伊勢志摩

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三重県の地域区分
伊賀 / 北勢 / 中勢 / 東紀州 / 南勢(伊勢志摩

伊勢志摩(いせしま)は、令制国伊勢国志摩国から名付けられた地域であり、三重県南東部にあたる。三重県による5つの地域区分のひとつである南勢とほぼ同じ地域を指すが、伊勢志摩の方が観光地の名称としてよりよく用いられる。「伊勢・志摩」のように伊勢と志摩の間に・(中黒)が入ることもある。

概要[編集]

三重県は伊勢国・志摩国・伊賀国の各々全域と紀伊国東部をもって県域となっているが、観光面で「伊勢志摩」と言う場合は厳密に伊勢・志摩2ヶ国の範囲を指さず、伊勢神宮志摩半島という二大観光地とその周辺を指す。これは南勢と似た範囲を指すことになるが、南勢に含まれる大紀町[† 1]が、伊勢志摩からは除外される傾向にあり、両語彙の使い分けになっている。大紀町を除いた伊勢志摩地域は人口231,725人、面積912.42km²、人口密度254人/km²。(2016年10月1日、推計人口)である。このエリアには伊勢市鳥羽市志摩市の3があり、「伊勢・鳥羽・志摩」と紹介されることもある[1][2]

三重県の気象予報細分区域の名称としては、伊勢市・鳥羽市・志摩市・度会郡大紀町を除く)を「伊勢志摩」と称する。

範囲[編集]

「伊勢志摩」という語が指す地域の範囲は、使用者により多少変動する。ここでは一例を示す。

  • 社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構の「伊勢志摩地域」 - 伊勢市・鳥羽市・志摩市・玉城町度会町南伊勢町(同機構定款第3条)[3]
  • 三重県総合計画(県民しあわせプラン)第二次戦略計画の対象となる「伊勢志摩地域」 - 伊勢市・鳥羽市・志摩市・玉城町・度会町・大紀町・南伊勢町[4]
  • 三重県庁の定めた「伊勢志摩生活創造圏」 - 伊勢市、鳥羽市、志摩市(旧浜島町、旧大王町、旧志摩町、旧阿児町、旧磯部町)、玉城町、旧二見町、旧小俣町、旧南勢町、旧南島町、旧御薗村、度会町[5]
  • 地理用語研究会編『地理用語集』による「伊勢志摩」の解説 - 三重県東部熊野灘に突き出た志摩半島とその付け根にあたる伊勢地方のこと[6]
  • タウンページの「伊勢・志摩版」の収録範囲 - 伊勢市、志摩市、鳥羽市、多気郡明和町)、度会郡(玉城町・南伊勢町・度会町)[7]
  • 半田美永編『伊勢志摩と近代文学』で対象とする「伊勢・志摩」 - 紀伊半島の東端に突出し、熊野灘の潮の流れを浴びる志摩半島一帯(同書1ページより[8]
  • 藤田佳久・田林明 編『中部圏』による「伊勢志摩」の範囲 - 伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、南伊勢町[9]

観光[編集]

伊勢志摩を訪れる観光客高度経済成長の時代に入るまで400 - 500万人で推移してきたが、神宮式年遷宮のあった1973年に1200万人を突破、以降は1300 - 1400万人を維持するようになった[10]1994年世界祝祭博覧会の開催と志摩スペイン村の開業を受け、過去最高の1954万人を記録した[11]が、これを境に観光客の減少が続き、2004年には1017万人まで落ち込んだ[10]。減少の理由としてバブル崩壊、観光施設のマンネリ化などが指摘されている[10]

2006年から神宮式年遷宮の関連行事であるお木曳きが始まると8年ぶりに1100万人の大台を突破し[10]、回復傾向が見られるようになってきた。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 大紀町は伊勢志摩の拠点都市である伊勢市よりも中勢地区の松阪市との方がつながりが深い。このため、「観光三重」などの観光ガイドブックでは「松阪」として扱われることが多い。

出典[編集]

  1. ^ 伊勢・鳥羽・志摩 - 近畿日本鉄道のサイト。同社では「伊勢・鳥羽・志摩スーパーパスポート まわりゃんせ」も発売する。
  2. ^ 美し国観光ステーション 伊勢・鳥羽・志摩
  3. ^ 伊勢志摩観光コンベンション機構 "社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構定款 (PDF) " (2010年11月21日閲覧)
  4. ^ 三重県政策部企画室 "県民しあわせプラン 第二次戦略計画:地域編 伊勢志摩地域" (2010年11月21日閲覧)
  5. ^ 三重県政策部統計室分析・情報グループ "三重の統計 みえDataBox/平成19年刊三重県統計書"(2010年11月21日閲覧)
  6. ^ 地理用語研究会 編(2004):169ページ
  7. ^ 東日本電信電話株式会社西日本電信電話株式会社"サービス紹介|全国の電話帳検索|検索結果" (2010年11月21日閲覧。)
  8. ^ 半田美永編『伊勢志摩と近代文学』和泉選書116、濱川勝彦監修、和泉書院、1999年3月31日、301pp. ISBN 4-87088-968-4
  9. ^ 藤田・田林(2007):358ページ(該当箇所は大喜多甫文の執筆)
  10. ^ a b c d 藤田・田林(2007):362ページ(該当箇所は大喜多甫文の執筆)
  11. ^ 社団法人伊勢志摩観光コンベンション機構(2007)
  12. ^ a b c 伊勢志摩めぐり

参考文献[編集]

外部リンク[編集]