死霊のはらわた

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死霊のはらわた
The Evil Dead
監督 サム・ライミ
脚本 サム・ライミ
製作 ロバート・タパート
製作総指揮 ロバート・タパート
サム・ライミ
ブルース・キャンベル
出演者 ブルース・キャンベル
音楽 ジョセフ・ロデュカ
撮影 ティム・ファイロ
編集 エドナ・ルース・ポール
ジョエル・コーエン
配給 アメリカ合衆国の旗 ニュー・ライン・シネマ
日本の旗 日本ヘラルド映画
公開 アメリカ合衆国の旗 1981年10月15日
日本の旗 1985年2月1日
上映時間 85分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $350,000
興行収入 $2,400,000[1] アメリカ合衆国の旗カナダの旗
次作 死霊のはらわたII
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死霊のはらわた』(原題: The Evil Dead)は、1981年公開のアメリカスプラッター映画。カラー、91分。リバイバル上映時R-15指定。

監督サム・ライミの長編デビュー作。1980年代のスプラッター・ブームを発生させた作品として知られ、続編として『死霊のはらわたII』、『キャプテン・スーパーマーケット』があり、当作品を含む3部作はカルト映画としても非常に有名[2][3]2013年にはリメイク映画である『死霊のはらわた』が公開された。また2015年にはオリジナルシリーズから30年後のアッシュを主人公とした正当続編としてTVシリーズ『死霊のはらわた リターンズ』が製作され、2016年にはシーズン2が放送された。

ストーリー[編集]

楽しく休暇を過ごそうと、アッシュ、姉(一部字幕では妹)のシェリル、恋人のリンダ、友人のスコットと彼の恋人のシェリーら5人の若者たちは、森の小屋を訪れる。その地下室を物色していたスコットは偶然『死者の書』とテープレコーダーを見つけ、興味本位でテープを再生してしまうが、録音されていたのは森に封じ込められていた悪霊を蘇らせてしまう呪文だった。

復活した悪霊の声に呼び寄せられて森に出たシェリルは森の木々に襲われ、負傷して小屋へ逃げ戻ると、恐怖におびえて強引にアッシュに運転させ、車で山を降りようとする。しかし途中の橋が落ちており、やむなく小屋へ引き返す。状況を把握しようとテープの続きを聞いていると、突如シェリルが悪霊に憑依されて死霊と化し、リンダの足首を鉛筆で刺して負傷させる。スコットは斧で反撃してシェリルを地下室へ閉じ込めるが、シェリーも窓を破って侵入してきた悪霊に憑依されて死霊と化し、スコットに襲いかかる。格闘の末、スコットはテープに録音されていた死霊を倒す方法に従い、シェリーの身体を斧でバラバラに切断する。スコットはアッシュと2人でシェリーを埋葬するが、自分は迂回路を探してでも帰るとアッシュたちを置き去りにし、森に入ってしまう。

小屋へ戻ったアッシュが眠っているリンダの様子を見に行くと、足首の傷から何かが広がり、彼女も死霊と化す。そこへ、森の木々に襲われて瀕死と化したたスコットが逃げ戻ってくる。リンダを小屋の外へ追い出したアッシュはスコットを何とか励まして水を飲ませようとするが、彼は息絶えてしまう。

一人残されたアッシュはナイフを持ったリンダに襲いかかられ、彼女の背中にそのナイフを突き立てて倒すと、納屋に運んでチェーンソーで切断しようとするが、どうしても決心がつかずに外で埋葬する。まもなく、土の中から飛び出して襲いかかってきたリンダに対し、アッシュはスコップで斬首する。

小屋へ戻ったアッシュは死霊と化したスコットとシェリルに襲いかかられ、スコットに足を掴まれて動けなくなるが、床に落ちていた死者の書をリンダの形見のペンダントで手繰り寄せ、暖炉に投げ込む。死者の書が燃え上がると死霊たちは次々に溶け出し、その腹を粉砕して異形の生き物が現れては力尽きていった。

やがて夜明けが訪れ、静寂の中でアッシュは小屋を出るが、彼の背後から何かがアッシュに迫り、襲いかかるのだった。

キャスト[編集]

役名 俳優 日本語吹替
アッシュ ブルース・キャンベル 鈴木正和
シェリル エレン・サンドワイズ 乾政子
リンダ ベッツィ・ベイカー 浅野るり
スコット ハル・デルリッチ 加瀬康之
シェリー サラ・ヨーク 伊藤亜矢子

スタッフ[編集]

撮影[編集]

この映画ではシェイキーカム(shaky-cam)という撮影技法を用いている。シェイキーカムとは中央にカメラを取りつけた木材を二人の人間が両方で持ちながら全速力で走るといった撮影技法である。本来、監督はステディカムを利用したかったが、予算の都合で使えなかったために発案した苦肉の策であり、これ以後で同じような撮影をする場合はステディカムを使用している[4]

終盤、主人公が壁の後ろから悪霊の手に捕まれる演出が有るが、監督の手である。当時、予算と配役の関係上、カメラマンと二人っきりになってしまい、その様な演出に変えたとの事。

その後[編集]

『死霊のはらわた』およびそのシリーズは映画史上最高のカルト映画三部作と呼ばれるようになった[5][6][7]。小説『The Essential Cult TV Reader 』を記したデイヴィッド・レイヴリーは「キャンベルのキャリアはカルトのアイドルになるための指針」と語った[7]。この映画以降、ライミとキャンベルはよくコラボレイトするようになった[8]。ライミは事実上全ての映画にキャンベルを起用し、キャンベルは映画史上最高の興行収入を得たライミのスパイダーマンの映画作品3作全てにカメオ出演した[8][8][9]。暴力的ホラー映画監督として知られるライミが家族向け映画の監督をすることに難色を示されることも多かったが、ライミにとって監督する映画作品を選ぶのは子供が漫画本を選ぶようなものだと語った[8][10]。2009年、ライミは『スペル』でホラー・コメディ界に戻ってきた[11]

批評家は、キャンベルの当たり役とされるアッシュ役の演技とその後の演技をしばしば比較する[12][13]。キャンベルの演技は映画『プレスリーVSミイラ男』(2002年)のエルヴィス・プレスリー役からテレビドラマ『X-ファイル』のエピソード『愛児(Terms of Endearment )』(1999年)の悪役まで幅広い[14][15]。キャンベルのファンは『死霊のはらわたII』および短期間で終了した『The Adventures of Brisco County, Jr. 』以降拡大した[16]。彼はファン・ミーティングによく登場し、その入場券は完売する[17]。『死霊のはらわた』は後のカルト映画に影響を与え、カルト・クラシックとして決定的になった[5][16]

『死霊のはらわた』は様々な派生作品を生み出した。ゲームソフトでは、1984年、コモドール64の『The Evil Dead 』、1990年代、PlayStationおよびPlayStation 2の三部作『Evil Dead: Hail to the King 』、『Evil Dead: A Fistful of Boomstick 』、『Evil Dead: Regeneration 』が発売された[18]。ライミの弟テッド・ライミが三部作に声で出演し、キャンベルはアッシュ役の声を担当した。アッシュ役が主役となるコミック『Army of Darkness 』が出版された[19]。コミック『Freddy vs. Jason vs. Ash 』シリーズでアッシュはフレディ・クルーガージェイソン・ボーヒーズの双方、『Army of Darkness vs. Re-Animator 』のハーバート・ウェストマーベルコミックスのスーパーヒーロー・チーム『アベンジャーズ』のゾンビ版『Marvel Zombies vs. The Army of Darkness 』、バラク・オバマを守るフィクション『Army of Darkness: Ash Saves Obama 』で戦った[20][21]。2008年1月、ダークホースコミックスは『死霊のはらわた』を題材にしたマーク・ヴァーヘイデン作、ジョン・ボルトン画による月刊コミックを出版した[22]

また2003年、映画に着想を得てライミとキャンベルの許可を得て製作されたミュージカル『EVIL DEAD THE MUSICAL〜死霊のはらわた〜』が開幕し[23]、2009年、日本人キャストによる日本公演が行われた[24]。2013年、フェデ・アルヴァレズ監督、ライミおよびキャンベルのプロデュースによるリメイク映画『死霊のはらわた』が製作された。主演は女優ジェーン・レヴィでアッシュは登場しない[25][26]。キャンベルはクレジット無しで、クレジットが流れた後の短い映像にカメオ出演している[27]

脚注[編集]

  1. ^ The Evil Dead”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年11月14日閲覧。
  2. ^ Egan (2011), pp. 26–28
  3. ^ Campbell (2002), p. 319
  4. ^ Konow, David (2013年4月18日). “The Low Budget Camera Tech of Sam Raimi’s Evil Dead”. 2014年6月20日閲覧。
  5. ^ a b Egan (2011), pp. 26–28
  6. ^ Campbell (2002), p. 319
  7. ^ a b Lavery (2009), pp. 217–218
  8. ^ a b c d Campbell (2002), p. 337
  9. ^ Spider-Man (2002) - International Box Office Results”. Box Office Mojo. 2010年4月8日閲覧。
  10. ^ HBO Making-Of Spider-Man (DVD). Sony.. (2002年) 
  11. ^ Ebert, Roger (2009年6月3日). “'Drag Me to Hell' Review”. Chicago Sun Times. 2009年6月28日閲覧。
  12. ^ Kenneth Muir (2004), p. 112
  13. ^ Wharton, David (2011年3月9日). “FlixWorthy Celebrates Ash Wednesday With The Best Of Streaming Bruce Campbell”. Cinema Blend. Joshua Tyler. 2011年11月28日閲覧。
  14. ^ Seghers, Christine (2008年7月17日). “Top 10 X-Files Guest Stars”. IGN. News Corporation. 2011年8月11日閲覧。
  15. ^ Russell, Jamie (2001年10月4日). “Bubba Ho-Tep (2004)”. BBC. 2012年7月12日閲覧。
  16. ^ a b Campbell (2002), pp. 245–248
  17. ^ Lowry (1995), pp.19–21
  18. ^ Staff (January 2004). “Horror Movie Licenses”. Retro Gamer (1): 71. 
  19. ^ WW: Chicago - Freddy vs. Jason vs. Ash Coming in November, 2007-08-12, Newsarama
  20. ^ Phegley, Kiel (2009年5月27日). “'Army Of Darkness: Ash Saves Obama' Artist Todd Nauck On Spider-Man, Barack & Celebrity Team-Ups”. MTV. 2012年7月12日閲覧。
  21. ^ Marvel Zombies vs. Army of Darkness #1 Goes Back to Press”. Marvel.com (2007年3月27日). 2012年7月12日閲覧。
  22. ^ The Evil Dead #1 Movie Adaptation Dark Horse Comics”. Hero Assemble. 2012年7月12日閲覧。
  23. ^ Murphy, Joel (2006年11月). “Hanging Around ... Evil Dead: The Musical”. Hobo Trash. 2007年7月18日閲覧。
  24. ^ http://www.amuse.co.jp/stages/evildead/index.html
  25. ^ Barton, Steve (2012年4月24日). “Jane Levy Talks Evil Dead Remake”. Dread Central. http://www.dreadcentral.com/news/54953/jane-levy-talks-evil-dead-remake 2012年4月24日閲覧。 
  26. ^ Fleming, Mike (2012年2月3日). “Jane Levy Is New Star Of 'Evil Dead' Remake”. Deadline.com. 2012年3月19日閲覧。
  27. ^ Hibberd, James (2013年3月9日). “'Evil Dead' director reveals sequel plans”. Entertainment Weekly. 2013年4月28日閲覧。

参考文献[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]