2012年ロンドンオリンピックの自転車競技・男子個人ロードレース
レース詳細 | |||
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開催日 | 2012年7月28日 | ||
全行程 | 250 km (155.3 mi) | ||
優勝タイム | 5時間45分57秒 () | ||
レース結果 | |||
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2012年ロンドンオリンピック 自転車競技 | ||||
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ロードレース![]() | ||||
個人ロードレース | 男子 | 女子 | ||
タイムトライアル | 男子 | 女子 | ||
トラックレース![]() | ||||
団体追抜 | 男子 | 女子 | ||
スプリント | 男子 | 女子 | ||
チームスプリント | 男子 | 女子 | ||
ケイリン | 男子 | 女子 | ||
オムニアム | 男子 | 女子 | ||
マウンテンバイク![]() | ||||
クロスカントリー | 男子 | 女子 | ||
BMX![]() | ||||
BMX | 男子 | 女子 |
2012年ロンドンオリンピックの自転車競技・男子個人ロードレースは、7月28日に行われた。
概要[編集]
ザ・マルを発着点とする250㎞の距離で争われた[1][2]。道中、プットニー橋を通じてテムズ川を通り、リッチモンド公園を経由して、ハンプトン・コート宮殿が境目の地点となり、その後は反時計回りに大回りのコースを南下していく。その後、サリー州のボックス・ヒル サーキットを9周する周回コースを経て北上し、再びハンプトン・コート宮殿に至った後、反時計回りに進んでリッチモンド公園に至る。その後はスタート時と同じコースを逆に進んでザ・マルに到着する[3]。
スタート時間は現地時間で午前10時。日本からは、別府史之、新城幸也が参加[4]。
成績[編集]
レース概要[編集]
[5][6] レースは序盤、ユルヘン・ルラントス、マルコ・ピノッティ、スチュアート・オグレディ、デニス・メンショフ、別府史之ら12名が先頭集団を形成し、ボックス・ヒル サーキットの周回コースへと向かった。
周回コース4周目に入り、ヴィンチェンツォ・ニバリやフィリップ・ジルベールが追走するメイン集団からアタックして揺さぶりをかけるが、イギリス勢がこれを封じ込める。ここから追走メイン集団内でアタックが活発化した。5周目で再びニバリとジルベールが動き、これにシルヴァン・シャヴァネル、ラース・ボーム、ヤコブ・フグルサングらが追随し、11名の追走グループが形成される。一方、マーク・カヴェンディッシュをリーダーに、集団スプリントを狙うイギリスは不必要なペースアップは行なわず、じわりじわりと逃げグループとのタイム差を詰めることに徹した。やがて7周目で先頭に追走が追いつき、22名の大きな逃げグループが形成。イギリスが支配する追走集団が45秒で追う展開に。8周目に入ると先頭グループからジルベールが飛び出して独走。ジルベールは独走のまま9周目のボックス・ヒルを登りきる。この最後のボックス・ヒルで追走第二集団におけるアタック合戦が起こり、ファビアン・カンチェラーラやアレハンドロ・バルベルデらが飛び出し、そのまま追走第一集団に追いつき、ボックス・ヒル サーキットにおける周回は全て終了。
その後、独走していたジルベールに後続の追走集団が追いつき、先頭は32名の大所帯になった。これを追う大集団は、当年のツール・ド・フランス総合優勝者・ブラッドリー・ウィギンスらがハイスピードで牽引するが、人数を送り込んだスイスとスペインのアシストたちが積極的に先頭グループのローテーションを回したため、タイム差が縮まらない。これにより、逃げ切りをほぼ確実にした先頭グループの中ではアタック合戦が繰り広げられる。そんな中、コーナーでオーバーランして落車したカンチェラーラが戦線を離脱する。さらに、フグルサングやシャヴァネル、ニバリ、アレクサンドル・コロブネフらのアタックはどれも決まらず、先頭グループはロンドン市内に突入。するとラスト8km付近でほぼ同時にリゴベルト・ウランとアレクサンドル・ヴィノクロフが集団から抜け出し、以後は2人のマッチレースの様相を呈することになる。
ウランとヴィノクロフが先頭を互いに交代しながら迎えた残りあと約1km地点、最終ストレートに入り、ウランの後方確認の隙を突いてヴィノクロフがスプリントをスタートさせる。一歩反応が遅れたウランを置き去りにし、ヴィノクロフが先頭でゴールし金メダル。ウランが銀メダル。そして、大集団のスプリントを制したアレクサンダー・クリストフが銅メダルとなった。
脚注[編集]
- ^ Cycling — Road Race route map (PDF)
- ^ Olympic road race route officially revealed - cyclingweekly 2011年2月11日付(英語)
- ^ ボックスヒルが鍵 栄光の金メダルを懸けたロンドン決戦が開催! - シクロワイアード 7月28日付
- ^ Men's Road Race Athletes- 公式サイト(英語)
- ^ ヴィノが掴んだキャリア最後の栄光 逃げたフミが22位、ユキヤ48位 - シクロワイアード 7月29日付記事
- ^ Vinokourov wins Olympic gold medal - cyclingnews.com 7月28日付(英語)
外部リンク[編集]
- Men's Road Race - 公式サイト(英語)