マーク・ゲイティス
マーク・ゲイティス Mark Gatiss | |
---|---|
生年月日 | 1966年10月17日(57歳) |
出生地 |
イングランド ダラム、セッジフィールド |
国籍 | イギリス |
ジャンル | 俳優、脚本家、テレビプロデューサー、コメディアン、小説家 |
活動期間 | 1993年 - |
活動内容 | ドラマ、映画 |
配偶者 | イアン・ハラード(2008年 - )[1] |
主な作品 | |
映画 『プーと大人になった僕』 『ファーザー』 テレビドラマ 『リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟!』 『ナイティ・ナイト』 『ドクター・フー』 『SHERLOCK(シャーロック)』 『ゲーム・オブ・スローンズ』 |
マーク・ゲイティス(Mark Gatiss [ˈɡeɪ.tɪs] GAY-tis;[2], 1966年10月17日 - )は、イギリスの俳優・脚本家・小説家。
リース・シェアスミス、スティーヴ・ペンバートン、脚本家のジェレミー・ダイソンと組んだコメディアン集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」のメンバーとして知られる。また『ドクター・フー』と『SHERLOCK(シャーロック)』に俳優・脚本家として関わっていることでも有名である。
来歴
[編集]幼い頃『ドクター・フー』に興味を持ったため、初期の著作は『ドクター・フー』に捧げたものが多い。初めて脚本を担当したテレビ番組はBBVの低予算ビデオシリーズ『P.R.O.B.E.』で、『ドクター・フー』のスピンオフであった。本編でドクター役を演じた俳優も出演しているが、2012年現在DVD化はされていない[3]。その他にも小説やオーディオドラマなどで『ドクター・フー』に関わっている[4][5]。
最もよく知られているのがスケッチ・コメディー集団「ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン」の一員であることである。1995年から舞台に立ち[6]、1997年にはBBCラジオ 4で "On the Town with the League of Gentlemen" を開始。1999年にはBBC Two放送のテレビ番組となる。この番組でBAFTAテレビ賞を受賞している。現在は活動をしていないが解散はしておらず、将来的にまた番組などを始める予定であるとしている[6]。
『リトル・ブリテン』、『スペースド』などのコメディドラマに出演し、同時に脚本も担当。また徐々にSFやホラードラマにも出演していく。2007年と2011年には『ドクター・フー』本編に出演[7]。脚本家としては「にぎやかな死体」「テレビの中に住む女」「ダーレクの勝利」「小さき者からのSOS」「冷戦」「深紅の恐怖」「シャーウッドの森のロボット」「もう眠らない」「火星の女王」の脚本を執筆。『リトル・ブリテン』の共演者デヴィッド・ウォリアムスと共演した『ドクター・フー』を題材にした1999年のコメディ番組 "Doctor Who spoofs" では脚本執筆と出演をしている。
2007年には他にも『ドクター・フー』の脚本家スティーヴン・モファット[8]が制作した『ジキル』にロバート・ルイス・スティーヴンソン役で出演[9]。
2010年にはボーイ・ジョージの人生を描いたドラマ『Worried About The Boy』 (en) にマルコム・マクラーレン役で出演。またスティーヴン・モファットと共同製作しているドラマ『SHERLOCK』にマイクロフト・ホームズ役で出演している。『SHERLOCK』では2009年製作のパイロット版、2010年放送の「大いなるゲーム」と2012年放送の「バスカヴィルの犬(ハウンド)」の脚本家でもある。
2014年-2015年放送の『ゲーム・オブ・スローンズ』シーズン4および5には銀行家役で出演している。
私生活
[編集]セッジフィールド生まれ[10] で、両親が働く精神病院の向かい側で育った。子供の頃熱中したのは『ドクター・フー』とハマー・フィルム・プロダクションのホラー映画を見ること、『シャーロック・ホームズ』とH.G.ウェルズの作品を読むこと、そして化石集めである。これらの興味が現在の仕事への原動力となっている[6][3][11][12]。
ゲイであることを公表しており、2010年[13]と2011年[14]にインデペンデント紙のイギリスで影響力のあるゲイの人物に選ばれている。 俳優のイアン・ハラードとシビル・パートナーシップを結んでおり、彼とラブラドール・レトリバーのブンセンと共に暮らしている[1]。
出演作品
[編集]映画
[編集]公開年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
2001 | バースデイ・ガール Birthday Girl |
ポーター[15] | |
2003 | Bright Young Things (en) | 不動産管理人[15] | |
2004 | Sex Lives of the Potato Men (en) | ジェレミー[15] | |
2005 | マッチポイント Match Point |
ピンポン選手[15] | |
The League of Gentlemen's Apocalypse (en) | 様々なキャラクター 本人役 |
他の "The League of Gentlemen" メンバーと共に脚本も担当 | |
2006 | Starter for 10 (en) | バンバー・ガスコイン[15] | 実在する、クイズ番組の優勝者役 |
2008 | Free Jimmy (en) | ジャッキー | 声の出演 |
2015 | Our Kind of Traitor (en) | ビリー・マトロック[16] | |
ヴィクター・フランケンシュタイン Victor Frankenstein |
デットワイラー[16] | ||
2016 | われらが背きし者 Our Kind of Traitor |
ビリー・マットロック | |
2017 | 喜望峰の風に乗せて The Mercy |
ロナルド・ホール | |
2018 | プーと大人になった僕 Christopher Robin |
ジャイルズ・ウィンズロウ | |
2020 | ファーザー The Father |
ビル | |
2021 | ロックダウン Locked Down |
ドナルド | |
オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体- Operation Mincemeat |
アイバー・モンタギュー | ||
2023 | ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE Mission: Impossible – Dead Reckoning Part One |
NSA | |
2025 | Untitled eighth Mission: Impossible film | 撮影中 |
テレビドラマ
[編集]放送年 | 邦題 原題 |
役名 | 備考 |
---|---|---|---|
1999-2000 | リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! The League of Gentlemen |
様々なキャラクター | シリーズ1、2 製作と脚本も兼務 |
2001 | SPACED ~俺たちルームシェアリング~ Spaced |
エージェント[15] | |
幽霊探偵ホップカーク Randall & Hopkirk (Deceased) |
ラージ捜査官[15] | ||
2002 | リーグ・オブ・ジェントルマン 奇人同盟! The League of Gentlemen |
様々なキャラクター | シリーズ3 製作と脚本を兼務 |
2003 | ナイティ・ナイト Nighty Night |
グレン・バルブ[15] | |
2004 | キャタリック Catterick |
ピーター[15] | |
ミス・マープル Agatha Christie's Marple |
ロナルド・ハウェズ | 「牧師館の殺人」に出演。日本ではLaLa TVで放送。 | |
2005 | クォーターマス・エクスペリメント The Quatermass Experiment |
ジョン・パターソン[15] | BBCによる『原子人間』のリメイク作品。 |
Nighty Night | グレン・バルブ[15] | ||
ファンランド Funland |
アンブローズ・チャペル[15] | ||
2006 | Fear of Fanny | ジョニー・クラドック | |
2007 | たのしい川べ The Wind in the Willows (en) |
ラッティー | |
ドクター・フー Doctor Who |
ラザラス博士 | 「ラザラスの欲望」に出演。 日本ではLaLa TVで放送。 | |
ジキル Jekyll |
ロバート・ルイス・スティーヴンソン | ||
2008 | クローン Clone |
ブラック大佐 | |
サイコヴィル Psychoville |
ジェイソン・グリフィン | ||
Crooked House (en) | キュレーター | 製作と脚本を兼務 | |
分別と多感 sense and sensibility |
ジョン | ||
2009 | 名探偵ポワロ Agatha Christie's Poirot |
レナード・ボイントン | 第11シリーズ・通算第61話『死との約束』 (en) に出演。 日本ではNHKで放送。 |
2010 | Worried About the Boy (en) | マルコム・マクラーレン | |
月世界最初の人間 The First Men in the Moon (en) |
ケイヴァー | 脚本を兼務 | |
A History of Horror (en) | 本人役 | ドキュメンタリー 脚本を兼務 | |
バーナビー警部 Midsomer Murders |
レヴ・ジャイルズ・ショウクロス[16] | ||
2010- | SHERLOCK(シャーロック) Sherlock |
マイクロフト・ホームズ | 共同制作者を兼務。また複数話の脚本も担当。日本ではNHK・AXNミステリーで放送されている。 |
2011 | ドクター・フー Doctor Who |
ガントク | シリーズ6・通算224話「ドクター最後の日」に出演 |
The Crimson Petal and the White (en) | ヘンリー・ラッカム・ジュニア[16] | ||
2012 | ビーイング・ヒューマン Being Human |
ミスター・スノウ[15] | |
Horrible Histories (en) | "The League of Gentlemen"として出演 | ||
孤高の警部 ジョージ・ジェントリー Inspector George Gently |
スティーヴン・グローブス[16] | ||
2014-2015 | ゲーム・オブ・スローンズ Game of Thrones |
ティコ・ネストリス | シーズン4 - 5 |
2015 | ウルフ・ホール Wolf Hall |
スティーブン・ガードナー | |
2017 | TABOO Taboo |
ジョージ皇太子 | 計5話出演 |
ガンパウダー Gunpowder |
ロバート・セシル | ミニシリーズ、計3話出演 | |
ドクター・フー Doctor Who |
大尉 | 2017年クリスマススペシャル「戦場と二人のドクター」 | |
2019 | グッド・オーメンズ Good Omens |
ハーモニー | 「不和」に出演 |
2020 | ドラキュラ伯爵 Dracula |
フランク・レンフィールド | 製作・脚本および出演 |
舞台
[編集]- ザ・リーグ・オブ・ジェントルメン・ライヴ・アット・ドルリー・レーン(The League of Gentlemen Live at Drury Lane、2000年)[16]
- Art(2003年)[16]
- The League of Gentlemen Are Behind You! (en) (2005年)[16]
- オール・アバウト・マイ・マザー(All About My Mother、2007年)[16]
- Season's Greetings(2010年)[16]
- The Recruiting Officer(2012年)[16]
- 55 Days(2012年)[16]
- コリオレイナス(2015年)[16]
- Three Days in the Country(2015年)[17]
授賞とノミネート
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
年 | 賞名 | 作品名 | 結果 |
---|---|---|---|
2015年 | Whatsonstage.com Awards 最優秀舞台助演男優賞[注 1] |
コリオレイナス | 受賞[18] |
2016年 | Whatsonstage.com Awards 最優秀舞台助演男優賞[注 1] |
田舎での三日間 Three Days in the Country |
受賞[17] |
ローレンス・オリヴィエ賞 最優秀助演男優賞 |
受賞[19] |
主な著書
[編集]書籍
[編集]『ドクター・フー』の小説
[編集]- Nightshade (en) (ISBN 0-426-20376-3)
- St Anthony's Fire (en) (ISBN 0-426-20423-9)
- The Roundheads (en) (ISBN 0-563-40576-7)
- Last of the Gaderene (en) (ISBN 0-563-55587-4)
The League of Gentlemen
[編集]- A Local Book for Local People (en) (ISBN 1-84115-346-X)
- The League of Gentlemen: Scripts and That (en) (ISBN 0-563-48775-5)
- The League of Gentlemen's Book of Precious Things (en) (ISBN 1-853-75621-0)
Lucifer Box
[編集]- The Vesuvius Club (en) (ISBN 0-7432-5706-5)
- The Devil in Amber (en) (ISBN 0-7432-5709-X)
- Black Butterfly (en) (ISBN 0-7432-5711-1)
脚注
[編集]- 注釈
- 出典
- ^ a b Randall, Lee (17 November 2008). “The Monday Interview: Mark Gatiss - Top of the League - The Scotsman”. Thescotsman.scotsman.com. 2010年10月28日閲覧。 “Amid all this activity, Gatiss found time, last spring, to get married. He and Ian have been together for nearly a decade... He and Ian are the devoted 'parents' of Bunsen, a Labrador retriever.”
- ^ Presented by Brian Cox and Robin Ince (26 December 2011). "Science of Christmas". The Infinite Monkey Cage. 第5シリーズ. Episode 6. 該当時間: 2:28. BBC. BBC Radio 4. 2011年12月28日閲覧。
There is still a 49% chance that his name will be mispronounced. So please welcome Mark Gatiss not Gatiss.
- ^ a b Stephen Phelan (2004年11月7日). “Renaissance gentleman”. サンデー・ヘラルド 2010年11月23日閲覧。
- ^ “Doctor Who - Invaders From Mars”. 2016年2月26日閲覧。
- ^ “Doctor Who - Phantasmagoria”. 2016年2月26日閲覧。
- ^ a b c Michael Deacon (2010年10月15日). “Mark Gatiss: the journey of a geek made good”. The Daily Telegraph (London)
- ^ “Doctor Who baddie role for Barlow”. BBC News Online. (2006年9月28日) 2006年9月28日閲覧。
- ^ “Mark Gatiss joines James Nesbitt in BBC One's Jekyll”. bbc.co.uk (2006年11月16日). 2006年11月16日閲覧。
- ^ “I Always Wanted to be a Rat”. ノーザン・エコー. (2006年12月20日) 2007年1月6日閲覧。
- ^ Jeffries, Stuart (2010年10月11日). “Mark Gatiss: Rocket man”. The Guardian (London)
- ^ Angelique Chrisafis (2004年11月3日). “A league of his own”. The Guardian (London) 2010年11月24日閲覧。
- ^ “Film Info. Interview with Steve Pemberton and Mark Gatiss”. The League of Gentlemen.co.uk (2004年11月7日). 2010年11月24日閲覧。
- ^ “The IoS Pink List 2010”. London: The Independent on Sunday. (1 August 2010) 1 August 2010閲覧. "The League of Gentlemen star is set for a bonanza 2010. As well as co-creating the BBC's acclaimed Sherlock Holmes reboot, he'll also be seen in his adaptation of HG Wells' First Men in the Moon. An appearance in an Alan Ackybourn revival at the National Theatre is also mooted."
- ^ Herbert, Ian (23 October 2011). The Independent (London). http://www.independent.co.uk/news/people/news/the-iiosi-pink-list-2011-2374595.html
- ^ a b c d e f g h i j k l m “Mark Gatiss credits”. London: カーティス・ブラウン. 15 February 2012閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m スティーヴ・トライブ (2014, p. 110)
- ^ a b Emma Daly (2016年2月22日). “Sherlock stars Benedict Cumberbatch, Mark Gatiss and Lara Pulver triumph at WhatsOnStage awards”. Radio Times. 2016年3月3日閲覧。
- ^ Rosie Bannister (2015年2月15日). “Full list: Winners of the 15th Annual WhatsOnStage Awards”. WhatsOnStage. 2016年3月3日閲覧。
- ^ “マーティン・マクドナーの新作が最優秀プレイ賞を受賞 2016年ローレンス・オリヴィエ賞が決定”. シアターガイド. (2016年4月4日) 2016年4月5日閲覧。
参考文献
[編集]- スティーヴ・トライブ 著、日暮雅通 訳『シャーロック・クロニクル』早川書房、2014年12月25日。ASIN 4152095121。ISBN 978-4-15-209512-1。OCLC 899971154。全国書誌番号:22518008。ASIN B00SXTKUVY(Kindle版)。
外部リンク
[編集]先代 サイモン・ペグ |
ドクター・フー・コンフィデンシャルのナレーター 2006 |
次代 アンソニー・スチュワート・ヘッド |