免税店

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
秋葉原日本)にある市中の免税店。アジアからの観光客が近年増加しているため、同地区では免税店へ転換する店舗が増加している
那覇空港(日本)にある、市中の免税店で購入した商品を受け取るための施設

免税店(めんぜいてん)は、旅行者に対して、商品にかかる税金消費税酒税、輸入品の関税など)を免除して販売する小売店をいう。主に空港内や一部の繁華街に存在する。また、国際航路の船内に設けられているショーケースや、国際航空路の機内免税品販売も免税店の一種である。

概要[編集]

出国手続きの終了後の空港内から入国手続き終了後までの間で商品を購入する場合、税法上はどこの国にも属さない(=税金がかからない)とされ、高額の税金がかかるウイスキーなどの酒類酒税)やタバコたばこ税)、香水関税)などを、税金を一切含まない価格(場合によっては市価の半額以下)で購入できるため、国際線の出国手続き後の空港内には必ず免税店が存在し、安い酒類などの購入者でごった返している。多くは出国手続き後の出発エリアに存在するが、中には入国手続き前の到着エリアにも出店している空港(アイスランドケプラヴィーク国際空港台湾桃園国際空港など)もある。

市街地の繁華街に存在する「免税店」は、いわゆるブランド物や外国向け電気製品(電源電圧やテレビなどの放送方式が異なるもの)を販売する店が多い。なお、こうした免税店(「市内免税店」といわれることが多い)では、お土産品など一部の商品を除き、購入した品物をその場で手にすることはできず、購入証明書が手渡された上、空港の出港審査場を通ったあとのエリアにある引換所で、購入した品物を受け取ることになる。また、購入の際にはパスポートと、出国のための航空券の呈示が必要である(ただし、Eチケットが普及した現在では、出国日時と出国空港、便名を申告することで航空券呈示の代わりとしていることも多い)。ツアーなどで来店する場合、氏名、パスポート番号、出国日時、航空便名などがあらかじめ印刷された「ショッピングカード」が渡され、パスポートや航空券の呈示の代わりに利用することがある。これらは、免税店と旅行会社の顧客動向把握にも利用されている(カードには固有のコードが印字されており、レジではそれを入力することによって、どの旅行会社の顧客がどれだけ購入したかわかるようになっている)。呈示のない場合も購入できる店舗もあるが、その場合は免税対象にはならず通常販売となる。

「Duty-free」と「Tax-Free」の違い[編集]

本来は「Duty-Free」は関税が無税で、「Tax-Free」は消費税などの付加価値税の無税のことをさすが、日本(特に秋葉原)では混同して表記していることが多い。

国内向けの免税店[編集]

日本・那覇市[編集]

第二次世界大戦後のアメリカ統治時代の沖縄では酒税や関税などが安かったことから、本土から来る観光客による免税ショッピングの需要が大きかったが、1972年沖縄返還に伴い税率が本土(沖縄県以外の日本)並みに引き上げられるとメリットが無くなるため、代替措置として観光戻税制度が施行された。

その後2002年特定免税店制度が施行され、本土から来る観光客は引き続き沖縄でも免税ショッピングが可能となっている。なお、この制度は沖縄の観光産業を支援する趣旨もある。

韓国・済州島[編集]

済州特別自治道では道外に出る観光客は済州特別自治道旅行客に対する免税店特例規定により済州国際空港(国内線乗り場)、済州港内にあるJDC免税店で免税ショッピングが可能になっている(韓国外に出国する観光客のための免税店は別にある)。なお、沖縄の特定免税店制度と異なり、煙草の販売も行われているが、利用者の年齢制限(19歳以上)、年間6回、1回当たり40万ウォン(酒類、煙草は各1個)という購入制限がある。購入の際には、本人確認のため身分証の提示が必要。価格は他の韓国内免税店と同様、すべてアメリカドル表示となっている。

関連項目[編集]