけ、猛烈な追い込みを見せてクビ差の2着に入線した[11]。その後、4月3日産経大阪杯(阪神 芝 2,000m)に出走、横山典弘に鞍上が替わったこのレースでは、これまでの後方待機競馬から一変して先行好位待機策を採り、ハナを切って逃げるキタサンブラックをマークしながら第4コーナーを回ってゴール板まであと50mのところでキタサンブラックをかわしてクビ差で1着となり、重賞2勝目となった[12]

競走成績

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2014.11.16 京都 2歳新馬 芝1600m(良) 15 1 1 004.00(2人) 01着 01:34.9(35.0) -0.4 C.ルメール 55kg (アルパーシャン)
0000.12.28 阪神 千両賞(500万下) 芝1600m(良) 16 5 9 003.40(1人) 01着 01:37.4(34.0) -0.1 松山弘平 55kg (ジェルブドール)
2015.02.15 東京 共同通信杯 GIII 芝1800m(良) 12 7 10 012.50(4人) 03着 01:47.4(34.5) -0.3 C.デムーロ 56kg リアルスティール
0000.03.28 阪神 毎日杯 GIII 芝1800m(良) 15 8 15 003.60(1人) 03着 01:47.3(34.5) -0.1 松山弘平 56kg ミュゼエイリアン
0000.05.09 東京 プリンシパルS OP 芝2000m(良) 18 8 16 001.90(1人) 01着 02:00.2(34.1) -0.1 C.ルメール 56kg (ケツァルテナンゴ)
0000.07.05 福島 ラジオNIKKEI賞 GIII 芝1800m(良) 16 2 3 002.80(1人) 01着 01:46.4(34.3) -0.6 C.ルメール 56.5kg (ミュゼゴースト)
0000.10.11 東京 毎日王冠 GII 芝1800m(良) 13 5 7 005.00(2人) 06着 01:46.1(33.0) -0.5 M.デムーロ 54kg エイシンヒカリ
0000.11.1 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 18 1 2 008.70(4人) 05着 01:58.6(33.7) -0.2 M.デムーロ 56kg ラブリーデイ
2016.02.28 中山 中山記念 GII 芝1800m(良) 11 8 10 006.50(4人) 02着 01:45.9(33.6) -0.0 C.ルメール 55kg ドゥラメンテ
0000.04.03 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(良) 11 4 4 003.90(2人) 01着 01:59.3(33.4) -0.0 横山典弘 56kg キタサンブラック
0000.06.26 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(稍) 17 1 2 009.10(3人) 016着 02:14.9(38.6) -2.1 横山典弘 58kg マリアライト
  • 競走成績は2016年6月26日現在

以上の「競走成績」における内容はnetkeiba.com "アンビシャスの競走成績"に基づく。

血統表

アンビシャス血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

ディープインパクト 2002
鹿毛 北海道早来町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair 1991
鹿毛 アイルランド
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere

カーニバルソング 2001
鹿毛 北海道早来町
エルコンドルパサー 1995
黒鹿毛 アメリカ
Kingmambo Mr.Prospector
Miesque
サドラーズギャル Sadler's Wells
Glenveagh
母の母
カルニオラ 1993
鹿毛 イギリス
Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
Carnival Spirit Kris
Fiesta Fun
母系(F-No.) 16号族(FN:16-a) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ アンビシャス 5代血統表 2016年7月10日閲覧。
  2. ^ JBISサーチ アンビシャス 5代血統表 2016年7月10日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ アンビシャス 5代血統表 2016年7月10日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ アンビシャス 5代血統表 2016年7月10日閲覧。

脚注

注釈

  1. ^ 日本競馬においては、顕著な活躍(GⅠ・JpnⅠ級の競走優勝、あるいは主要国際競走優勝馬と同じ馬名)や種牡馬登録などによって保護された馬名以外は、登録抹消後に一定期間を経れば再利用することができる。競走馬#馬名登録のルールも参照のこと。
  2. ^ 当時は競走馬名促音拗音が使えなかったため。

出典

  1. ^ アンビシヤス”. JBISサーチ. 2016年7月10日閲覧。
  2. ^ アンビシャス”. JBISサーチ. 2016年7月10日閲覧。
  3. ^ 1995年朝日杯3歳S結果”. JBISサーチ. 2016年7月10日閲覧。
  4. ^ アンビシャス”. JBISサーチ. 2016年7月13日閲覧。
  5. ^ Ambitious(NZ)”. JBISサーチ. 2016年7月10日閲覧。
  6. ^ 5回京都4日目5R サラ系2歳新馬 Netkeiba
  7. ^ 2014年12月28日 5回阪神8日目 千両賞 Netkeiba
  8. ^ 【共同通信杯】アンビシャス3着、3連勝ならず C・デムーロ無念 スポーツニッポン 2015年2月16日付
  9. ^ アンビシャスがダービー最終切符を獲得/プリンシパルS Netkeiba 2015年5月9日付
  10. ^ アンビシャスが力の違いを見せつけ重賞初制覇!/ラジオNIKKEI賞 Nekeiba 2015年7月5日付
  11. ^ 【中山記念】アンビシャス、ドゥラ首差追い詰め2着“次が楽しみ” スポーツニッポン 2016年2月29日付
  12. ^ 【大阪杯】アンビシャスG1馬5頭を完封! 横山典の積極策決まった スポーツニッポン 2016年4月4日付

外部リンク