惑星連邦

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惑星連邦(わくせいれんぽう、: United Federation of Planets)は、アメリカSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズに登場する架空の星間国家のひとつ。文庫本『宇宙大作戦』シリーズでは「宇宙連邦」と表記されていることが多く、またテレビ版の吹き替えでは「地球連邦」「銀河連邦」「銀河連盟」などが混在している。なお、劇中の台詞ではおもに「連邦」という略語が多用される。

概要[ソースを編集]

惑星連邦は、西暦2161年にアンドリア地球人テラライトヴァルカン の4つの種族により設立されるかたちで成立した星間連邦国家である。おもに、連邦加盟惑星間の科学技術、文化等の互助、共通の外交防衛政策を共通の目的としており、加盟各国の内政自主権は、ある程度までは尊重されている。24世紀後半の時点では、8000光年にわたって、約150の惑星および植民星が加盟しており、連邦評議会を地球・サンフランシスコに、連邦評議会議長(大統領)府をパリに置いている。

アルファ、ベータ両宇宙域にまたがり、おもに、カーデシア連合クリンゴン帝国ブリーン連合ロミュラン星間帝国などと国境を接する。

歴史[ソースを編集]

加盟国[ソースを編集]

人種 備考
アンドリア アンドリア人 惑星連邦を設立した4つの種族の1つ。
エレージア エレージア人
カターラス カターリア人
地球 人間 惑星連邦を設立した4つの種族の1つ。
デネブ第四惑星 デネブ人
テラーまたはテラー・プライム テラライト人 惑星連邦を設立した4つの種族の1つ。
デルタ第四惑星 デルタ人
トリル トリル人
バイナス バイナー人
ヴァルカン ヴァルカン人 惑星連邦を設立した4つの種族の1つ。
ベイジョー ベイジョー人 ドミニオン戦争・終期加盟
ベータゼッド ベタゾイド
ベテルギウス第二惑星 ベテルギウス人
ベレスタス ケンタウルス人
ベンザー ベンザイト人
ボリアス第九惑星 ボリア人
ライサ ライサ人
ライジェル第五惑星 ライジェル人

機構[ソースを編集]

  • 連邦評議会(: The Federation Council
  • 連邦評議会議長(大統領)府(: The Office of the President of the Federation Council
    • 宇宙艦隊
      • 本部 (: Starfleet Headquarters)
        • 艦隊司令部 (: Starfleet Command)
        • バルカン科学大学 (: Vulcan Science Academy)
        • 連邦医科大学 (: Federation Medical Academy)
          • アポロ医師会 (: Apollo Medical Association)

宇宙艦隊[ソースを編集]

宇宙艦隊 (Starfleet) は、22世紀2161年)の惑星連邦成立と同時に、当時、地球連合の組織であった宇宙艦隊を発展解消、惑星連邦宇宙艦隊として発足した。惑星連邦の宇宙調査、外交防衛を担う組織である。本部と宇宙艦隊アカデミー(宇宙艦隊の士官学校にあたる)を地球サンフランシスコに置いている。

設立の経緯から、幹部には地球人ヴァルカン人が多い。

「宇宙艦隊に所属する宇宙船とその乗組員は、いかなる社会に対してもその正常な発展への介入を禁止する」という「艦隊の誓い (en:Prime Directive) 」は宇宙艦隊と惑星連邦の基本方針である。惑星連邦防衛という軍隊としての機能のほかに、外交や未知宙域の探査、科学調査等の非軍事的な機能も有している。

艦隊規則等[ソースを編集]

一般命令第1条(艦隊の誓い)
  • 自衛のため以外の武力行使の禁止 。
  • ワープ技術を持っていない星への干渉の禁止。
  • 内政干渉の禁止。
  • 生命体が存在する星への入植禁止。
  • 基本的に惑星に上陸したメンバーはその星の政府が定めた法律に従う。
  • 異星人と個人的接触を図るさいには、艦長の許可を得たうえで、ドクターからメディカルチェックを受けなければならない。
一般命令第7条
タロス4番星への接近・上陸の禁止。
同第?条
永遠の守護者(時の門)への接近・上陸の禁止。
アルジェロン条約
惑星連邦所属の艦隊では遮蔽装置の研究、搭載を禁止[注 1]
亜空間兵器の研究禁止
セラロン放射線の研究禁止
オメガ分子の研究禁止
非常に強力なエネルギー源ではあるが、リスクが高く、亜空間はもちろん宇宙全体を破壊しかねず、艦長クラス以上の者のみが知ることが許される機密事項である。この分子を感知次第、司令部に報告する義務があり、「オメガ指令」と呼ばれ、艦隊の誓いすら無視してでも遂行しなくてはならない。
平常時のワープ速度制限
新スタートレック』の途中で、ワープ航法が宇宙空間にダメージを与えることが判明、非常事態以外ではワープ速度の上限をワープ5に制限される。のちに、イントレピッド級の可変ワープナセルなど、時空連続体に影響を与えないワープ技術が開発される。

階級[ソースを編集]

階級章は時代によって異なり、襟章または肩章か袖口の縞模様、あるいは襟と袖の両方で表される。Starfleet Uniformsより、各時代の Ranks を参照。細則はアメリカ海軍と同一である。

  • 将官(提督):艦隊司令官、大規模宇宙基地の司令官など。
    • 元帥 (Fleet Admiral)
      時代によっては「宇宙艦隊司令長官たる元帥」(Fleet Admiral serving as Starfleet Commander-in-Chief) とそれ以外の元帥とで階級章などが異なる場合がある。
    • 大将 (Admiral)
    • 中将 (Vice Admiral)
    • 少将 (Rear Admiral)
    • 准将 (Commodore)
  • 佐官:宇宙艦の艦長、宇宙基地の司令官、副長や各部門の責任者など。
    • 艦隊指揮大佐・艦隊司令官 (Freet Captain)
    • 大佐 (Captain)
    • 中佐 (Commander)
    • 少佐 (Lieutenant Commander)
  • 尉官
    • 大尉 (Lieutenant)
    • 中尉 (Lieutenant Junior Grade)
    • 少尉 (Ensign)
  • 士官候補生 (Cadet)
  • 準士官(准尉):階級は低いがベテランで、各部門の責任者になることもある。
    • 最先任上級兵曹長 (Master Chief Petty Officer)
    • 上級兵曹長 (Senior Chief Petty Officer)
    • 兵曹長 (Chief Petty Officer)
  • 下士官
    • 1等兵曹 (Petty Officer 1st Class)
    • 2等兵曹 (Petty Officer 2nd Class)
    • 3等兵曹 (Petty Officer 3rd Class)
  • 乗組員
    • 1等乗組員 (Crewman 1st class)
    • 2等乗組員 (Crewman 2nd class)
    • 3等乗組員 (Crewman 3rd class)

兵曹や乗組員は、それぞれ細分化せず1階級だけの時期もある。

スタートレック:ヴォイジャー』で前述した元マキのメンバーは階級名の前に「臨時」(Provisional) が付く。

制服[ソースを編集]

TOSまではほとんど一種類しか存在しないが、映画版やTNGの成功後、制服が複数回リニューアルされた。これら各作品は、劇中年度が前後するとはいえ設定が繋がっているため、その流れにもほとんど共通性が見られる。以下の記述では、歴代のシリーズで着用された制服の主なデザインを、時間軸の順に解説する。なお、あるシリーズのある劇中年度の話から、別のシリーズの別の劇中年度の話に行くエピソードの場合、制服のつじつまを別の劇中年度に合わせた展開も見られるが、すべてを記すのは複雑なので、ここでは特筆すべき部分(映画11作目や、設定上の矛盾が生じた組み合わせなど)以外は省略した。

また、各シリーズ中には、通常の制服(将官専用の制服を含む)のほかに、環境服(宇宙空間での船外任務用の宇宙服)や礼装、戦闘服などといった服装も登場する。

A
青いつなぎ。服の周囲に付属物が多いなど、デザインは現代の技術者などが使用するものや、スペースシャトルの乗組員(宇宙飛行士)が宇宙滞在中に船内で着用する服などとあまり変わらない。所属部門を区別する色は、黄(公式にはゴールド)=船長・操縦など指揮系統、赤=機関・保安など技術系統、青=医療・学術など事務系統。両肩の部分に入っているラインの色で所属部門が分かるタイプである。
現時点で劇中年度がもっとも古い。ENT『スタートレック:エンタープライズ』で着用。
B
首周りが黒でなく縦すじの入った所属部門色で、黄=Aと同じ指揮系統、青=Aと逆で技術系統、茶=事務系統。
1本目のパイロット版("The Cage")で着用後、TOS「タロス星の幻怪人(前)(後)」の「TOSより10年前」と言及された映像で使用。映画11作目では未着用・未設定。
C
Bに似ているが、所属部門色が青と黄のみで赤がない。
2本目のパイロット版、すなわちTOS第一話となった「光るめだま」で着用。これも映画11作目では未着用・未設定。
D
上半身はBやCと同じく所属部門色で、首まわりと男性のズボンは黒、女性はミニスカート。所属部門は左胸のマークで区別できる。
最初に作られたTOS『宇宙大作戦』およびTOSに忠実なアニメ版『まんが宇宙大作戦』で着用。映画11作目『スター・トレック』も基本は同じだが、布地が宇宙艦隊のマークで埋め尽くされているなど、細部がより凝ったデザインとなっている。
E
所属部門色は水色や白で、肩の階級章やベルトのバックルなど、Dよりアクセントが多い。TOSの制服(D)はパジャマのようなデザインで、映画1作目ではそれを払拭するデザインを目指したが「もっとパジャマみたいになった」とも言われた。
TOSから10年後の世界を描く映画1作目『スタートレック』で着用。同映画の部分的な失敗もあって、Eは同映画のみで終わった。
F
全員赤となり(機関部員が機関室にいる時着用するつなぎはまったく異なる)、服の合わせが左右非対称。所属部門色はインナーシャツの襟と合わせに使われているが、DやEとはまったく異なる色。映画7作目では若干仕様変更され、Gと同じコムバッヂを使用している。
映画1作目から5年後の世界を描く映画2作目『スタートレックII カーンの逆襲』で着用し、作品の成功もあって、映画7作目『スタートレック ジェネレーションズ』のエンタープライズB登場シーンまで着用。またTNGでレギュラーキャラクターの親や先輩格などが登場するシーンでは、Fが着用されているケースがある。公式設定では、映画7作目とTNGの間は約75年という長い年月となっているので、Fは相当長く着用された制服である。
G
F以前と比べ、たいへんスマートなデザインになり、肩と腹から下が黒、肩の線と上半身が所属部門色。ただしAやとDと比べ、所属部門色の赤と黄の区別が逆になっている。その理由は劇中設定・制作スタッフとも、2010年現在説明されていない。腹の塗りわけは非対称の三角形。また階級章として首の左に、金色の○と金ぶちの黒丸●が配置された。Fで前述したコムバッジも(制作年順では)Gが初採用。Gのデザインポリシーは、のちのシリーズやデザインでも長く保たれている。
TNG『新スタートレック』から着用。また、あとから礼服将官服も登場する。
H
Gのマイナーチェンジ版で、立襟タイプとなり、肩の色線がなくなり、上半身のつなぎ目が正面でなく背中になった(下級士官役のエキストラが着用するものは、Gと同じく、上半身のつなぎ目は前)。上級士官用はツーピース(ジャケット+ズボン)型、下級士官用はジャンプスーツ(つなぎ)型である。
TNG第3-7シーズンで着用されたが、Hの採用期間中もエキストラがGを着用している場面が見られるほか(エキストラを含めてHタイプの制服に統一されたのは、第4シーズン開始時)、Gの時代にさかのぼるエピソードでは、レギュラーキャラクターもGに着替えて出演している。
将官専用の制服も、TNGの第3シーズンにおいて立襟型に変更されたが、第6シーズンにおいては、さらなるマイナーチェンジ版の立襟型の将官専用の制服が登場する。これは、(TNGの)映画版では『スタートレック ファーストコンタクト』まで、テレビシリーズ版では『DS9』の第6シーズンの序盤まで着用される。
また、第5シーズンの「謎のタマリアン星人」(第102話。原題:"Darmok")からは、艦長専用ジャケットが登場する。基本的なデザインはHに似ているが、上着には襟がなく、襟から肩までが黒で、下半身は灰色のタートルネックのインナーウェアを上着(ジャケット)の下に着用するタイプとなっている(階級章は、インナーウェアの右襟に付けるタイプ)。
I
GとHに似ているが、上半身の色の配置が逆になった(ほぼ全身が黒で、肩が所属部門色)。襟元がV字に開いている、コムバッジの背後に横長の金属板が付いた点なども異なる。また、ヴォイジャー艦内では暫定的に、マキのメンバーに艦隊士官相当の階級を与えるが、階級章を正円でなく長円のデザインとすることで区別している。
初登場となったDS9『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』では第1シーズンから第5シーズンの中盤まで着用。TNGのキャラクターは映画7作目『スタートレック ジェネレーションズ』で、HからIへ徐々に着替えていく展開になっている(ただし、同映画のラストシーンまでHを着用するキャラクターもいる。また、ピカード艦長は、同映画の途中でHからIに着替えるものの、ラストシーンではふたたびHを着用している)。TNGの後番組であるVOY『スタートレック:ヴォイジャー』は終始Iのままだが、これは劇中設定面では地球から遠く離れた場所(デルタ宇宙域)に飛ばされたことから、Jへの変更を知らないため。製作面では原則としてIをVOYで、Jを映画8 - 10作目とDS9で使い分けたため、Iを着用した映画は7作目のみである。また、VOYの第5シーズンのエピソード「偽装された地球」(原題:"In The Flesh")に登場した、生命体8472が変身した宇宙艦隊士官たち、ならびに、同じくVOYの第5シーズン最終話と第6シーズン第1話として放送された前後編のクリフハンガーエピソード「異空生命体を呼ぶ者」に登場する、U.S.S.ヴォイジャーをデルタ宇宙域に飛ばした者とは別の「管理者」によって、ヴォイジャーよりも前にデルタ宇宙域に飛ばされていたU.S.S.イクワノックス(ノヴァ級)のクルーなども、このタイプの制服を着用している。
J
肩は縦線の入った灰色、下はほとんど黒で、所属部門色は、袖に入っているライン、ならびに、上着の下に着用するインナーシャツの色で区別するタイプである。
(TNGのキャラクターによる)映画シリーズでは、8作目『スタートレック ファーストコンタクト』から10作目『ネメシス/S.T.X』まで着用し、『スタートレック』に限らずテレビシリーズの映画化作品によくある「劇場での鑑賞にも耐えうる、暗めにしたデザイン」となっている。また、全米で映画『ファーストコンタクト』公開時に第5シーズンを放送していたテレビシリーズのDS9では、『ファーストコンタクト』公開直後に放送された第5シーズン中盤の第108話「預言者シスコ」(原題:"Rapture")においてJタイプの制服に変更となり、以降、最終シーズンの第7シーズンまで着用する。VOYでも、第4シーズン以降において時々登場する地球からのゲスト士官はこれを着用。なお、将官専用の制服は、DS9の第6シーズンの「レジスタンスの苦悩」(第128話)において、新型のものに変更されている。劇中の設定・製作面とも、2010年現在では、もっとも新しい時代で公式着用されている制服である。
また、映画9作目『スタートレック 叛乱』以降では、礼装も、白を基調とした新型のデザインのものに変更されている。DS9でも、最終シーズンである第7シーズンのエピソード「闇からの指令」(第166話)において、この新型の礼装が登場する。
K
所属部門色が復活、黒でなく色をメインとするなど比較的Dに近いデザインで、胸の部分は黒い波線が横長に入っている。
TNG最終回で着用、その後、(衣装を流用し)DS9「父と子」、および、VOY最終回で着用。ただし、これらのエピソードは、いずれもタイムパラドックスによる「可能性の未来」の一つであり、作品の正史に添った時間軸ではない。

艦隊に類似した制服[ソースを編集]

TNGのウェスリーの服
当初は私服だったが、第二シーズンからはG・Hに類似した灰色一色の服を着ている。同じコムバッジも使用しているが、個人的に模倣したのか、艦隊アカデミー受験生用なのかは不明。第三シーズン末期からは、アカデミーに入学もしていないのにもかかわらずHを着ている。
宇宙艦隊アカデミーの制服
TNG「悲しみのアカデミー卒業式」(メインゲストはウェスリーと、のちにVOYでパリス役を射止めるロバート・マクネイル演ずるロカルノ候補生)で初登場。G・Hに似ているが、胸から上が灰色で下が赤。DS9ではノーグもアカデミーに入学したため、比較的長期間これを着ているが、ドミニオン戦争の激化で繰り上げ卒業し、Jの黄服となる。また、レッド・スクワッドという特待生部隊が登場し、階級章の位置に赤い特殊なバッジを着用している。
ベイジョー艦隊
キラやエディングトンなどはベイジョー艦隊の士官服を着用している(オドーも使用しているが、体の表面を変形させてそう見せているだけ)。宇宙艦隊のG-Iに近いデザインだが、おもな違いは以下の通り。
  • デザインモチーフが宇宙艦隊は横分割だが、ベイジョー艦隊は縦分割。
  • 所属部門色の事務系統は青でなく灰色。
  • 黒い部分がない。
  • コムバッジはベイジョーの紋章をしており、右胸に付ける。また呼ぶために押したときの音も異なる。

宇宙艦隊アカデミー[ソースを編集]

宇宙艦隊アカデミー (: Starfleet Academy) は、宇宙艦隊の士官学校に相当する4年制の教育機関。卒業生はエリートである宇宙艦隊士官となる。

設立は2161年、地球のサンフランシスコ・プレシディオにある。モットーラテン語で「星々から、知識を (: Ex astris, scientia.) 」である。これはアポロ13号アメリカ海軍のモットーからきている。

惑星連邦市民であれば入試資格を持つが、その難易度は高い。宇宙艦隊アカデミーへ入学するためには、まず予備校とも言える宇宙艦隊アカデミー進学予備課程 (: Starfleet Academy Preparatory Program) を6週間受講する必要がある。この講習自体にも入試があり、受験生はストレス反応テスト、宇宙生活への適性テスト、演繹的思考テストに合格しなければならない。この「入試の入試」と呼べるものだけで、4日間を必要とする。

例外的に惑星連邦市民以外の受験も可能だが、宇宙艦隊指揮官レベルの推薦が必要となる(例:ノーグなど)。

セクション31[ソースを編集]

ロミュラン帝国にはタル・シアーカーデシア連合にはオブシディアン・オーダーがあるように、惑星連邦の諜報機関セクション31(セクション サーティーワン、: Section 31)である。ただし、上記の2組織が諜報機関として公式に設置されその存在が一般に知られているのとは異なり、セクション31の名称はもちろん、その存在も、宇宙艦隊の提督クラスの一部しか知らない。宇宙艦隊情報部の下部組織だとも言われているが、組織図に載っているわけでもなく、惑星連邦と直接的な繋がりがあるわけではない。

組織の呼称とその行動原理は地球連合宇宙艦隊憲章第14条31項 (: Article 14, Section 31) の、「非常事態においてはいかなる規則を曲げることも許される」という条項を都合良く解釈し、常設組織としたものである。組織の名称は31項 (Section 31) にもとづいているが、もちろん非公式な呼び名である。惑星連邦・宇宙艦隊のあらゆる規則に規制されることなく、本来なら違法とされる活動も躊躇なくおこなう。2161年の連邦創設以前、地球連合のころから存在した異質の組織である。

組織の建物や本部のようなものも存在しない。情報は全て構成員の頭の中にだけ存在する。構成員は危機的状況に陥った場合、インプラントにより自らの意志で死を選択でき、同時に記憶も遮断することができる。高い能力と正義感を持つものをスカウトすることで構成員を増やす。『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』ではルーサー・スローンがジュリアン・ベシアをしつこく勧誘する。のちにロミュラン帝国諜報機関「タル・シアー」もその存在を知ることになり独自に調査を開始するが、スローンは処刑され、セクション31なる組織は彼の妄想だったというかたちで調査は終了する。だがセクション31は消えておらず、引き続き活動は行われる。

連邦データベースの記録を自在に改竄したり、みずからの存在の痕跡を完全に消すことも可能である。基本的に独自の活動を行うが、存在を知る連邦高官と取り引きをすることもある。活動内容のほとんどが連邦の規則や倫理を破るもので、連邦の利益となることなら手段を選ばない。

『ディープ・スペース・ナイン』では、地球を訪れたオドーを秘密裏にウイルスの保菌者にし、将来連邦にとって危険となるであろう存在である創設者一族を抹殺しようと計画する。

スタートレック:エンタープライズ』にも登場している。放送順では『ディープ・スペース・ナイン』よりもあとだが、シリーズ内の歴史としてはこちらの方が早い。

また、従来とは異なる時間軸の『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(設定は2259年)にも登場するが、ここでは通常の部隊を装ってセクション31の名称が使用されているが、施設は秘匿され、建物に入るには厳重なセキュリティチェックを受ける必要があり、活動内容は極秘任務である。

映像作品以外では、オンラインゲーム版『Star Trek Online』(設定は25世紀)や小説版『Star Trek: Section 31』シリーズなどにも登場する。

構成員[ソースを編集]

※特記のないかぎり、映像作品。

22世紀

23世紀

23世紀(『スター・トレック』以降の新時間軸)

  • アレクサンダー・マーカス提督(『スター・トレック イントゥ・ダークネス』)
  • トーマス・ヘアウッド(『スター・トレック イントゥ・ダークネス』)

24世紀

25世紀

  • フランクリン・ドレイク(オンラインゲーム『Star Trek Online』)

脚注[ソースを編集]

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注釈[ソースを編集]

  1. ^ 惑星連邦と同盟関係にあるクリンゴンの船には遮蔽装置が搭載されている。なお、例外として、DS9宇宙ステーションに配備されたディファイアント級U.S.S.ディファイアント:NX-74205のみは、遮蔽装置を搭載している。

出典[ソースを編集]

関連項目[ソースを編集]