夏休みまんが大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『夏休みまんが大会』
シリーズ
ジャンル テレビアニメテレビドラマ再放送
出演者 多数
製作
制作 NET→テレビ朝日関東ローカル
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1961年 - 1986年の学校の夏の長期休暇時(1961年のみ8月内)
放送時間時期により異なる
放送分60→90→60分
回数26
テンプレートを表示

夏休みまんが大会』(なつやすみまんがたいかい)は、1961年から1986年までNET→テレビ朝日関東ローカル)が学校の夏の長期休暇時の朝に特別編成していた、テレビアニメテレビドラマ再放送枠の名称である。

なお時期によって枠名が異なっていたり、枠名が存在しない事もあるので、便宜上、1972年以降に付けられた枠名で紹介する。

概要[編集]

1959年2月に「教育専門局」として開局したNETは、月 - 土の10・11時台に教育番組を編成し、夏休みには『夏休みテレビクラブ』という番組を特別編成していたが、1961年に10:45 - 11:45(JST。以下同じ)に『七色仮面』と『アラーの使者』の再放送をして開始、そして1963年よりアニメの再放送を開始した。

放送期間は1961年のみ8月限定で、以後は学校が夏休みに入る7月下旬から8月31日までとした(8月31日が土・日になる時は早める)。そして9月からは通常の編成に戻すため[注 1]、全話再放送されない事が有った。また1964年に8:30 - 9:30に『モーニングショー』が編成すると、放送枠は9:30 - 11:00となり、途中9:30に15分帯番組(『川崎敬三の料理ジョッキー』など)が編成されたために15分繰り下げる事もあったが、1981年までおおむねこの体制となった[1]。なお土曜放送は1973年より廃止した。

放送作品は大半がNET→テレビ朝日作品で、アニメは東映動画(現:東映アニメーション)、ドラマは東映といった、東映系列制作作品が多数を占めており、中でも『ひみつのアッコちゃん』(第1作)・『ピュンピュン丸』・『ジャイアントロボ』などといった作品が常連だった。また時によってはオリジナルドラマや、長編作や短編作といった児童映画も放送した。

1973年4月からは、同年11月からNETが「一般局」に移行するのに先駆け、それまでの教育番組を全廃し、『パンポロリン』シリーズなどの帯番組を編成[2]したが、夏の間はそれらの番組を休止し、引き続き当番組を放送した。しかし1981年秋に平日9:30 - 10:00枠で視聴者参加型クイズ番組『100万円クイズハンター』が開始、その『クイズハンター』は夏休みでも通常通り放送するため、1982年より枠は10:00 - 11:00に縮小、そして1985年秋に『クイズハンター』を10:00 - 10:30に繰り下げたため、1986年は10:30 - 11:30で放送するも、これが事実上最後の放送となった。2000年代に入り、『アンコールF』で「クレヨンしんちゃん」がやってた時期があったが、基本的にテレビ朝日は夏休みであろうと通常番組を継続している。

正式タイトルの変遷[編集]

  • 1961年 - 1963年:『夏休み映画大会』(なつやすみえいがたいかい)
  • 1964年 - 1965年:『東映まんが』(とうえいまんが)
  • 1966年 - 1968年:『夏休み映画劇場』(なつやすみえいがげきじょう)
  • 1969年:『夏休みちびっこ劇場』(なつやすみちびっこげきじょう)
  • 1970年 - 1971年・1973年:『【枠名無し】』
  • 1972年・1974年以降:『夏休みまんが大会[3]

放送作品一覧[編集]

テレビアニメ[編集]

テレビドラマ・特撮番組[編集]

その他[編集]

  • ふるさと日本めぐり - 1965年放送。
  • 短編映画
  • グリム映画大会 - 1979年放送。
  • ほか[4]

備考[編集]

  • 『キューティーハニー』などの様に、本放送当時キー局とローカル局で放送フォーマットが異なった作品(→マグネロボシリーズ#放送規格を参照)は、当初はキー局形態で放送、余った5分間は当番組の一部としてミニ番組を放送した。その後1979年放送の『ジーグ』はローカル形態で放送したが、翌1980年の『バラタック』はキー局形態で放送していた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ただし1980年頃からは、8月の最終週より通常編成に戻す様に変更された。
  2. ^ 1977年放送。編成前から10:40 - 10:55で放送されていたため、「内包」というかたちで継続し、枠終了後も9月まで独立継続した(「朝の時間帯」70頁)

出典[編集]

  1. ^ 「放送学研究 別冊3 朝の時間帯」(日本放送協会・総合放送文化研究所)49 - 52・55 - 70頁 1984年
  2. ^ 「朝の時間帯」69・70頁
  3. ^ 「朝の時間帯」66 - 70頁
  4. ^ 1961年 - 1986年の間の「毎日新聞」ラジオ・テレビ欄

参考文献[編集]

  • 「放送学研究 別冊3 朝の時間帯」(日本放送協会・総合放送文化研究所)1984年
  • 毎日新聞」縮刷版のラジオ・テレビ欄

関連項目[編集]