2012年ロンドンオリンピックのスペイン選手団

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
オリンピックのスペイン選手団
Flag of Spain.svg
スペインの国旗
IOCコード ESP
NOC スペインオリンピック委員会
公式サイト
2012年ロンドンオリンピック
人員: 278名(23競技)
旗手: 開会式:パウ・ガソル(バスケ)[1]
閉会式:サウル・クラビオット(カヌー)[2]
メダル
国別順位: 21 位

3

10

4

17
夏季オリンピックスペイン選手団
1896190019041908191219201924192819321936194819521956196019641968197219761980198419881992199620002004200820122016
冬季オリンピックスペイン選手団
19241928193219361948195219561960196419681972197619801984198819921994199820022006201020142018

2012年ロンドンオリンピックのスペイン選手団は、2012年7月27日から8月12日まで開催されたロンドンオリンピックにおけるスペイン選手団

スペインオリンピック委員会英語版(COE)によってスペイン選手団が結成され、25競技に306人(男子163人・女子143人)が出場した。スペイン選手団は1920年アントワープオリンピックでオリンピックに初参加してから、1936年ベルリンオリンピックナチス体制下での開催)と1956年メルボルンオリンピックソ連のハンガリー侵攻に抗議)を除く全大会に出場している。

メダル獲得者[編集]

23競技に男子166人・女子112人の計278人が参加した。1988年ソウルオリンピック以降ではもっとも少ない選手数となった。スペイン選手団は、金メダル3個、銀メダル10個、銅メダル4個の、計17個のメダルを獲得した。総メダル数は前回の北京オリンピックより1個少なかった。テコンドーカヌーがそれぞれ競技別最多の3個を獲得し、セーリング競泳シンクロナイズドスイミングがそれぞれ2個を獲得した。3人の選手が複数個のメダルを獲得している。また、シンクロナイズドスイミングとテコンドーに出場したすべての選手が最低1個のメダルを獲得した。スペイン選手団は団体球技でも成功を収めており、女子ハンドボールは銀メダルを、男子水球は銅メダルを獲得したうえに、男子バスケットボールは北京オリンピックに続いて銀メダルを獲得した。テニスではメダルを獲得できなかった。1988年のソウルオリンピックでテニス競技が再導入されてから初めて、テニスではメダルを1個も獲得できなかった。また、自転車競技も6大会ぶりに1個もメダルを獲得できなかった。

今大会のメダル獲得者の中で、セーリングのマリーナ・アラバウ英語版とカヌーのサウル・クラビオットは北京オリンピックでもメダルを獲得している。トライアスロンハビエル・ゴメス・ノジャ英語版、カヌー・スラロームのマイアレン・コラントレスリング・フリースタイルのマイデル・ウンダは、それぞれの種目でスペイン初のメダルを獲得した。ダビド・カルアテネオリンピックで2個、北京オリンピックで2個、今大会で1個のメダルを獲得しており、オリンピックで5個のメダルを獲得したスペイン初の選手となった[3]ミレイア・ベルモンテは2個のメダルを獲得したスペイン初の競泳選手となった。

メダル 名前 競技 種目 日付
11位 金メダル マリーナ・アラバウ英語版 セーリング 女子RS:X級 8月7日
11位 金メダル ジョエル・ゴンサレス テコンドー 男子58kg級 8月8日
11位 金メダル タマラ・エチェゴージェン英語版
アンヘラ・プマリエガ英語版
ソフィア・トロ英語版
セーリング エリオット6m級 8月11日
22位 銀メダル ミレイア・ベルモンテ 競泳 女子200mバタフライ 8月1日
22位 銀メダル ミレイア・ベルモンテ 競泳 女子800mフリースタイル 8月3日
22位 銀メダル ハビエル・ゴメス・ノジャ英語版 トライアスロン 男子 8月7日
22位 銀メダル オナ・カルボネイ英語版
アンドレア・フエンテス英語版
シンクロナイズドスイミング 女子デュエット 8月7日
22位 銀メダル ダビド・カル カヌー 男子C-1 1000m 8月8日
22位 銀メダル ブリヒッテ・ジャグエ英語版 テコンドー 女子49kg級 8月8日
22位 銀メダル 水球スペイン女子代表英語版
マルタ・バック オナ・メセゲール英語版
アンドレア・ブラス英語版 ロレーナ・ミランダ英語版
アナ・コパード英語版 マティルデ・オルティス英語版
アンナ・エスパール英語版 ヘニフェル・パレハ英語版
ラウラ・エステール英語版 マリア・デル・ピラール・ペーニャ英語版
マリア・ガルシア・ゴドイ英語版 ロセール・タラゴー英語版
ラウラ・ロペス英語版
水球 女子 8月9日
22位 銀メダル ニコラス・ガルシア英語版 テコンドー 男子80kg級 8月10日
22位 銀メダル サウル・クラビオット カヌー K-1 200m 8月11日
22位 銀メダル バスケットボール男子スペイン代表
ホセ・カルデロン セルヒオ・リュル
ビクトル・クラベール フアン・カルロス・ナバーロ
ルディ・フェルナンデス フェリペ・レジェス
マルク・ガソル セルヒオ・ロドリゲス
パウ・ガソル ビクトル・サダ英語版
サージ・イバーカ フェルナンド・サン・エメテリオ英語版
バスケットボール 男子 8月12日
33位 銅メダル マイアレン・コラント カヌー 女子スラローム K-1 8月2日
33位 銅メダル マイデル・ウンダ レスリング 女子フリースタイル72kg級 8月9日
33位 銅メダル クララ・バシアナ英語版
アルバ・カベーリョ英語版
オナ・カルボネイ英語版
マルガリーダ・クレスピ英語版
アンドレア・フエンテス英語版
タイス・エンリケス英語版
パウラ・クランブルグ英語版
イレーネ・モントルッチオ英語版
ライア・ポンス英語版
シンクロナイズドスイミング 女子団体 8月10日
33位 銅メダル ハンドボール女子スペイン代表
マカレナ・アギラール英語版 パトリシア・エロルサ英語版
ネリー・カルラ・アルベルト英語版 ベアトリス・フェルナンデス英語版
ヘシカ・アロンソ英語版 ベゴニャ・フェルナンデス英語版
バネッサ・アモロス英語版 マルタ・マングエ英語版
アンドレア・バルノー英語版 カルメン・マルティン英語版
エリサベット・チャベス英語版 シルビア・ナバーロ英語版
ミアエラ・シオバヌ英語版 エリサベス・ピネード英語版
ベロニカ・クアドラード英語版
ハンドボール 女子 8月11日
競技別メダル数
競技 合計
セーリング 2 0 0 2
テコンドー 1 2 0 3
カヌー 0 2 1 3
競泳 0 2 0 2
シンクロナイズドスイミング 0 1 1 2
バスケットボール 0 1 0 1
トライアスロン 0 1 0 1
水球 0 1 0 1
ハンドボール 0 0 1 1
レスリング 0 0 1 1
合計 3 10 4 17

競技別出場選手数[編集]

スペインオリンピック委員会英語版(COE)は、23競技に男子166人・女子112人の計278人を選出した。過去のスペイン選手団の中では6番目に大きいが、1988年ソウルオリンピック以降では最小となった。フェンシング近代五種競技ボートには選出された選手がおらず、レスリングも女子フリースタイルに1選手が選出されたのみである。最大規模となったのは陸上競技であり、46選手が選出された。

2008年北京オリンピックのメダリストとしては、セーリングのイケル・マルティネスシャビエル・フェルナンデス、カヌーのダビド・カルなどが今大会にも参加した。競歩のヘスス・アンヘル・ガルシア英語版1992年バルセロナオリンピックから6大会連続で出場しており、水球のマヌエル・エスティアルテ英語版と並んで6大会に出場したスペイン2人目の選手となった。同じく競歩のマリア・バスコとホッケーのパブロ・アマト英語版は5回目のオリンピックである。卓球の何志文英語版(フアニート)は50歳、新体操のルルデス・モエダーノは17歳であり、それぞれ今大会のスペイン選手団の最年長/最年少選手となった。

カヌーで2度世界王者となったサウル・クラビオット、競泳のミレイア・ベルモンテ、テニスのアナベル・メディナ・ガリゲス、バスケットボールのビクトル・クラベールサージ・イバーカなどが注目選手として挙げられた。当初はテニスのラファエル・ナダルが開会式の旗手を務める予定だったが、負傷の影響で今大会の欠場を決定したため[4]、バスケットボールのパウ・ガソルが開会式で旗手を務めた[5]

競技 男子 女子 合計
アーチェリー 1 1 2
陸上競技 27 19 46
バドミントン 1 1 2
バスケットボール 12 0 12
ボクシング 2 0 2
カヌー 6 2 8
自転車競技 15 1 16
飛込 1 1 2
ホッケー 16 0 16
サッカー 18 0 18
体操 5 8 13
柔道 2 4 6
セーリング 7 7 14
射撃 6 2 8
競泳 3 11 14
シンクロナイズドスイミング 0 9 9
卓球 2 3 5
テコンドー 2 1 3
テニス 6 6 12
トライアスロン 3 3 6
バレーボール 2 2 4
水球 13 13 26
ウエイトリフティング 1 1 2
レスリング 0 1 1
合計 166 112 278

ユニフォーム[編集]

ドナルド・マクドナルド(右)と若い女性

スペインは2008年から進行中の経済危機に苦しんでいた。スペイン選手団はロシアのスポーツウェア企業であるBoscoから提供されたユニフォームを開会式で着用することによって、スペインオリンピック委員会はユニフォームにかかる費用150万ユーロを削減した。Bosco社はロシア選手団とウクライナ選手団にもユニフォームを提供している。

しかし、スペインの選手たちはこのユニフォームが「派手でケバい」「形容する言葉がない」と批判した。ロシアのザ・モスクワ・タイムズは、このユニフォームカラーを「今までに見たことのないような、チェリーレッド、オレンジ、カナリアイエローの組み合わせ」だとした[6]。アメリカ合衆国のナショナル・パブリック・ラジオは、このユニフォームがドナルド・マクドナルドのためにデザインされたのだと揶揄した[7]

脚注[編集]

  1. ^ 当初、開会式の旗手はテニスのラファエル・ナダルが務める予定だった。
  2. ^ “Saúl Craviotto será el abanderado español en la ceremonia de clausura de Londres 2012”. RTVE. (2012年8月12日). http://www.rtve.es/deportes/20120812/saul-craviotto-sera-abanderado-espanol-ceremonia-clausura-londres-2012/556359.shtml 2012年8月12日閲覧。 
  3. ^ “David Cal se corona con su quinta medalla olímpica” (Spanish). RTVE. (2012年8月8日). http://www.rtve.es/deportes/20120808/david-cal-medalla-plata-londres-2012-piraguismo/555290.shtml 2012年9月15日閲覧。 
  4. ^ “London 2012 Olympics: Rafael Nadal pulls out of Games due to lack of fitness”. The Telegraph (UK). (2012年7月19日). http://www.telegraph.co.uk/sport/olympics/tennis/9412666/London-2012-Olympics-Rafael-Nadal-pulls-out-of-Games-due-to-lack-of-fitness.html 2012年9月14日閲覧。 
  5. ^ “Pau Gasol to carry Spain's flag”. ESPN. (2012年7月20日). http://espn.go.com/olympics/summer/2012/story/_/id/8184638/pau-gasol-replacing-rafael-nadal-spain-flag-bearer 2012年9月14日閲覧。 
  6. ^ Nielsen, Rachel (2012年7月30日). “Spanish Fuss Poses Olympic-Sized Prueba for Bosco”. The Moscow Times. http://www.themoscowtimes.com/special/London2012/olympics/spanish-fuss-poses-olympic_sized-test-for-bosco.html 2012年8月1日閲覧。 
  7. ^ Frayer, Lauren (2012年7月25日). “'It's What We Have': Spain's Athletes Sigh, And Put On Olympic Uniforms”. NPR. http://www.npr.org/blogs/thetorch/2012/07/25/157356557/its-what-we-have-spains-athletes-sigh-and-put-on-olympic-uniforms 2012年8月1日閲覧。 

外部リンク[編集]