ライオン・キング3 ハクナ・マタタ

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ライオン・キング3 ハクナ・マタタ
The Lion King 1½
監督 ロジャー・アレーズ
ロブ・ミンコフ
脚本 ジョナサン・ロバーツ
アイリーン・メッキ
リンダ・ウールヴァートン
製作 ドン・ハーン
製作総指揮 トム・シュマッカー
サラ・マッカーサー
音楽 ハンス・ジマー
主題歌 エルトン・ジョン
編集 アイヴァン・ビランシオ
製作会社 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
ディズニートゥーン・スタジオ
配給 ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2004年2月10日
日本の旗 2004年3月19日
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $45,000,000[1]
興行収入 $951,583,777[1]
配給収入 19億6000万円[2] 日本の旗
前作 ライオン・キング2 シンバズ・プライド
次作 ライオン・ガード ゆうしゃのでんせつ
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ライオン・キング3 ハクナ・マタタ』は、ディズニーによる『ライオン・キング』の続編として制作されたビデオ作品である。ティモンとプンバァの出会いを軸に『ライオン・キング』の舞台裏を描いた長編アニメーションとなっている。DVDは本編+約2時間にわたる映像特典を収録した2枚組。日本のセルDVD版は2004年3月19日に発売をした。

ストーリー[編集]

内容はティモンとプンバァが映画館で映画を見ながら思い出にふけるもの。自分達が出る所から見ようとするティモンに対し、本編を最初から見るべきというプンバァ。口論しているうちに「自分達も最初からいたのに」というプンバァの言葉を聞いたティモンは「だったら最初の前の話からみよう」と視聴者に本当の物語の初めを見せることにした。

ここはとある砂漠のミーアキャットの住処。彼らはハイエナから身を守るためにトンネルを掘り続けていたのだ。そんなある日、群れのトラブルメーカーであるティモンがまたトンネルを壊してしまった。彼は苦手な穴を掘ってばかりの生活にウンザリしていた。穴に隠れない生活にあこがれる夢を持つティモンにママは役立てようとティモンに見張り番を任せることに。最初は緊張していたティモンだが、初めての見張り番に自信をつけてつい調子に乗ってしまう。さらに、現実逃避とばかりに歌い踊って見張りから目を離したので結局、ハイエナ達に故郷や群れを襲われてしまう羽目になる。

それ以来、ティモンは仲間から完全に除け者扱いされてしまった。そんな息子を心配するママ。ティモンは「俺は嫌われ者だ、だから、自分の場所を探しに行く」という。ママは呼び止めるがティモンは聞こうとせず、ママも同感してティモンの旅立ちを後押しする。そして、ティモンはママに見送られながら旅に出るのだった。しかし途中で道に迷ってしまい、途方に暮れていた。そんなティモンの前に現れたのは、サルの長老・ラフィキだった。彼はティモンに「ハクナ・マタタ(くよくよするな)」を教え、「見えるものの先を見ろ」という。すると、ティモンの前に「トンガリ岩」が目に入った。あそこに行けばいのか!そう叫ぶティモン。しかし、振り向くとラフィキの姿はどこにもなかった。ティモンは気にせず出発した。

しばらく進むとどこからか、唸り声が聞こえた。おそらく、ハイエナより恐ろしい動物に違いない。そう思ったティモンは必至に走った。すると、目の前にイボイノシシのプンバァが現れ、ティモンは叫び、プンバァも同じように叫んだ。ティモンは命乞いをするが、プンバァはティモンが一人で走っていたので心配で追いかけていたのだった。さらにプンバァも持ち前の臭いで仲間や他の動物達から仲間外れにされていたらしく同じ境遇を持つティモンはプンバァを連れて、楽園探しに行こうする。しかし、そこには様々な困難が二人を待ち受けていた。しばらく、進むとティモンとプンバァはヌーの群れの暴走に遭い、川に落とされ、そのまま滝つぼに落ちていった。なんとか、無事に生還したティモンとプンバァだったが、ティモンはユリの花(海外ではユリの花を持つと死を意味する演出となっている)を持って楽園探しを諦めた。これ以上、プンバァに迷惑をかけたくないティモンは互いに帰ろうとするが、プンバァには帰る場所がなかった。それを聞いたティモンはプンバァが哀れに思い、自分も一人ぼっちだという。そして、「友達は離れない」とプンバァとの友情を深めた。

翌日、目を覚ますとティモンはラフィキに騙されたことに怒っていたが、振り向くとそこには夢にまで見ていた楽園だった。すっかり、気に入った二人はオアシスでラフィキから教わった「ハクナ・マタタ」を満喫していた。その頃、ラフィキはティモンのママに息子に「ハクナ・マタタを教えた」と伝えていた。それを聞いたママはカンカンになって、「ティモンはすぐ相手の言うことを真に受けるのよ」と息子を心配して、探しに行こうとするが、問題児のティモンを嫌っていたマックスおじさんは断った。仕方なく、ママだけでもティモンを探しに行くことに。一方、ティモンとプンバァが満喫していると、そこにハゲワシの群れが。彼らはハゲワシ・ボウリングを始めた。これが二人とシンバの出会いであった。

シンバと暮らしてからはティモンは「子育て地獄」と評したほどの苦労を抱えていた。毎日、シンバに振り回されてヘトヘトのティモン。しかし、シンバが「怖い夢」を見たと聞かされて、仕方なく一緒に寝ることに。それから月日が流れ、シンバも一回り成長しており、カタツムリの大食い大会ではティモンに勝つほど大人になっていった。ティモンとプンバァはシンバの成長に感激し、三人は平凡に暮らしていた。しかし、それもつかの間、大人になったナラとシンバが再会したため、その様子を見たティモンとプンバァは人生を崩されたと言う。そこで二人は恋を邪魔するも、結果は逆効果で二人は諦めて大泣きした。

しかし、ナラがシンバが帰還したと言ったので動揺する二人。ナラは「シンバを助けたい」と言うが、本人たちは別のことを考えていたので、聞いていなかった。ナラは先にシンバの後を追う。楽園を離れたくないティモンはシンバを見放してしまう。プンバァはシンバを助けに行こうと誘うが、ティモンはあっさり断った。断られたプンバァはティモンに怒ってそのまま去ってしまう。一人ぼっちになったティモンは友達が居なくなった寂しさと退屈さに孤独を抱いてしまう。そこへラフィキが現れ、彼に「友達が居てからこそハクナ・マタタだ」とティモンを気づかせた。ティモンはプンバァの後を追い、互いに和解して、シンバを救いに行くのだった。一方、ラフィキは自分の役目が終わったので満足していた。

ティモンとプンバァはシンバからオトリ役を任され、プンバァのオナラ攻撃でハイエナ達を撃退した。すると、プンバァの真下からティモンのママとマックスおじさんが。ティモンはプンバァに家族を紹介していると、シンバがスカーによって絶体絶命に。ティモンはママとおじさんに落とし穴を掘らせ、ティモンとプンバァはハイエナからシンバを引き離すことに。ティモンとプンバァがハイエナたちを挑発して、落とし穴に誘い込むもママたちの準備はまだだった。ティモンたちは尺稼ぎとして、皿回しやダンスをするがどれも効果なしだった。そこでティモンはハイエナのシェンジにプロポーズするが、これも逆効果だった。ちょうど、その頃落とし穴が完成した。マックスおじさんが落とし穴を支えていた柱を倒すも、最後の一本が岩に引っかかって失敗してしまう。このままではやられてしまう。と、ティモンは穴に向かって飛び込んだ。ママが止めた時はすでに穴の中だった。落とし穴に入ったティモンは引っかかっていた柱を倒すと、ハイエナたちは次々と落とし穴の中へ落ちていった。ちょうど、同じころシンバもスカーを倒していた。息子の無事を心配するママ。しかし、ティモンは生きていた。おじさんも感動して、自分が除け者扱いしていたことを反省し、ティモンに抱き着くが、苦しむティモンだった。

そして、シンバはプライドロックで勝利の雄たけびをあげようとすると、ティモンとプンバァがお辞儀をした。シンバは二人にお礼を言う。ティモンとプンバァは成長したシンバに感動していた。そして、ティモンはママやミーアキャット達をオアシスに連れていくと、ティモンは英雄として称えられ、ミーアキャット達はティモンと和解し、ハイエナに襲われる心配や穴掘りをする必要もなくなったので、みんな仲良く幸せに暮らしたのであった。

エンディングではティモンとプンバァが映画を見終わったところで、ママが映画を巻き戻して、マックスおじさんやシンバ達、さらには他のディズニーキャラまで現れて映画館は満員状態となり、プンバァが「お腹にガスが溜まった」と言ったところで終わる。

キャラクター[編集]

主人公[編集]

ティモン
本作における主人公の一人。
プンバァと出会う前、元々はミーアキャットの群れにいた。
しかし、外敵に怯える仲間たちが、ただひたすら穴を掘り続ける毎日と仲間達から煙たがられる日々に嫌気が指して、群れを飛び出した。
その後、ラフィキとの出会いで「ハクナマタタ」を知り、さらに大々親友となるプンバァと出会い、コンビを組むようになり、ついに安全に定住できるオアシスを見つける。
シンバを助けたのを「子育て地獄」と評し、苦労を抱えていたが、親代わりとして大人になっていく彼を見守り、さらにナラとシンバが恋に落ちたのを境に人生を崩されたと思い、恋を邪魔するも逆に二人の恋を成就させてしまい、プンバァと共に大泣きする。シンバが帰ったことを知るもやっと手に入れた楽園を失うのが嫌なあまり「シンバなんかいてもいなくても関係ない」と言い、プンバァに置いて行かれる。その後、二人がいなくなったこと寂しく思い、いつの間にか二人は自分にとってなくてはならない存在だと気づき、ラフィキから本当のハクナ・マタタを学び、プンバァの後を追い、最終決戦で穴を掘ってシンバを助ける。その後、家族や仲間達を楽園に迎え、仲間達とも和解した。
本作ではTVシリーズのようなメタフィクション発言をしており、ママが「あの土地は人様の土地なんだよ」に対して「別のことを期待していたよ」と嘆いていたり、トンガリ岩をみたときも「音楽がうるさい」と言っている。
プンバァ
本作におけるもう一人の主人公。
ティモンと出会う前、体臭とオナラが原因で仲間から爪弾きにされていたため、自分に自信が持てなかった。
しかし、ティモンとの出会いで、その臭いは外敵から身を守れると言われ、自分に自信を持つようになる。
2人は安住の地を探す旅を始めるが、行く先々でトラブルを起こしながらも、ようやく、2人はオアシスに定住する。
しかし、シンバが帰ったことを知ると心配で追いかけるも立ち去るもティモンが来ることを信じて、わざとスローモーションで走り、ティモンとの友情を深め、共にシンバを救った。

仲間[編集]

シンバ
ライオン・キング』における主人公。
本作では、『ライオン・キング』の本編で端的に描かれていた、少年から大人に成長するまでの話が一部描かれている。
ナラ
『ライオン・キング』のヒロイン。本作ではシンバとの恋愛シーンが度々見られる。その後、ティモンとプンバァにシンバを助けるよう説得するも、本人たちは別のこと[3]を考えていたため聞いていなかった。
ラフィキ
サルの長老。故郷を捨てて途方に暮れていたティモンとプンバァにハクナ・マタタを教えた張本人。なお、ティモンには「見えるものの先を見ろ」と伝えた。その後、プンバァに置いて行かれた孤独を抱くティモンの前に再び現れ、彼に本当のハクナ・マタタを教える。

[編集]

スカー
ライオン・キングのヴィランズ。本作では台詞なし。
シェンジ・バンザイ・エド
ハイエナトリオで本作のヴィランズ。ティモンの故郷を襲った張本人。終盤ではティモンたちを追いかける[4]も、プンバァのオナラ攻撃によって退散する。その後、シンバを襲うもティモンとプンバァに挑発され、彼らを追い詰めるが、マックスおじさんの掘った落とし穴に落ちそうになるも、途中で木が岩に引っかかってしまい、失敗に見えたが、ティモンが自ら穴に入り引っかかった木をなんとか倒したことによって、最後は他のハイエナ達もろとも落とし穴に落ちていった。
また、シェンジはティモンが尺稼ぎのためのプロポーズの際に「シェンジ・マリー・ニクショック・シバチャッカリーナ・ハイエナ」とフルネームで呼ぶシーンがある。

本作オリジナルキャラクター[編集]

ティモンのママ
ティモンの。ティモンは「ママ」と呼んでおり、本名は不明。息子のティモンを「ティミー」と呼び溺愛している。少々過保護な点が見られており、仲間から除け者にされている息子を心配している。
マックスおじさん
ティモンのおじで、ミーアキャットの群れのリーダー。伯父なのか叔父なのかは不明。頑固かつ短気な性格で、当初は甥っ子であるティモンを除け者扱いしていいたが、ティモンがシンバや自分たちの身を守ってくれたことに感動し、彼を認めるようになった。
ティモンのパパ
未公開シーンのみの登場。
ティモンので、マックスおじさんとは兄弟である。なのかなのかは不明。本編におけるマックスおじさんのような役割。本編にも登場させる予定だったが、登場人物が多すぎるという理由でカットされた。
ミーアキャット達
全員見た目はティモンに似ているが、髪の色がそれぞれ違う。ティモンを煙がっていたがティモンに楽園に招待されたことであっさり和解し、彼を称えた。
他にもミッキーマウスなどのディズニーのキャラクターがエンディングにて映画を見に来る客として登場(『白雪姫』のごきげんのように一部声優が本家と異なる者もいる)。

声優[編集]

役名 原語版声優 日本語吹き替え
ティモン ネイサン・レイン 三ツ矢雄二
プンバァ アーニー・サベラ 畠中洋
ティモンのママ ジュリー・カブナー 野沢雅子
マックスおじさん ジェリー・スティラー 青野武
おこりんぼ コーリー・バートン (ノンクレジット)
シンバ マシュー・ブロデリック 宮本充
ねぼすけ ビル・ファーマー(ノンクレジット)
グーフィー 島香裕
ラフィキ ロバート・ギローム 槐柳二
くしゃみ ボブ・ジョールス(ノンクレジット)
ナラ モイラ・ケリー 華村りこ
シェンジ ウーピー・ゴールドバーグ 片岡富枝
バンザイ チーチ・マリン 樋浦勉
エド ジム・カミングス マリオ・フィリオ
ザズー エドワード・ヒバート 梅津秀行
フリンチー ジェイソン・ロドフスキー 佐藤せつじ
シンバ(子供時代) 台詞:マット・ワインバーグ
歌:ジェイソン・ウィーバー
台詞:村上想太
歌:中崎達也
ナラ(子供時代) ローラ・ウィリアムズ 山本純子
白雪姫 キャロリン・ガードナー(ノンクレジット) 中澤やよい
先生 デヴィッド・オグデン・スティアーズ(ノンクレジット) 後藤哲夫
てれすけ ジェフ・ベネット(ノンクレジット) 長嶝高士
ごきげん ケヴィン・シェーン(ノンクレジット)
ジーニー 山寺宏一
ドナルドダック トニー・アンセルモ(ノンクレジット)
スティッチ クリス・サンダース(ノンクレジット)
ピーター・パン ブレイン・ウィーヴァー(ノンクレジット) 林勇
ロスト・ボーイズ ショーン・フレミング(ノンクレジット)

挿入歌[編集]

  • Digga Tunnah (穴を掘れ)
  • That's All I Need (夢のパラダイス)
  • It's a Small World (小さな世界)
ライオン・キング」でも挿入歌として登場した。[5]
「ライオン・キング」でも挿入歌として登場した。[6]
  • Sunrise Sunset (サンライズ・サンセット)
元は「屋根の上のバイオリン弾き」の楽曲である。
  • Digga Tunnah (Reprise) (穴掘りはおしまい)

また、「ライオン・キング」の挿入歌も登場する(一部分のみの登場が多い)。

  • Circle of Life (サークル・オブ・ライフ)[7]
  • I Just Can't Wait to Be King (王様になるのが待ちきれない)
  • Hakuna Matata (ハクナ・マタタ)
「ライオン・キング」とは歌詞が異なっている。[8]
「ライオン・キング」では日本語クレジットがなかった。

特典映像内容[編集]

Disc: 1[編集]

  • かくれたミッキーを見つけ出せ!

以下は未公開シーン。

  • もうひとつのオープニング その1
  • もうひとつのオープニング その2
  • フィアレス・バズ
  • ティモンとティモンのパパ
  • もっといい席へ!
  • ミーアキャットの人生
  • 楽園はどこに?

Disc: 2[編集]

  • ティモン 伝説のかげで
  • 『ライオン・キング3』ができるまで
  • ミュージック・クリップ ”グレイジン・イン・ザ・グラス” 歌 / RAVEN
  • ミュージック・クリップ ”ハクナ・マタタ” 歌 / DA PUMP
  • ミュージック・クリップ ”サークル・オブ・ライフ” 歌 / DA PUMP
  • スタジオ・トーク / DA PUMP
  • ゲーム ”バーチャル・サファリ プライドランド編”
  • ゲーム ”宝石はどこだ?”
  • ゲーム ”シルエット・クイズ”

同じスタッフとキャラクターのアニメーション[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b The Lion King (1994)” (英語). Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年5月1日閲覧。
  2. ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)534頁
  3. ^ ティモンは「こいつ俺を食おうとしてるな?」、プンバァは「なんて悲しい話なんだ!」。
  4. ^ フラダンスで彼らがオトリ役になる後のシーン。
  5. ^ 「ライオン・キング」ではザズーが歌うが、本作ではティモンが(半ば鼻歌のような形で)歌う。
  6. ^ 「ライオン・キング」ではティモンが歌うが、本作ではBGMの位置づけであり、特定のキャラクターが歌っているわけではない。
  7. ^ 最初のシーンと中盤のシーン、2回登場する。
  8. ^ 途中まで歌い上げた後ティモンとプンバァの会話が入り、前作とは異なる歌詞(ほとんど叫び声に近い)で歌った後元の歌詞に戻るが、途中でカットされティモンのママのセリフに移る。