大和二見駅
大和二見駅* | |
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駅舎(2010年2月21日) | |
やまとふたみ Yamato-Futami | |
◄**五条 (1.7 km) (4.0 km) 隅田► | |
所在地 | 奈良県五條市二見三丁目1-1 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■和歌山線 |
キロ程 | 37.1 km(王寺起点) |
電報略号 | フタ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗車人員 -統計年度- |
203人/日(降車客含まず) -2009年- |
開業年月日 | 1902年(明治35年)6月3日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
大和二見駅(やまとふたみえき)は、奈良県五條市二見三丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。隣の五条駅とはわずか1.7kmと至近の距離にある。
和歌山線においては、この駅から和歌山寄りの各駅を和歌山支社が管轄する。隣の五条駅の構内からは大阪支社王寺鉄道部の管轄に変わる。
駅構造
橋本方面に向かって左側に単式ホーム1面1線のみが配置された地上駅で、若干ホームがカーブしている。以前は相対式ホーム2面2線の駅であったが、駅舎から離れた方の1線が撤去されこのような構造となった。対向ホームはまだ撤去されずに残っているが金網で塞いであり入ることは出来ないようになっている。場内・出発信号機も残存しているが横を向けられており、運転取扱上は停留所相当となっている。
古くからの、妻面に出入り口のある木造駅舎が健在であるが、橋本駅管理の無人駅である。駅舎は、元事務室だった部分も壁を撤去して、待合室として利用されている。自動券売機が改札口の横に設置されている。
駅周辺
この駅は五條の市街の西方の町並みが途切れるぎりぎりのところに位置し、附近には人家もそこそこにある。改札口を出て左手に行くとすぐに国道24号線にぶつかる。近隣に商店街はないが国道24号線沿い(主に五條市街地の方面)にスーパーや商店などが点在する。
- 近畿地方整備局和歌山河川国道事務所五條出張所
- 奈良県吉野川浄化センター
- 五條二見郵便局
- 二見の大ムク(国指定天然記念物)
- 寄足山生蓮寺
- 国道24号
- 五條中学校
- コーナンホームストック五條二見店
- オークワ五条店
- サンクス五條二見店
- リバーサイドホテル
利用状況
奈良県統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
- 259人(2005年度)
- 245人(2006年度)
- 221人(2007年度)
- 219人(2008年度)
- 203人(2009年度)
歴史
高田駅から葛駅(現在の吉野口駅)を経て五条駅への路線を建設、開業した南和鉄道が吉野川の水運と連絡の便を図るべく二見駅(後の川端駅)までの路線を建設した。このときには現在の二見駅は存在せず、五条から和歌山方面に路線免許を持っていた紀和鉄道が橋本駅までを開通させた折に、五条西方で路線が並行するため仮に接続点を設け、77チェーンを共有することになった。これが現在の二見駅の起源である。これが1898年(明治31年)4月11日のことであった。この年旧来の吉野川端の駅を川端と改称した。
明治35年(1902年)の6月には接続点に紀和鉄道が駅を建設し、これを二見駅とした。
年表
- 1898年(明治31年)4月11日 - 南和鉄道の貨物線上に紀和鉄道が接続点(分岐)設置。
- 1902年(明治35年)6月3日 - 紀和鉄道が接続点に駅を設けて二見駅(ふたみえき)開業。
- 1904年(明治37年)8月27日 - 関西鉄道が紀和鉄道を買収。旅客駅としては関西鉄道の駅となる。
- 1904年(明治37年)12月9日 - 関西鉄道が南和鉄道を買収。
- 1907年(明治40年)10月1日 - 関西鉄道が鉄道国有法により国有化。国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称設定、王寺駅から当駅を経て和歌山駅(現在の紀和駅)まで和歌山線とする。
- 1919年(大正8年)4月15日 - 大和二見駅(やまとふたみえき)に改称。
- 1982年(昭和57年)10月1日 - 当駅から川端駅までの貨物支線廃止。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道の駅となる。
その他
- 「二見」の名が付く駅は全国に多数存在する。
- 奈良県内で最南端の旅客駅である。
- 奈良県全体では中西部に位置する当駅が最南端なのは、県内の当駅以南の地域(主に紀伊山地)は斜面が多く可住地に乏しい山間部のため、鉄道が敷かれなかったためである。
- 1980年3月3日から1984年9月30日までの間、奈良県内の旅客駅で唯一電車が発着しない駅であった。1984年10月1日に、和歌山線五条 - 和歌山間が電化されたことにより当駅にも電車が発着するようになり、奈良県内の旅客駅全てに電車が発着するようになった。同時に関西本線木津 - 奈良間の電化(当時、平城山駅は未開業)により、県内の全旅客鉄道線が電化された。
隣の駅
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 和歌山線貨物支線
- 大和二見駅 - 川端駅