ファイナル・カウントダウン (曲)

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ファイナル・カウントダウン
ヨーロッパシングル
初出アルバム『ファイナル・カウントダウン
B面 ブロークン・ウィングス
リリース
規格
ジャンル スタジアム・ロック
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 ジョーイ・テンペスト
プロデュース ケヴィン・エルソン英語版
チャート最高順位
ヨーロッパ 年表
ロック・ザ・ナイト
(1985年)
ファイナル・カウントダウン
(1986年)
ラブ・チェイサー
(1986年)
ミュージックビデオ
「The Final Countdown」 - YouTube
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ファイナル・カウントダウン」(The Final Countdown)は、スウェーデン出身のハードロックバンドヨーロッパの楽曲。作詞・作曲はジョーイ・テンペスト1986年に発売されたオリジナル・アルバム『ファイナル・カウントダウン』からの先行シングルとして発売され、全世界で780万枚の売上を記録した[5]

1999年には本作をユーロビート調にアレンジした「ファイナル・カウントダウン2000」(英語: The Final Countdown 2000)が発表された。同アレンジのプロデュースは、ブライアン・ローリング英語版とゲイリー・ミラー[6]

背景[編集]

本作は、1981年もしくは1982年のはじめに[7] テンペストがミック・ミカエリより借りたKorg Polysixで演奏したリフが原型となっている[8][9]。1985年に本作のデモ音源を制作している際に、ジョン・レヴィンが前述のキーボードのリフを使用することを提案した[10]。なお、ジョン・ノーラムは「ロックバンドのテイストとは違う」と反対したが、テンペストはこのリフを使用することを強行した[11]

歌詞は、デヴィッド・ボウイの楽曲「スペイス・オディティ」に触発されて書かれたもの[11]

キーボードのリフは、ヤマハ・DX7ローランド・JX-8Pを使用して演奏された[12]

リリース[編集]

本作は、同名のアルバムからの第1弾シングルとして発売され、イギリスをはじめとした25カ国のシングルチャートで首位を獲得し[13]、アメリカのBillboard Hot 100チャートでは最高位8位を獲得するなどのヒットを記録した[4]。なお、本作は2020年現在イギリスのチャートでトップ10入りした唯一のヨーロッパの作品となっている。

テンペストは、当初よりアルバムから第1弾シングルとして提案していたが[10]、テンペスト以外のメンバーは本作をシングルとしてリリースすることを考えておらず、一部のメンバーは「ロック・ザ・ナイト」を第1弾シングルにすることを提案していた[10][11]。しかし、エピック・レコードの判断により、本作が第1弾シングルとして選ばれた[14]

本作のミュージック・ビデオは、ニック・モリス英語版が監督を務めた作品で、1986年5月26日と27日にストックホルム県ソルナにあるソルナハレンでのライブの映像と、サウンドチェックの様子で構成されている[10]

ライブでの演奏[編集]

本作は、1986年4月からの『ファイナル・カウントダウン』ツアーで初めて演奏されて以来、ヨーロッパで開催されるライブで定期的に演奏されており、1999年12月31日にストックホルムで開催された千年紀のお祝いでも演奏された。なお、このライブには脱退していたノーラムも参加したため、キー・マルセロとのツインギターとなった[15][16]

シングル収録曲[編集]

7インチシングル盤
全作詞・作曲: ジョーイ・テンペスト
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ファイナル・カウントダウン」(The Final Countdown)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
2.「ブロークン・ウィングス」(On Broken Wings)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
合計時間:
12インチシングル盤
全作詞・作曲: ジョーイ・テンペスト。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ファイナル・カウントダウン」(The Final Countdown)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
2.ロック・ザ・ナイト(Rock The Night)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
合計時間:
マキシシングル盤
全作詞・作曲: ジョーイ・テンペスト。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「ファイナル・カウントダウン」(The Final Countdown)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
2.「ブロークン・ウィングス」(On Broken Wings)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
3.「ハート・オブ・ストーン」(Heart Of Stone)ジョーイ・テンペストジョーイ・テンペスト
合計時間:

演奏[編集]

カバー・バージョン[編集]

ディープ・サンシャインというバンドによるカバー演奏がYouTube上で公開され、再生回数は500万回以上を記録した[17][18]。なお、ディープ・サンシャインによる演奏動画は、後に「史上最悪のカバー」と評された[19]

ライバッハは、1994年に発売のアルバム『NATO』で本作をカバー[20]

リッチー・ブラックモアは本作を気に入っており、アルバム『Under a Violet Moon』に収録の「Gone with the Wind」に本作の要素を取り入れた[21][22]

サバトンは、ライブのオープニングSEとして使用していた[23]

その他[編集]

2006年に発売された映画『トップガン』サウンドトラック デラックスエディションに本曲が収録されている[24]。なお本曲は『トップガン』ならびに、同作と同じくF-14戦闘機が登場する映画『ファイナル・カウントダウン』とも直接の関係はない。

2015年にバンドが出演したGEICOのCMに本作が使用された[25]。日本では、1986年に放送されたスズキ自動車カルタス(初代)」のCMで使用された[26]

また、日本では毎年12月の日本中央競馬会(JRA)年末最終開催日に阪神競馬場で開催される最終第12競走「ファイナルステークス」の本馬場入場時のBGMとしても使用されている[27]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ Europe - The Final Countdown”. austriancharts.at. 2020年6月13日閲覧。
  2. ^ Official Singles Chart Top 100(30 November 1986 - 06 December 1986)”. Official Chart Company (1986年11月30日). 2020年6月13日閲覧。
  3. ^ Europe - The Final Countdown”. swedishcharts.com. eMedia Jungen. 2020年6月13日閲覧。
  4. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard. Prometheus Global Media (1986年11月30日). 2020年6月13日閲覧。
  5. ^ Europeの新着ニュース・新曲・ライブ・チケット情報”. BARKS. ジャパンミュージックネットワーク株式会社. 2020年6月14日閲覧。
  6. ^ Europe - The Final Countdown 2000 (1999, CD)”. Discogs. Zink Media. 2020年6月13日閲覧。
  7. ^ (1993年) ヨーロッパ『1982-1992』のアルバム・ノーツ [ブックレット]. Epic Records.
  8. ^ Tengner, Anders; Johansson, Michael (1987) (スウェーデン語). Europe - den stora rockdrömmen. Wiken. ISBN 91-7024-408-1 
  9. ^ Europe (18 November 2005). Live from the Dark (DVD). Warner Bros. Entertainment.
  10. ^ a b c d Europe (4 October 2006). The Final Countdown Tour 1986: Live in Sweden - 20th Anniversary Edition (DVD). Warner Bros. Entertainment.
  11. ^ a b c Ling, Dave (2005年1月). “Counting Down Again”. Classic Rock (75): 60-67. 
  12. ^ Europe: This Is Definitely Not Their Final Countdown”. MusicPlayers.com. 2020年6月13日閲覧。
  13. ^ “Rock group Europe plan comeback”. BBC News (BBC). (2003年10月3日). http://news.bbc.co.uk/1/hi/entertainment/music/3162506.stm 2020年6月13日閲覧。 
  14. ^ Thompson, Erik (2005年10月 - 11月). “Hårdrockens Historia 1986”. Sweden Rock Magazine (31): 102. 
  15. ^ Issue 17: Marcello - Phil Ashcroft”. RATHOLE.com. 2009年4月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。
  16. ^ Issue 18: Europe - Dave Cockett”. RATHOLE.com. 2007年12月14日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。
  17. ^ "worst cover ever! *the final count down*" - YouTube
  18. ^ Deep Sunshine "Final Countdown" - YouTube
  19. ^ It's The Final Countdown Covers”. Up Venue. 2020年6月13日閲覧。
  20. ^ Raggett, Ned. Laibach – NATO - オールミュージック. 2020年6月13日閲覧。
  21. ^ Watson Davies, Roy (1999年6月). “Under a Violet Moon – Album Review”. Darker than Blue (Deep Purple Appreciation Society) (52). http://www.deep-purple.net/dpasmags/dtb52/dtb52.html#13 2020年6月13日閲覧。. 
  22. ^ Bloom, Jerry (2006). Black Knight: Ritchie Blackmore. Omnibus Press. pp. 336-37. ISBN 978-1-84609-266-4 
  23. ^ Carlsson, Martin (2013年5月24日). “Eldigt, Sabaton”. Expressen (Bonnier AB). http://www.expressen.se/noje/recensioner/musik/eldigt-sabaton/ 2020年6月13日閲覧。 
  24. ^ 映画『トップガン』サントラのDXエディション盤、日本発売も決定”. CDJournal. 株式会社シーディージャーナル (2006年6月9日). 2020年6月14日閲覧。
  25. ^ Rutherford, Kevin (2015-10-22). Europe Enjoys First No. 1 on a Billboard Chart Thanks to GEICO Ad. http://www.billboard.com/articles/columns/chart-beat/6738124/europe-first-no-1-billboard-chart-geico 2020年6月13日閲覧。. 
  26. ^ “CMソングが印象的だった1980年代の日本車5選”. GQ JAPAN (コンデナスト・ジャパン). (2020年6月8日). https://www.gqjapan.jp/cars/article/20200608-japan-5cars-cm 2020年6月13日閲覧。 
  27. ^ 小塚歩アナ「入場曲に“遊び”を!」 [実況アナ!]”. 競馬実況Web. ラジオNIKKEI (2009年5月26日). 2020年6月13日閲覧。