水島臨海鉄道水島本線

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水島本線
Mizushima-Rinkai-Railway-at-kurashikishi-kyujomae.jpg
山陽本線並走区間を走るキハ20形
(倉敷市 - 球場前 2007年11月21日)
概要
起終点 起点:倉敷市駅
終点:倉敷貨物ターミナル駅
駅数 11駅
運営
開業 1943年6月30日 (1943-06-30)専用鉄道として)
地方鉄道変更 1948年8月20日
所有者 三菱重工→水島工業都市開発→
倉敷市交通局水島臨海鉄道
使用車両 水島臨海鉄道#車両を参照
路線諸元
路線総延長 11.2 km (7.0 mi)
軌間 1,067 mm (3 ft 6 in)
電化 全線非電化
運行速度 最高60km/h
路線図
Mizushima Rinkai Railway Linemap.svg
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高架化された弥生駅を通過するDE10形1053号機とコキ100系貨車(弥生、2011年9月15日)

水島本線(みずしまほんせん)は、岡山県倉敷市倉敷市駅から三菱自工前駅を経て、倉敷貨物ターミナル駅に至る水島臨海鉄道鉄道路線である。

水島に建設された軍需工場の専用鉄道として敷設され、戦後水島臨海工業地帯に立地する工場からの製品輸送を行う鉄道となった。1948年(昭和23年)に地方鉄道法に基づく鉄道として旅客営業が開始され、1952年(昭和27年)に倉敷市営となったが、1970年(昭和45年)からは水島臨海鉄道が運営している。当線では貨物営業のほか倉敷市駅 - 三菱自工前駅間で旅客営業も行っており、沿線の工場や、学校などへの通勤・通学客を運んでいる。三菱自工前駅 - 倉敷貨物ターミナル駅間は貨物営業のみを行っている。

倉敷市駅 - 三菱自工前駅間で旅客営業を開始してから数年間(少なくとも1978年まで)は、交通公社の全国版時刻表では巻頭地図・時刻とも倉敷市駅 - 水島駅間のみ記載されており、水島駅 - 三菱自工前駅間は無視されていた。

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):11.2km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:
    • 旅客駅:10駅(起終点駅含む)
    • 貨物駅:1駅
  • 複線区間:なし(全線単線
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:自動閉塞式
    交換可能駅:3(西富井・弥生・水島)
  • 保安装置ATS-SM
  • 最高速度:60km/h

運行形態[編集]

旅客列車が1時間あたり2 - 3本運転されている。朝と夕方は倉敷市駅 - 三菱自工前駅間の列車が多いが、日中は倉敷市駅 - 水島駅間の列車が多く、倉敷市駅 - 三菱自工前駅間の列車は2時間に1本程度となる。

以前は三菱自工前発朝5時台に日曜日運休の列車、倉敷市発夜23時台に金・土曜日のみ運転の列車が設定されていた[1]が、2007年(平成19年)3月18日 のダイヤ改正で朝の日曜日運休の列車は毎日運転(三菱自工前発4時台に繰り上げ)となり、夜は倉敷市発最終列車を22時台から23時台に繰り下げるとともに金・土曜日運転の列車が廃止された[2]。2013年(平成25年)3月16日の改正では、三菱自工前発を5時台に繰り下げ、倉敷市発を23時ちょうどに繰り上げた[3]

大半の列車は1995年(平成7年)から1996年(平成8年)に導入されたMRT300形の1両ワンマン運行であり、土・日・祝日は全列車がMRT300形1両でのワンマン運行である。 平日は、混雑する朝(一部列車除く)および夕方のラッシュ時には2両ツーマンでの運行となり、車掌も乗務する。車両はMRT300形に加えてキハ37形キハ38形も充当される。

利用状況[編集]

水島本線の近年の輸送実績を下表に記す[4]。表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。

歴史[編集]

  • 1942年(昭和17年)9月17日 専用鉄道免許状下付[5]
  • 1943年(昭和18年)6月30日 三菱重工水島航空機製作所専用鉄道として倉敷 - 水島航空機製作所(現在の三菱自工)間が開業
  • 1947年(昭和22年) 元水島航空機製作所専用鉄道を水島工業都市開発に移管
  • 1948年(昭和23年)8月20日 水島工業都市開発が社倉敷駅(現在の倉敷市駅) - 水島駅 - 水島港駅間を地方鉄道法による鉄道として開業
  • 1949年(昭和24年)
    • 5月20日 球場前駅開業
    • 11月15日 西富井駅開業(のち1952-1966年の間に終点側に0.1km移転)
  • 1952年(昭和27年)4月1日 倉敷市に譲渡。倉敷市交通局運営の市営鉄道となる
  • 1952年-1960年(昭和35年) 水島駅 - 水島港駅間の旅客営業廃止
  • 1962年(昭和37年)7月1日 水島港駅 - 西埠頭駅間が開業
  • 1965年(昭和40年)8月20日 水島駅 - 川鉄前駅間が開業
  • 1968年(昭和43年)10月 五軒屋駅休止
  • 1970年(昭和45年)4月1日 水島臨海鉄道に移管
  • 1971年(昭和46年)6月1日 倉敷市駅 - 水島駅間CTC
  • 1972年(昭和47年)9月18日 水島駅 - 三菱自工前駅間の旅客営業を開始。三菱自工前駅開業
  • 1973年(昭和48年)5月 西富井駅を0.4km起点側に移転
  • 1976年(昭和51年)12月 休止中の五軒屋駅廃止
  • 1981年(昭和56年)4月7日 倉敷市駅を国鉄倉敷駅前に移転
  • 1982年(昭和57年) 球場前駅を0.5km起点側に移転
  • 1983年(昭和58年)4月1日 三菱自工前駅 - 川鉄前駅間に倉敷貨物ターミナル駅が開業。倉敷貨物ターミナル駅 - 川鉄前駅間、水島駅 - 水島港駅 - 西埠頭駅間を廃止。倉敷市駅 - 倉敷貨物ターミナル駅間を水島本線とする
  • 1986年(昭和61年)3月3日 栄駅開業
  • 1988年(昭和63年)3月13日 浦田駅開業
  • 1989年(平成元年)3月29日 福井駅開業
  • 1992年(平成4年)9月7日 浦田駅 - 三菱自工前駅間を高架化。常盤駅開業
  • 1996年(平成8年)3月16日 ワンマン運転開始
  • 2002年(平成14年)3月23日 土・日・祝日は、全列車ワンマン運転となる(車両運用上による例外を除く)
  • 2007年(平成19年)3月18日 三菱自工前発着列車を昼間にも運転開始。土休日に関わらず毎日同じダイヤとなる。

駅一覧[編集]

駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線
倉敷市駅 - 0.0 西日本旅客鉄道山陽本線伯備線倉敷駅
球場前駅 2.0 2.0  
西富井駅 1.6 3.6  
福井駅 0.8 4.4  
浦田駅 1.1 5.5  
弥生駅 2.0 7.5  
栄駅 0.7 8.2  
常盤駅 0.4 8.6  
水島駅 0.6 9.2 水島臨海鉄道:港東線(貨物線)
三菱自工前駅 1.2 10.4  
倉敷貨物ターミナル駅 0.8 11.2  
  • 西富井駅からはかつて専売公社への引き込み線が分岐していた。

廃駅[編集]

  • 五軒屋駅 - 倉敷市起点5.1km。1968年(昭和43年)休止、1976年(昭和51年)廃止。1955年(昭和30年)制作の映画『麦笛』のロケで使われた。

過去の接続路線[編集]

  • 三菱自工前駅:西埠頭線(貨物線、2016年7月15日廃止)

脚注[編集]

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参考文献[編集]

関連項目[編集]