名古屋市交通局5050形電車

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名古屋市営地下鉄5050形電車
Nagoya Subway 5171 20170712.jpg
5050形電車
基本情報
運用者 名古屋市交通局
製造所 日本車輌製造
製造年 1992年 - 2000年
製造数 27編成162両
運用開始 1992年5月17日
投入先 東山線
主要諸元
編成 6両編成
軌間 1,435 mm(標準軌
電気方式 直流600 V(第三軌条方式
最高運転速度 65 km/h
設計最高速度 80 km/h
起動加速度 3.3 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車両定員 先頭車96人(32席)
中間車107人(40席)
自重 先頭車21.4 t
中間車25.2 t
長さ 15,580 mm
2,546 mm
高さ 3,440 mm
車体 ステンレス鋼
台車 ボルスタレス式空気ばね台車
日車製ND-716AT・ND-716A
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 75 kW × 4(台/両)
駆動方式 WNドライブ
歯車比 103:16
編成出力 300 kW × 4 = 1,200 kW
制御方式 VVVFインバータ制御
GTOサイリスタ素子(未更新車)
IGBT素子(更新車)
制御装置 すべり周波数制御(登場時)
ベクトル制御、応荷重演算制御機能付き(現在)
制動装置 NSC遅れ込め制御付きATC連動電気指令式電空併用ブレーキ
応荷重式、回生ブレーキ付き
保安装置 打子式ATS(改造前)
車内信号式ATC(改造後)
ATO
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名古屋市交通局5050形電車(なごやしこうつうきょく5050がたでんしゃ)は、1992年平成4年)に登場した名古屋市交通局名古屋市営地下鉄東山線用の通勤形電車[1]

概要[編集]

5000形(左)と5050形(右)先頭部の比較

冷房化推進に際し、1992年平成4年)から2000年(平成12年)にかけて6両編成27本(162両)が300形250形の廃車代替として導入された。

東山線で初めて正面および客用ドア部分にも黄色の帯が配され、VVVFインバータ制御横軸ツインレバー型マスコンデジタル速度計車内信号ATC対応改造後はアナログ速度計)が導入、ステンレス鋼車体と2連と7人掛け座席と白系化粧板が採用、車椅子スペースが設置、客用ドア付近につり革が増設、座席にバケットシートが採用、その端部に肘掛けが設置された車両である。

正面は5000形に似ているものの、傾斜の仕方や灯具の配列などが異なる。

座席モケットの色は5000形と同様、えんじ色の濃淡であり、車端部冷房装置は5000形より薄く、車内への張り出しが小さくなり、荷物棚は座席部分全長に亘って設けられているが、パイプの向きは一般的なレール方向となっている(名城線名港線2000形は横方向)。

製造時期による車内の差異[編集]

  • 1991年度末・1992年度竣工の5151編成 - 5153編成は丸パイプにコの字型カバーを被せたタイプで、1993年度竣工の5154編成以降は名城線・名港線2000形に似た、見栄えが向上したタイプに変更され、荷物棚の端部形状が異なる。
  • 1991年度末 - 1993年度竣工の5151編成 - 5155編成はポリウレタンで、1994年度竣工の5156編成以降はポリエステルに変更され、座席の材質や座面形状や厚さが異なる。
  • 1995年度竣工の5158編成以降は客用ドア上部に路線図車内案内表示器を1両あたり3台千鳥配置、乗降口にドアチャイムを設置しているが、5158編成 - 5160編成は緑色で、5161編成以降は橙色に変更され、列車進行方向を表示する矢印の色が異なる(現在は全て橙色に統一)。

編成[編集]

藤が丘方面先頭から4両目に当たる5450形は平日の始発から終電まで女性専用車両となる。

形式
← 藤が丘
高畑 →
竣工年度
5150
(Tc)
5250
(M)
5350
(M)
5450
(M)
5550
(M)
5650
(Tc)
車両番号 5151 5251 5351 5451 5551 5651 1991年
5152 5252 5352 5452 5552 5652 1992年
5153 5253 5353 5453 5553 5653
5154 5254 5354 5454 5554 5654 1993年
5155 5255 5355 5455 5555 5655
5156 5256 5356 5456 5556 5656 1994年
5157 5257 5357 5457 5557 5657
5158 5258 5358 5458 5558 5658 1995年
5159 5259 5359 5459 5559 5659
5160 5260 5360 5460 5560 5660
5161 5261 5361 5461 5561 5661 1996年
5162 5262 5362 5462 5562 5662
5163 5263 5363 5463 5563 5663
5164 5264 5364 5464 5564 5664 1997年
5167 5267 5367 5467 5567 5667
5168 5268 5368 5468 5568 5668 1998年
5171 5271 5371 5471 5571 5671
5172 5272 5372 5472 5572 5672 1999年
5173 5273 5373 5473 5573 5673
5174 5274 5374 5474 5574 5674
5175 5275 5375 5475 5575 5675 2000年
5176 5276 5376 5476 5576 5676
5177 5277 5377 5477 5577 5677

ラッピング[編集]

2002年7月からはコカ・コーラなどのラッピング広告を施した車両もある。

改造[編集]

車内信号式ATC対応改造

2004年3月27日に自動列車保安装置打子式ATSからCS-ATCに変更されるにあたり、全編成に車内信号式ATC対応改造が行われた。

優先席前のつり革交換

2012年3月には、全編成に優先席前のつり革交換が順次行われた。

制御装置ソフトウェア変更とATO搭載とワンマン運転およびホーム柵対応改造と自動放送装置の更新

GTOサイリスタの老朽化対策と運転士負担軽減のため、2012年7月から2015年4月にかけて全編成に制御装置ソフトウェア変更とATO搭載とワンマン運転およびホーム柵対応改造と自動放送装置の更新が同時に行われた。

車体側面のステッカー更新および追加

2015年8月から2018年2月にかけて全編成に車体側面のステッカー更新および追加が行われた。

車内のWi-Fiアンテナ設置

2015年10月には、全編成に車内のWi-Fiアンテナ設置が行われた。

乗務員室内の手すり付き非常はしご追加搭載

2016年2月から3月にかけて全編成に乗務員室内の手すり付き非常はしご追加搭載が行われ、運転台横の貫通路部に簡易固定された。当初はそのまま設置されていたが、現在は専用カバーが掛けられている。

車体連結部台座の転落防止幌撤去

ホーム柵導入に伴い、2016年3月から4月にかけて全編成に車体連結部台座転落防止幌撤去が行われた。

主要電気機器更新

本形式についても竣工から約25年を経て主要電気機器更新時期に差し掛かったことや折しも後に導入されたN1000形と比較すると主要電気機器の老朽化が進行したため、延命と停車位置精度向上を目的に主要電気機器更新が実施されることになった。

2017年1月から一部編成が順次竣工している。

車内案内表示器の更新と行先設定器の液晶パネル化

2018年2月からは、車内案内表示器の更新と行先設定器の液晶パネル化が同時に行われており、2020年2月までは新LED式だったが、3月以降はLCD式に変更されている。

営業区間[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ “新型車両が営業運転開始 名古屋市営地下鉄”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1992年5月20日) 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]