京王チキ290形貨車

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京王チキ290形貨車
チキ290形貨車
チキ290形貨車
基本情報
製造所 東急車輛製造[1]
製造年 1985年(昭和60年)[1]
製造数 2[1]
主要諸元
車体色 黄色→灰色
軌間 1,372[2] mm
全長 14,750[3] mm
全幅 2,550[3] mm
全高 3,900[3] mm
荷重 30[3] t
自重 22.5[3] t
台車 TS442[3]
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京王チキ290形貨車(けいおうチキ290がたかしゃ)は、1985年昭和60年)12月に東急車輛製造でチキ291・チキ292の2両が製造され、2016年平成28年)4月に廃車された[4][5]京王電鉄京王線[注釈 1]のレール運搬用長物車である[6]

概要[編集]

全長14,750mm、自重22.5t、荷重30tの長物車で[6][7]チキ270形の代替として製造された[8]。2両1ユニットで使用され[6]カントのついた曲線上やトンネル内でも線路の積み下ろしができる[2][7]

主要装備[編集]

台枠は高さ250 mmのみぞ形鋼を側梁に、高さ450 mmのI形鋼2枚を魚腹形に中梁とした構成である[2]。2両は上り下り対称の構造とされ[2]、2両ユニットの中間に棒連結器、両端には自動連結器を装備する[6]。ユニットの両端に片持ち式のビームが設けられ、ビームにはレール積み下ろし用の長短2本の補助ビームが取り付けられている[2][6]。主ビームにはクレーンが取り付けられ、クレーンは主ビームと補助ビームの間を走行することができる[2]。補助ビーム展開時は黄色の回転灯が点灯するとともに非常ブレーキが作動する[6]台車はTR-42に類似し、枕ばねをコイルばね、軸ばねをゴムとしたTS-442であり[6]軸受、車輪は7000系制御車と共通のものが採用された[2]。SMG-N形電動発電機が装備された[3]

改造工事[編集]

2004年(平成16年)10月[9]にけん引車が電気指令式ブレーキ装備のデワ600形に変更されたことにあわせ、ブレーキ方式が電磁直通空気ブレーキから電気指令式電磁直通空気ブレーキに変更され、ユニット端のジャンパ連結器が交換された。塗装色もけん引車にあわせ、黄色からグレーを基調とし、ビーム上部を赤白のゼブラ模様としたものに変更された[10]

運用[編集]

デワ600に連結されているチキ290形

電動貨車に挟まれて使用される[7]。けん引車は当初デト210形[11]、1995年(平成7年)3月にデワ5000系[7]、2004年(平成16年)10月にデワ600形に変更されている[10]。2016年(平成28年)4月に2両同時に廃車された[5]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 新宿 - 京王八王子間の路線を指す場合もあるが、ここでは京王電鉄の1,372mm軌間の路線の総称として用いる。

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

雑誌記事[編集]

  • 鉄道ピクトリアル』通巻464号「新車年鑑1986年版」(1986年5月・電気車研究会
    • 京王帝都電鉄(株)車両部車両課「京王線チキ290形」 pp. 110
    • 「車両諸元表」 pp. 161-162
    • 「竣工年月表」 pp. 162-170
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻578号「特集 京王帝都電鉄」(1993年7月・電気車研究会)
    • 出﨑 宏「私鉄車両めぐり 149 京王帝都電鉄」 pp. 212-218
    • 「京王帝都電鉄 主要車歴表」 pp. 243-257
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻734号「特集 京王電鉄」(2003年7月・電気車研究会)
    • 藤田 吾朗「京王の貨車のあゆみ」 pp. 187-194
    • 「京王電鉄 現有車両プロフィール」 pp. 212-239
  • 『鉄道ピクトリアル』通巻767号「鉄道車両年鑑2005年版」(2005年10月・電気車研究会)
    • 宮葉 浩委「デワ600形電動貨車」 pp. 130-131
    • 「各社別新造・改造・廃車一覧」 pp. 214-229
  • 『鉄道ファン』通巻676号(2017年8月・交友社)「別冊付録 私鉄車両ファイル」
    • 「車両データバンク」