丸戸史明
誕生 |
12月21日[1]![]() |
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職業 | 小説家・ゲームシナリオライター |
言語 | 日本語 |
国籍 |
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活動期間 |
2002年 - (シナリオライター) 2012年 - (ライトノベル作家) |
ジャンル |
ギャルゲー ノベルゲーム ライトノベル |
代表作 | 『冴えない彼女の育てかた』(2012年 - 2017年、ライトノベル作家) |
デビュー作 |
『Ripple 〜ブルーシールへようこそっ〜』[2](2002年、シナリオライター) 『冴えない彼女の育てかた』(2012年 - 2017年、ライトノベル作家) |
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丸戸 史明(まると ふみあき、12月21日生[1])は、日本のゲームシナリオライター・ライトノベル作家。愛知県名古屋市出身、血液型はAB型[1]。シナリオライター互助会「企画屋」所属。
略歴[編集]
高校生までは、横溝正史をよく読んでいた。原作はもとより、映画やドラマもチェックするほどだった。
大学生になると星新一や阿刀田高のファンとなる。アダルトゲームでは蛭田昌人の作品をプレイし、同じアダルトゲーム業界に入ってからも蛭田を尊敬する人物の一人に挙げている。
小林且典の大ファンでもあり、『久遠の絆』のファンコミュニティで活動をする中で小林と知り合う。それが縁で、小林が代表を務めるゲームシナリオライター集団であり、丸戸が所属する「企画屋」に誘われている[3]。
『Ripple 〜ブルーシールへようこそっ〜』でシナリオライターとしてデビュー。『この青空に約束を―』では美少女ゲームアワード 2006にて大賞、シナリオ賞、ユーザー支持賞、純愛系作品賞、主題歌賞をそれぞれ受賞している。『パルフェ 〜ショコラ second brew〜』、『世界でいちばんNGな恋』、『WHITE ALBUM2』は、コンシューマゲーム機への移植やコンシューマゲーム版から全年齢対象版への逆移植も行われている。
2012年にAmazon.co.jpで行われた「Amazon.co.jpアダルトPCゲーム ベストオブシナリオコンテスト2010-2012」の投票で、『WHITE ALBUM2』(「introductory chapter」+「closing chapter」セット版)が1位を受賞している[4]。
ライターとしての特徴[編集]
執筆速度は、1か月に300キロバイト(400字詰原稿用紙384枚)程度である。計画的に文章を書くタイプで、納期も合計容量を300キロバイトで割った月数となる。もっとも無名のときはシナリオ容量が増えても納期が延びず、シナリオを勝手に変更・削除されていた[3]。『世界でいちばんNGな恋』では原画家と並んで丸戸の名前が前面に出されている[5]。
「企画屋」と呼ばれるゲームシナリオライター集団に所属し、外注としてライターを引き受けている。企画屋を経由して受けたシナリオライターは、名前の後に「with 企画屋」という文字を付けており、丸戸もその例に漏れず、スタッフロールでは「丸戸史明 with 企画屋」と表記される。
Anime Japan 2022の「Engage Kiss」制作発表において、兼業作家から専業作家になったことを初めて明かした。
その他[編集]
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コミックマーケットには、商業デビュー前の2001年ごろに参加。同人作家として美少女ゲーム評論本を頒布し「100冊刷って50冊も売れなかった」ことを経験してもいる[6]。商業デビュー後にはコミックマーケット70(2006年夏)でかんなぎれいとペアを組み、同人誌(オリジナルライトノベル)制作。
大須と手羽先とうなぎパイとマルセイバターサンドを愛すると公言する[7]。
みなとそふとのタカヒロ、AKABEiSOFT2のるーすぼーいとは年齢が離れているが親しく、『君が主で執事が俺で』発売記念のファンブックでは3者で対談を行っている[3]。
2012年7月に富士見ファンタジア文庫から発売された商用ライトノベルデビュー作『冴えない彼女の育てかた』は、全国で完売店が続出したため、急遽重版が決定した[8]。
やるドラの『ダブルキャスト』がお気に入り。深崎暮人は『季節を抱きしめて』派だったので、二人の間で論争になった[9]。
作品リスト[編集]
コンピュータゲーム[編集]
- 戯画作品
- HERMIT作品
- Leaf作品
- WHITE ALBUM2 -introduction chapter-(2010年3月26日発売)
- WHITE ALBUM2 -closing chapter-(2011年12月22日発売)
- CollaborationS作品
- 太陽の子(発売日未定)
ライトノベル[編集]
- 冴えない彼女の育てかた
- 冴えない彼女の育てかた(富士見ファンタジア文庫、2012年7月20日発売) ISBN 978-4-8291-3787-1
- 冴えない彼女の育てかた 2(富士見ファンタジア文庫、2012年11月20日発売) ISBN 978-4-8291-3827-4
- 冴えない彼女の育てかた 3(富士見ファンタジア文庫、2013年3月19日発売) ISBN 978-4-8291-3875-5
- 冴えない彼女の育てかた 4(富士見ファンタジア文庫、2013年7月20日発売)ISBN 978-4-8291-3917-2
- 冴えない彼女の育てかた 5(富士見ファンタジア文庫、2013年11月20日発売)ISBN 978-4-04-712956-6
- 冴えない彼女の育てかた 6(富士見ファンタジア文庫、2014年4月19日発売)ISBN 978-4-04-070096-0
- 冴えない彼女の育てかたFD(富士見ファンタジア文庫、2014年8月20日発売)ISBN 978-4-04-070282-7
- 冴えない彼女の育てかた 7(富士見ファンタジア文庫、2014年12月20日発売)ISBN 978-4-04-070425-8
- 冴えない彼女の育てかた GirlsSide(富士見ファンタジア文庫、2015年2月20日発売)ISBN 978-4-04-070520-0
- 冴えない彼女の育てかた 8(富士見ファンタジア文庫、2015年6月20日発売)ISBN 978-4-04-070426-5
- 冴えない彼女の育てかた 9(富士見ファンタジア文庫、2015年11月20日発売)ISBN 978-4-04-070743-3
- 冴えない彼女の育てかた GirlsSide2(富士見ファンタジア文庫、2016年3月19日発売)ISBN 978-4-04-070840-9
- 冴えない彼女の育てかた 10(富士見ファンタジア文庫、2016年7月20日発売)ISBN 978-4-04-070742-6
- 冴えない彼女の育てかた 11(富士見ファンタジア文庫、2016年11月19日発売)ISBN 978-4-04-072076-0
- 冴えない彼女の育てかた 12(富士見ファンタジア文庫、2017年3月18日発売)ISBN 978-4-04-072077-7
- 冴えない彼女の育てかた GirlsSide3(富士見ファンタジア文庫、2017年6月20日発売)ISBN 978-4-04-072338-9
- 冴えない彼女の育てかた 13(富士見ファンタジア文庫、2017年10月20日発売)ISBN 978-4-04-072339-6
- 冴えない彼女の育てかたFD2(富士見ファンタジア文庫、2018年11月20日発売)ISBN 978-4-04-072944-2
- その他
- やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。アンソロジー2 オンパレード(寄稿)
漫画[編集]
- 冴えない彼女の育てかた 恋するメトロノーム (全10巻、原作:丸戸 史明 漫画:武者サブ、『月刊ビッグガンガン』2013年Vol.09~2018年Vol.5連載)[注 3]
- 2014年4月19日発売 、ISBN 978-4-7575-4296-9
- 2014年8月20日発売 、ISBN 978-4-7575-4402-4
- 2014年12月20日発売 、ISBN 978-4-7575-4520-5
- 2015年6月20日発売 、ISBN 978-4-7575-4664-6
- 2015年12月25日発売 、ISBN 978-4-7575-4847-3
- 2016年7月19日発売 、ISBN 978-4-7575-5063-6
- 2017年3月18日発売 、ISBN 978-4-7575-5296-8
- 2017年6月20日発売 、ISBN 978-4-7575-5398-9
- 2017年12月25日発売 、ISBN 978-4-7575-5563-1
- 2018年6月25日発売 、ISBN 978-4-7575-5729-1
- メディアミックスメイデン(原作:丸戸 史明 漫画:武者サブ、裏サンデー、マンガワン連載、2021年1月~)
アニメ[編集]
- WHITE ALBUM2(シリーズ構成、脚本)
- 冴えない彼女の育てかた(シリーズ構成、脚本)
- Classroom☆Crisis(シリーズ構成、脚本)
- 冴えない彼女の育てかた♭(シリーズ構成、脚本)
- Phantom in the Twilight(シリーズ構成、脚本)
- みるタイツ(シリーズ構成、脚本)
- 冴えない彼女の育てかた Fine(脚本)
- Engage Kiss(シリーズ構成、脚本)[13]
雑誌連載[編集]
- 20世紀美少女(プロデュース、Bug Bug連載)
同人誌[編集]
- 「時空のデーモン めもらるクーク」シリーズ(オリジナルライトノベル、同人サークルN-010)
朗読劇[編集]
- PLATTO朗読劇「二つのさよなら、半分の再会」(作:丸戸史明 声:松岡禎丞、高塚智人、藤田茜)
Sound AR[編集]
- 『ミエナイキズナ』(シナリオ:丸戸史明 声:植田 佳奈、下鶴 直幸、2019年3月25日~6月30日 限定、ソニーモバイル、西武鉄道)
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c 『冴えない彼女の育てかた』著者紹介、富士見書房、2012年7月25日発行。
- ^ https://twitter.com/F_Maruto_staff/status/1595054117688221697
- ^ a b c 『君が主で執事が俺で』発売記念本「GO!!TO!!みなとそふと」。
- ^ Amazon.co.jp アダルトPCゲーム ベストオブシナリオ 2010-2012 結果発表(2014年8月12日時点のアーカイブ) 2013年8月25日閲覧。
- ^ 彼が主に発言するための 開発日誌(スタッフブログ)もつくられた、2013年8月25日閲覧。
- ^ 『冴えない彼女の育てかた 3』あとがき、富士見書房、2013年3月25日発行。
- ^ “丸戸史明”. めもらるクーク. 2013年12月12日閲覧。
- ^ 【重版決定】「冴えない彼女の育てかた」、富士見書房、2012年7月24日。(2012年7月28日時点のアーカイブ)
- ^ やるドラの『ダブルキャスト』がお気に入り
- ^ 『V.G.NEO THE ANIMATION』のタイトルでミルキーよりアダルトアニメ化されている。
- ^ DSE (DRAMAGIX SEIYU ENERGY) レーベルより実写ドラマ化されている。
- ^ 『この青空に約束を― 〜ようこそつぐみ寮へ〜』 のタイトルでテレビアニメ化されている、2013年8月25日閲覧。
- ^ “Staff&Cast”. TVアニメ「Engage Kiss」公式サイト. 2022年3月26日閲覧。