アルザオ
アルザオ | |
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品種 | サラブレッド |
性別 | 牡 |
毛色 | 鹿毛 |
生誕 | 1980年2月28日 |
死没 | 2007年7月19日(27歳没) |
父 | Lyphard |
母 | Lady Rebecca |
母の父 | Sir Ivor |
生国 | アメリカ合衆国 |
生産者 | Shira Racing[1] |
馬主 | ジャン=リュック・ラガルデール[c 1] |
競走成績 | |
生涯成績 | 12戦4勝[c 1] |
アルザオ (Alzao) とは、アメリカ合衆国ケンタッキー州出身のサラブレッド競走馬である。競走成績は振るわなかったものの、種牡馬として大成功を収めた。
経歴
[編集]ジャン=リュック・ラガルデール所有の元でイギリス・フランス・イタリアで競走馬生活を送り、イタリアの重賞エリントン賞(G3)を優勝、その他フランスでラ・クープ・ド・メゾンラフィット(G3)で2着に入っている。その競走成績はさほど強調できるほどものではなかったが、アイルランドのラスバリースタッドを経営するリアム・キャッシュマンが種牡馬としての可能性を見出して購入を打診[c 1]、1985年から同牧場で種牡馬入りした[1]。
初年度産駒からアイルランド最優秀2歳牝馬となったPass the Peace、アメリカでビヴァリーヒルズハンデキャップに勝ったAlcandoなどを出す成功を収め[1]、1990年からはクールモアスタッドで供用されるようになった。アルザオは15頭のG1優勝馬を輩出したが、活躍馬にはAlpride(イエローリボンステークス)やシャトゥーシュ(オークス)など牝馬が多く、フィリーサイアーとみなされている[2]。2005年4月27日には産駒のステークスウィナーの頭数が100頭の大台に達した[1]。2005年時点の種付け料は7,500ユーロであった[1]。2006年に種牡馬を引退し、アイルランドクールモアのキャッスルハイド分場で余生を過ごした[3]。2007年死亡。
日本では、繁殖牝馬として日本へ輸入された産駒の1頭であるウインドインハーヘアが三冠馬・ディープインパクト(父・サンデーサイレンス)を産んだことが、アルザオの名前を広く知らしめる契機となった。他の産駒ではチェヴァリーパークステークスなどに勝ったカプリッチョーサが繁殖牝馬として日本に輸入され、中山牝馬ステークス優勝馬ニシノブルームーンを産んでいる。母の父(BMS)としてはタイムパラドックス、Aussie Rules(仏2000ギニー)、Relaxed Gesture(カナディアンインターナショナルステークス)などを出している。
主な産駒
[編集]- Second Set(サセックスステークス)
- *シャトゥーシュ Shahtoush(オークス)
- Winona(アイリッシュオークス)
- Matiya(アイリッシュ1000ギニー)
- Alborada(チャンピオンステークス2回)
- Pass the Peace(チェヴァリーパークステークス)
- *カプリッチョーサ(チェヴァリーパークステークス、モイグレアスタッドステークス)
- Alcando(ビヴァリーヒルズハンデキャップ)
- Alcazar(ロワイヤル・オーク賞)
- Timi(伊オークス)
- *ウインドインハーヘア(アラルポカル)
血統表
[編集]アルザオの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | リファール系 |
[§ 2] | ||
父 Lyphard 1969 |
父の父 Northern Dancer 1961
|
Nearctic | Nearco | |
Lady Angela | ||||
Natalma | Native Dancer | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Goofed 1960
|
Court Martial | Fair Trial | ||
Instantaneous | ||||
Barra | Formor | |||
La Favorite | ||||
母 Lady Rebecca1971 |
Sir Ivor 1965 | Sir Gaylord | Turn-to | |
Somethingroyal | ||||
Attica | Mr. Trouble | |||
Athenia | ||||
母の母 Pocahontas II 1955
|
Roman | Sir Gallahad | ||
Buckup | ||||
How | Princequillo | |||
The Squaw | ||||
母系(F-No.) | (FN:9-h) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Mahmoud 5×5=6.25% Pharos=Fairway 5・5=6.25% Pharamond=Sickle 5・5=6.25% Princequillo 5・4=9.38% |
[§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 栗山求『血統史たらればなし』エンターブレイン、2016年。ISBN 978-4-04-734112-8。
- 斉藤重治『サラブレッド種牡馬系統表 2000年版』蒼馬社、2000年。ISBN 4-88388-080-X。
出典
[編集]- ^ a b c d e “Irish Stallion Alzao Sires 100th Stakes Winner”. Bloodhorse.com (2005年5月3日). 2019年4月5日閲覧。
- ^ 亀谷敬正(2018)『勝ち馬がわかる血統の教科書』池田書店 pp. 106-107.
- ^ “Coolmore Stallion Alzao Pensioned”. Bloodhorse.com (2006年1月5日). 2019年4月5日閲覧。
- ^ a b c d “Alzaoの血統表”. netkeiba.com. 2018年10月23日閲覧。