機獣新世紀ZOIDS

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機獣新世紀ZOIDS
ジャンル ロボット漫画
漫画
作者 上山道郎
出版社 小学館
掲載誌 月刊コロコロコミック
レーベル てんとう虫コミックス
発表期間 1999年4月 - 2001年9月
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機獣新世紀ZOIDS』(きじゅうしんせいきゾイド)は、上山道郎漫画

概要[編集]

トミー(現・タカラトミー)のゾイド復活の先陣を切るものとして、小学館の『月刊コロコロコミック』に1999年6月号から2001年10月号まで連載(1999年5月号に予告掲載)されたが、この作品の人気で『コロコロコミック』の低年齢層の購読者が増え、この新規購読者層向けのゾイド漫画で新規購読者を狙う方針が固まり、打ち切られた。単行本は、てんとう虫コミックスから全5巻が発刊された。『ゾイド -ZOIDS-』のタイトルでTVアニメも放送されたが、基本的な登場人物以外は異なるストーリーになっている。ブレードライガージェノザウラー等の主役級ゾイドの登場はアニメの進行に基づく。『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』放送開始後も連載は続いた為、ライガーゼロバーサークフューラーも登場する。また作者の趣味か、しばしば中華圏風の人物や機体名等が登場する。

続編にあたる『機獣新世紀ZOIDS EX』が上山道郎の個人サイトで不定期連載されていた。同人誌として販売されていたが、現在の入手は非常に困難となっている。

主な登場人物(漫画版・アニメ版共通)[編集]

バン・フライハイト
熱血タイプ・直情径行の主人公。父親に憧れている。自分の相棒(ゾイド)を手に入れ、父親のようなゾイド乗りになるのが夢。ジーク、シーザーらの相棒達と共に、人間的にも大きく逞しく成長していく。名前の由来は「野蛮」の「バン」から。余談だが漫画版での戦闘は格闘戦が主体で、火器攻撃(砲撃)をしたことは一度も無い。
搭乗機はコマンドウルフ(ジーク)→シーザー(シールドライガー→ブレードライガー→ライガーゼロ→ライガーゼロ「シーザー・ザ・キング」)。
フィーネ
ジークと共に遺跡のカプセルから生まれた少女。ゾイドゲノム活性化波動を放ち、ゾイドと思念を交流しゾイドや人間の傷を癒すなどの能力を持つ。自分の過去の記憶を失っている。当初は人形のような印象を受ける程感情表現が希薄だったが、旅に出てから急激に感情が豊かになった。ムンベイ曰く、「バンの影響」と。性格や劇中の役割はアニメと殆ど変わりないが、髪の色は違う。本作中の設定では、正体はオーガノイドやプロイツェン同様ゾイドイヴから直接生み出された第1世代のゾイドである。
ジーク
バンが見つけた遺跡のカプセルから生まれた恐竜型の小型ゾイド(オーガノイド)。身体からはゾイドの遺伝情報を活性化させるゾイドゲノム活性化波動を放ち、人間や他のゾイドと合体してその能力を高めることができる。シーザーを入手するまでは主に、バンと合体したジークの体当たりのみで戦闘ゾイドと戦っていた。作品中ではまだ幼体であったが、後に成長し鳥のような翼を生やすことが可能になった。
なお、後述のホウライいわくゾイドに性別はないがすべてのゾイドは仔を生むことが出来る為、強いて言うなら性格は女性寄りとなる。ジーク曰く、「自分は戦うのがスキじゃなくて、ほんとは昼寝したり日向ぼっこしたりするほうがスキな弱虫」とのことである。ホウライの力で人の姿を取って現れた時は、外見、口調共に少年とも少女とも取れるものだった。
アーバイン・キャバリエーレ
18歳。盗賊・傭兵・賞金稼ぎなどをしているが、なぜかバン達と行動を共にする。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。アニメ版と異なり、漫画版では左目は義眼である(アニメ版で設定を変えたのは、差別的な意味合いにとられないための措置)。この義眼は、左目を潰された時に彼を助けた作業用ゾイド(外見的にはロードスキッパーに近い)の電子眼をドクトルFによって移植されたものであることがEX編で明かされた。
搭乗機はステルスバイパー(トルナード)→ステルスドラゴン
ムンベイ・メ・ジャバル
自称・ただの行商人だが、占いやゾイドの気を感じるなどの技術も持つ。アーバインとは以前からの知り合い。父は部族の首長。漫画版ではバンの搭乗ゾイド・シーザーの元主人である兄がいる(既に故人)。
マリア・フライハイト
バンの姉。両親のいないバンの保護者。アニメ版との差異はほぼ無い。
レイヴン
帝国軍に雇われている少年。ゾイド乗りとしては一流の腕前を持つが、過去のある事件から、ゾイドを激しく憎んでいた。その憎悪もEX編では消えたようである。漫画版での本名はジョイス・チェン。自他共に認めるバンの良き友人にして最強のライバル。
連載分の搭乗機はセイバータイガージェノザウラーバーサークフューラー・シャドーエッジ。EX編搭乗機はバーサークフューラー・クアドラエッジ
シャドー
プロイツェンの黒いオーガノイドで、テスタメント遺跡でレイヴンによって発見され、それ以来は彼に付き従っていた。背中から翼を出して飛行する。ゾイドの遺伝情報を阻害するアンチゾイドゲノムによって身体を構成されており、ジーク同様ゾイドと合体して基礎能力を強化する力を持つが、ジークとは違い微量のアンチゾイドゲノムに触れたゾイドコアがそれに打ち克とうと活性化するという仕組みで、性能は通常値の約3倍まで跳ね上がるが、一度合体したゾイドはアンチゾイドゲノムにより生命力を失い死んでしまう。レイヴンがバン側についてからは、ドクトルFによってプロイツェンのコントロール下に戻り、計画のためにフィーネをプロイツェンの別荘・ダイダロス城へと連れ去った。
ロブ・ハーマン
共和国軍大尉。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
スパイとして帝国軍から逃げていた際にバン達と出会う。
搭乗機はストームソーダー・ステルススペシャル(通称:S4)
カール・リヒテン・シュバルツ
帝国軍少佐。トミーの公式バトルストーリーにも登場する。
搭乗機はアイアンコング(ミュール西方山岳地帯帝国軍駐留地に配属された際にガトリング砲を装備)。
海洋虹団(マーレ・アルコバレーノ)
元帝国軍人の賞金稼ぎ/盗賊団。アニメ版ではデザルト・アルコバレーノという名称。
ロッソ・レオーネ
作中での搭乗機はシンカーライガーゼロシュナイダー
ヴィオーラ・モンターニュ
作中での搭乗機はシンカー→ライガーゼロイエーガー
なお、ロッソとヴィオーラの2人はシュバルツ中佐およびキルシェ中尉のかつての上官であった。
ヴェルデ
ネーロ
ビアンコ
ジャッロ
ブル
ローザ・モンターニュ
ヴィオーラの妹。アニメ版とは設定が多少異なる。
ルイーズ・テレサ・キャムフォード
共和国大統領にして、共和国軍大尉ロブ・ハーマンの母。ちなみに、トミーの公式バトルストーリーでは、彼女の名前は「テレサ」ではなく「エレナ」となっている。
ギュンター・プロイツェン
帝国摂政で、本作中ではゾイドイヴから直接生み出された第1世代のゾイドという設定。シャドー同様アンチゾイドゲノムにより構成されているエネルギー体・シャドーキーを作り出す能力を持つ。トミーの公式バトルストーリーにも登場するが、設定は大きく異なる。
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリンIII世
帝国皇帝。本編では最後まで出番は無く、EX編からの登場となる。バン達と同行する事は無いが、設定や性格はアニメとほぼ同じ。ただし、アニメと違って初登場時に既に即位している。また、先代皇帝は彼の父だった。モデルはテレビアニメ版『NINKU -忍空-』のアニメオリジナルキャラクターアレク[1]
メリーアン
ルドルフの婚約者。ルドルフ同様、EX編からの登場。元々、作者の上山がデザインしてアニメに登場したキャラだが、EXでは作者の趣味か猫耳が付いている。また、後述のメリッサと同じく天才であると言うアレンジが施されている。

登場人物(漫画版のみ)[編集]

アレックス・ピルグリム神父
バン達の村にある教会の神父。村人の相談役もしている。元は共和国軍で軍隊格闘の教官をしていた。アニメ版のレオン神父とルックス、性格が酷似しているが、設定には大分違いが見られる。作者である上山道郎の個人サイトに掲載されている漫画では過去に盗賊行為を行おうとするアーバインと列車内で遭遇したエピソードが描かれた。
レベッカ
アーバインの妹。港町ポルトの孤児院で暮らしている。兄と違って素直で明るい性格。当初、アーバインが共和国の会社員だと信じていたが、同時に何か危ない仕事をしているのではないかとも疑っていた。
アニメ版にもアーバインには妹がいたが、そちらは既に亡くなっている。
プレイス
帝国軍諜報員。バン達に興味を持っている。よく葉巻を吸っている。
博士ドクトルF
謎に包まれた帝国最高の天才科学者。ジェノザウラーデススティンガー・バーサークフューラーの開発者で、彼一人の力で帝国のゾイド科学は1世紀分進化したともいわれる。また、アーバインの左目に作業用ゾイドの電子眼を移植したのも彼である。プロイツェン出生の秘密やシャドーについても知っており、「“D”計画」の中心的な役割も担っていることからも、物語の核心に最も近い人物と思われる。トミーの公式バトルストーリーにも登場。
メリッサ・スー
わずか10歳だが、共和国工学研究所の科学者である。博士号も取得。ゾイドの操縦も上手い。アーバインのことは、反発しつつも憎からず思っている様子。6歳の時に構築したMS(メリッサ・スー)理論を軍事利用されたことに責任を感じており、MS理論を元に構築されたゾイドを回収しようと行動中にバン達と出会う。
キルシェ・ハルトリーゲル
帝国軍元中尉。シュバルツ少佐の部下。プロイツェンナイツを嫌い、ハンナのデススティンガーの違法性を調べるため自ら操縦席に座るもデススティンガーの暴走に巻き込まれる。バン達に助けられたが、その事がきっかけになり除隊処分に。トミーのゾイドバトルカードゲームや公式バトルストーリーにも登場する。
ハンナ・ハンナ
帝国軍の特務部隊・プロイツェンナイツ所属の少尉。そのためか、一般軍に対してはたとえ階級が上でも尊大な態度をとる。脳内にゾイド細胞を移植することで知覚を加速した強化人間。もとはスタインコーレ鉱山の炭坑街出身で4歳の頃、両親を事故で亡くし酒浸りな親戚に引き取られ、5歳の頃から作業用のゴリラ型ゾイド同士のボクシングの乗り手として稼いでいた。そんな中彼女の才能を見出したプロイツェンに引き取られ、軍の士官学校に編入しプロイツェン親衛隊となるべく訓練を受けた。生きる意味を見出してくれたプロイツェンには絶対の忠誠を誓っている。トミーのゾイドバトルカードゲームや公式バトルストーリーにも登場する。
作中での搭乗機はデススティンガー→ジェノブレイカー
トミー・パリス
共和国軍中尉でミュール地方防衛部隊所属。トミーのゾイドバトルカードゲームや公式バトルストーリーにも登場する。搭乗ゾイドはディバイソンのガンホー
ルルゥ・グラマジオ・ミュール
独立自治都市・ミュールの領主であり、ミュールの街の事を第一に考える。足が悪く、車椅子型ゾイド・コーチェに乗っていたが、劇中のある事件を機に杖を使えば歩けるようになった。
ドニー・チェン
名家・チェン家の現当主で、レイヴンの双子の兄。レイヴンと瓜二つだが、顔の模様が逆。レイヴンの過去と深い関わりを持っている。
ハンコック大佐
共和国軍大佐。容姿は全く異なるが、性格や立場からアニメ版のクルーガー大佐に当たる人物と思われる。
ミシェール・スー
共和国大統領秘書。メリッサの姉。冷静に仕事をこなすが、ルイーズの事となると子供のように取り乱す。

主な登場ゾイド[編集]

アニメ版ではゾイドは機種名だけで呼ばれていたが、漫画版では各機に固有名が与えられている。アニメ版よりゾイドのキャラクター性を強く描いていると言える。

ジーク(コマンドウルフ
バンの父親の相棒。10年前に村を守るために戦い、活動を停止。バンのジークの名前は、このコマンドウルフから取られた。村を襲ったレイヴンのセイバータイガーから村を守る為にジーク(オーガノイド)と合体し再起動。死闘の果てにレイヴンを退けるため、体内の全エネルギーを牙に収束させて相手に噛み付き開放する必殺技・ラグナレクファングを使い、完全に大破してしまう。
シーザー(シールドライガーブレードライガーライガーゼロ
元はムンベイの亡兄・ジャッドの愛機。彼が遺した“お宝”をめぐる事件でバンと出会い、以後、バンの愛機となった。
シールドライガーはポルトの港町近くでの対ジェノザウラー戦で大破、シャドーキーによってどうにか生命を維持し、その後ジークハートとウェンディーヌの力を受けてブレードライガーへと進化。さらにミュールの街近辺におけるデススティンガーとの戦闘で再び大破、メリッサが用意したライガーゼロのフレームにコアを移植し、今に至る。
なお、ライガーゼロとなったシーザーは通常のCAS(チェンジングアーマーシステム)であるイエーガーシュナイダーパンツァーイクスを装備せず、メリッサによるオリジナル兵装を搭載したシーザー・ザ・キングとなっている。
トルナード(ステルスバイパー→ステルスドラゴン)
アーバインの愛機。後に改造された「ステルスドラゴン」は漫画オリジナルの機体で、口内の2連装マシンガン・シールドライガー以上の出力を持つ太極図型Eシールドなど、強力な装備を持つ。また飛行ユニットも開発され、空中戦にも対応した機体となった。
タルタル(グスタフ
アニメ同様ムンベイの愛機。輸送主体故に戦闘能力はない。
風剣(フェンジャン)(ストームソーダー
メリッサの愛機。肩部に小型ガトリング砲が装備されており、また水中戦にも対応している。他に輸送用に改造された「雲剣(ユンジャン)」もある。
ヴァイキング(ハンマーヘッド
メリッサが構築した「MS理論」を共和国軍が無断利用して開発したゾイド。海水を原料として、無限に機雷を作り出す能力を持つ。3年前の海戦に試験投入され、回収されずに活動を続けていた。
ガンホー(ディバイソン
パリス中尉の愛機。作中では帝国軍工作員の細工で暴走したり、デススティンガーに大破させられたりと、あまり見せ場がなかった。
S4(エスフォー)(「ストームソーダー・ステルススペシャル」の略)
ハーマン大尉の愛機。腹部に小型ガトリング砲を装備している他、照明弾などの副兵装を搭載している。
ノーマルより基本性能は高い。
バーサークフューラー・シャドーエッジ
レイヴン専用に調整し、改良されたバーサークフューラー。カラーリングは黒で、本来の装備であるバスタークローの代わりに、ルシファーブレード(堕天使光刃翼)と呼ばれる10本のレーザーブレードが装備されている。
バーサークフューラー・クアドラエッジ(漢字表記では狂帝龍 四重翼
レイヴンがバン達の側についてから改修された機体。レーザーブレードが4本に減っており、これはシャドーが居なくなった事による戦闘能力の低下をカバーする為の措置であったが結果として機体の軽量化に繋がり、戦闘能力は同等まで回復させる事に成功している。なお、クアドラエッジは複座式になっている。
ウェンディーヌ
港町・ポルトで風力発電を行っている、巨大な野生ゾイド。ポルトの町のシンボルでもある。外見は直立したトンボに似ている。
オルーガ
独立自治都市・ミュールを取り囲んでいる、城壁型の巨大野生ゾイド。感応するための宝具と共に、代々のミュールの領主に受け継がれている。非常時には、都市全体を電磁シールドで覆って町を守る。ライガーゼロ(シーザー)に力を与えた際はのような光を発した。
ホウライ
チェン家に代々受け継がれている、天空城型の巨大野生ゾイド。ウェンディーヌやオルーガと違い、人間と同じように会話できるが、性格は軽い。
“D”
帝国軍が復活させようとしている、「とてつもないゾイド」。設定やシルエットからデスザウラーであると推測出来るが、実際の所その全貌は不明である。

機獣新世紀ZOIDS EX[編集]

機獣新世紀ZOIDS』の続編にあたる漫画(ただし、タカラトミー非公認)。上山道郎の個人サイトで連載中だが、作者多忙の為か2006年7月に公開された第七話を最後に停滞している。同人誌としてまとめられたものが、現在のところ2巻まで刊行。

コミックス[編集]

脚注[編集]


外部リンク[編集]