外海町

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そとめちょう
外海町
廃止日 2005年1月4日
廃止理由 編入合併
香焼町伊王島町高島町野母崎町三和町外海町長崎市
現在の自治体 長崎市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 長崎県
西彼杵郡
団体コード 42315-7
面積 46.62km²
総人口 5,401
推計人口、2005年1月1日)
隣接自治体 長崎市、西彼杵郡琴海町大瀬戸町
町の木 ヤマモモ
町の花 スイセン
町の鳥 メジロ
外海町役場
所在地 851-2492
長崎県西彼杵郡外海町大字神浦夏井郷391番地
座標 北緯32度52分39.6秒
東経129度40分51.8秒
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東出津町の海岸線

外海町(そとめちょう)は、1960年から2005年まで、長崎県西彼杵半島南西部にあった

西彼杵郡に属していたが、2005年1月4日に同じ西彼杵郡の香焼町伊王島町高島町野母崎町三和町と共に長崎市に編入された。

現在の、長崎市の地区としての外海についても記述する。外海地区(長崎市役所外海行政センター管内)の人口は4,175人(2013年6月末日現在)。内訳は黒崎地区が2,608人、神浦地区が1,347人、池島地区が220人。

地理[編集]

角力灘(すもうなだ : 東シナ海)に面する西彼杵半島南西部の丘陵地、および角力灘に浮かぶ池島をはじめとする島嶼部を町域としていた。

東側は西彼杵半島中央の標高300-500mの山地、西側は角力灘が広がり、町は全体的に西向きの丘陵地となっている。主要河川は黒崎川、出津川、神浦川の三つで、下流域にそれぞれ平野部があり、周辺に集落・農耕地・港がある。集落を外れると照葉樹林海浜植物群落、植林によるスギ・ヒノキ林が広がる。外洋に面した海岸はほとんどが急峻な崖や転石海岸となっている。

沖に浮かぶ島のうち、有人島は池島のみである。池島では池島炭鉱が操業していたが、2001年に閉山した。

沿革[編集]

姉妹都市[編集]

フランスの旗 ヴォスロール村(Vaux-sur-Aureフランス
明治時代に出津地区に司祭として着任し、地域住民のために生涯を捧げて活動したマルク・マリー・ド・ロ神父の出身地である。フランスの国旗に因んで、国道202号の四谷河内・赤首・神浦に架けられた鉄橋はそれぞれ青・白・赤に着色されている。

町名[編集]

西出津

2005年の長崎市編入と同時に、町名設置を実施した。外海町は神浦(こうのうら)・黒崎の2大字から成り立っていたが、大字神浦は大半の町で、「神浦」を頭につけた。それに対し、大字黒崎は全域で「黒崎」を削除した。ただし、神浦地区でも「神浦」を削除した町があり、また黒崎地区には改名した町もある。ただし基本は行政区をひきつぎ、「町」を末尾につけてそのまま町名にした。

1889年 1960年 2005年 現在
神浦村池島郷 外海町(村)大字神浦池島郷 長崎市   池島町 池島町
神浦村口福郷 外海町(村)大字神浦口福郷 長崎市神浦口福町 神浦口福町
神浦村上道徳郷 外海町(村)大字神浦上道徳郷 長崎市神浦上道徳町 神浦上道徳町
神浦村下道徳郷 外海町(村)大字神浦下道徳郷 長崎市神浦下道徳町 神浦下道徳町
神浦村江川郷 外海町(村)大字神浦江川郷 長崎市神浦江川町 神浦江川町
神浦村丸尾郷 外海町(村)大字神浦丸尾郷 長崎市神浦丸尾町 神浦丸尾町
神浦村北大中尾郷 外海町(村)大字神浦北大中尾郷 長崎市神浦北大中尾町 神浦北大中尾町
神浦村上大中尾郷 外海町(村)大字神浦上大中尾郷 長崎市神浦上大中尾町 神浦上大中尾町
神浦村下大中尾郷 外海町(村)大字神浦下大中尾郷 長崎市神浦下大中尾町 神浦下大中尾町
神浦村扇山郷 外海町(村)大字神浦扇山郷 長崎市神浦扇山町 神浦扇山町
神浦村夏井郷 外海町(村)大字神浦夏井郷 長崎市神浦夏井町 神浦夏井町
神浦村向郷 外海町(村)大字神浦向郷 長崎市神浦向町 神浦向町
神浦村上大野郷 外海町(村)大字神浦上大野郷 長崎市   上大野町 上大野町
神浦村下大野郷 外海町(村)大字神浦下大野郷 長崎市   下大野町 下大野町
黒崎村赤首郷 外海町(村)大字黒崎赤首郷 長崎市赤首町 赤首町
黒崎村西出津郷 外海町(村)大字黒崎西出津郷 長崎市西出津町 西出津町
黒崎村東出津郷 外海町(村)大字黒崎東出津郷 長崎市東出津町 東出津町
黒崎村牧野郷 外海町(村)大字黒崎牧野郷 長崎市牧野町 新牧野町
黒崎村上黒崎郷 外海町(村)大字黒崎上黒崎郷 長崎市上黒崎町 上黒崎町
黒崎村下黒崎郷 外海町(村)大字黒崎下黒崎郷 長崎市下黒崎町 下黒崎町
黒崎村永田郷 外海町(村)大字黒崎永田郷 長崎市永田町 永田町

現在の町名[編集]

神浦江川町(えがわ)
神浦地区の中心。海岸沿いを走る国道202号沿いに商店街や住宅が集中する。神浦中学校がある。神浦港があり池島とを結ぶ。
神浦扇山町(おうぎやま)
山間部。神浦川上流で、神浦ダムがある。西海市大瀬戸町雪浦久良木郷にまたがり県民の森がある。県道57号が通り、琴海地区との間を結ぶ。
神浦上大中尾町(かみおおなかお)・神浦北大中尾町(きたおおなかお)・神浦下大中尾町(しもおおなかお)
県道57号に沿って神浦の中心部から扇山に向かって広がる山間部。自治会は大中尾1~3となっているが、北・上・下それぞれの町名で明確に分けられているわけではない。
神浦口福町(くちぶく)
国道202号に沿って神浦地区最北の町。過疎の農業地区。
神浦上道徳町(かみどうとく)・神浦下道徳町(しもどうとく)
それぞれ狭小地区で、2町あわせてひとつの道徳集落がある。農業地区。西部の海岸沿いを国道202号が通る。
神浦夏井町(なつい)
農漁業地区。市役所外海行政センターがある。
神浦丸尾町(まるお)
農業地区。県道57号が通り、中心部と大中尾・扇山を結ぶ。
神浦向町(むかい)
農業地区だが、西部には商店もある。国道202号が通り、神浦小学校がある。
池島町(いけしま)
旧神浦村ではあるが、離島である都合で、外海町時代から神浦・黒崎と並び、池島地区として独立して扱われることが多い。池島炭鉱としてかつて栄えた島で、最盛期には外海町の人口の過半数を占めた。閉山後の現在は凋落が激しい。詳細は池島 (長崎県)参照。
上大野町(かみおおの)・下大野町(しもおおの)
神浦地区最南端で、黒崎地区に接する。農業地区。海沿いの崖上に国道202号が通る。下大野町に大野教会がある。
赤首町(あかくび)
農業地区。国道202号沿いに住宅が集中する。
上黒崎町(かみくろさき)
農業地区。お告げのマリア修道会黒崎修道院がある。
下黒崎町(しもくろさき)
農業地区。黒崎地区の中心。国道202号沿いに商店や黒崎東小学校、市役所外海行政センター黒崎事務所がある。
新牧野町(しんまきの)
式見の牧野町と同名のため新をつけた。農業地区。
永田町(ながた)
農業地区。国道202号沿いに住宅・耕地が多い。
西出津町(にししつ)
農業地区。外海町はキリシタンの町として知られ、当町の国道202号沿いに関連の施設があり、観光地としての一面を持つ。県施設ド・ロ神父遺跡、出津教会堂、ド・ロ神父記念館がある。これらの施設群を出津文化村と呼ぶ。また、出津小学校もある。かつては小田平集落とも呼ばれ、世界遺産候補長崎の教会群とキリスト教関連遺産の構成資産になっている。
東出津町(ひがししつ)
農業地区。国道202号沿いに商店や黒崎中学校や道の駅夕陽が丘そとめがある。また、道の駅は遠藤周作文学館を併設する。

教育[編集]

このうち池島は小中併設校である。町立の小・中学校は全て2005年の長崎市編入に伴い長崎市立に移行した。高等学校はない。

交通[編集]

鉄道なし(最寄り駅は長崎本線道ノ尾駅)。さいかい交通のバスが毎時1本程度走る。長崎市街へ行くには大半が桜の里ターミナルで乗り換えとなるが、一部のバスは長崎新地ターミナルまで直通する。

池島行きの船便は神浦港および瀬戸港からフェリーが出る他、松島・大島・面高・佐世保への航路もある。

道路[編集]

観光・名所[編集]

黒崎町・出津町が「長崎市外海の石積集落景観」の名称で文化財保護法による重要文化的景観に選定されている

祭事・行事[編集]

  • 鯉のぼり祭
  • 夏季外海文化大学
  • 精霊流し
  • 神浦神社大祭
  • 池島山神祭り
  • ふるさとまつり

参考文献[編集]

  • 角川日本地名大辞典編纂委員会編『角川日本地名大辞典 42 長崎県』1987年 ISBN 9784040014203

関連項目[編集]