京王電気軌道150形電車

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163(1937年撮影、省線新宿駅前駅

京王電気軌道150形電車(けいおうでんききどう150がたでんしゃ)は、現在の京王電鉄京王線に相当する路線を運営していた京王電気軌道が1929年に投入した電車である。

概要[編集]

1931年御陵線開業に備え、同線開業後の定員制急行列車用として雨宮製作所で1929年に151 - 160、翌1930年に161 - 165の計15両が製造された。車体は片開き2扉、窓配置1D12D1、二重屋根の14m級半鋼製だが、主電動機は110形の2個に対し4個に増強されている。また本形式はその用途から車内はクロスシートとなっており、これは一般旅客用の車両としては2017年に落成の2代目5000系が本系列のロングシート化より79年ぶり2形式目にクロスシート(ただしロングシートと可変可能なデュアルシート)を採用するまでの間、京王唯一のものであったが、1938年にロングシート化された[1]

本形式も他形式同様1940年には3扉化され窓配置は1D5D5D1となる。また、1943年には164・165以外の全車が片運転台化されている。

1944年の京王電軌の東京急行電鉄大東急)への併合に伴い、デハ2150形2151 - 2165に改番されている。1945年5月25日の空襲で2157・2163が、同年8月1日の空襲で2151が被災し、これらはいずれもデハ2110形に続き応急復旧工事が施工された。内容は焼失鋼体を利用しつつ鋼板張り一重屋根、2段窓でパンタ側の客用扉を車体中心に寄せ左側半室式の運転室と乗務員扉新設等であり、デハ2110形に準じつつも屋根厚さを薄いものとしたほか、乗務員扉を両側面に設置した点が異なる。

1948年6月の京王分離後も引き続き使用されていたが、1961年に2152 - 2156・2158・2159が2000系・2010系の付随車「スモールマルティー」(○の中に小文字t。以後(t) と略す)に改造され、それぞれサハ2555・2582・2508・2558・2557・2556・2581となり、翌1962年には戦災復旧車の2151・2157・2163が乗務員室撤去・中間電動車化改造を経て、同年中に2010系の新製付随車「ラージマルティー」(○の中に大文字T。以後(T) と略す)サハ2524 - 2526への更新名義で廃車された。この時点で2160 - 2162・2164・2165が残ったが、翌1963年8月4日の京王線架線電圧1500V昇圧を前に、2162が同年7月に廃車となり、他4両は昇圧前日まで使用された後に廃車となった。なお、2162は廃車前にパンタグラフが撤去されていた。

(t) 化改造がされた7両も昇圧後は1964年にサハ2581・2582(元デハ2159・2153)が新製(T) のサハ2571・2572への更新名義で、1966年に他の5両が2700系改造(T) への代替で廃車となった。

廃車後はサハ2581が桜上水工場で会議室として利用されたが、1968年に解体されている。他車も全て解体されており、現存するものはない。

基本データ[編集]

  • 定員:80名(座席36名・立席44名)
  • 自重:25.5t
  • 電気方式:直流600V

脚注[編集]

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外部リンク[編集]