バーナード星

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バーナード星
Barnard's star[1]
バーナード星(NASA提供)
バーナード星(NASA提供)
星座 へびつかい座
視等級 (V) 9.511[1]
変光星型 りゅう座BY型変光星[1](BY)[2]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 17h 57m 48.49803s[1]
赤緯 (Dec, δ) +04° 41′ 36.2072″[1]
赤方偏移 -0.000369[1]
視線速度 (Rv) -110.51 km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: -798.58 ミリ秒/年[1]
赤緯: 10328.12 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 548.31 ± 1.51 ミリ秒[1]
距離 5.95 ± 0.02光年[注 1]
(1.82 ± 0.01パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) 13.206[注 2]
物理的性質
半径 0.200±0.008 R[3]
質量 0.159 M[3]
表面重力 5.06 g[3]
自転周期 130.4
スペクトル分類 M4.0V [1]
光度 3.46±0.17×10-3 L[3]
表面温度 3,134±102 K[3]
色指数 (B-V) 1.729[1]
色指数 (U-B) 1.257[1]
金属量 10-32%(太陽比)
年齢 ~1.0 ×1010
別名称
別名称
Velox Barnardi
へびつかい座V2500星[1]
BD +04 3561a[1]
HIP 87937[1], LTT 15309[1]
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バーナード星[4] (Barnard's star) とは、太陽系から約6光年離れている恒星である。

1916年アメリカ天文学者であるエドワード・エマーソン・バーナードにより発見された。ケンタウルス座α星に次いで、2番目に太陽系に近い恒星系である。

特徴[編集]

大きさの比較
太陽 バーナード星
太陽 Exoplanet

直径は太陽の約5分の1程度、質量は16%程度の小さな主系列星赤色矮星)で、表面温度は約3,000Kと太陽よりも低い。このため、約0.08天文単位 (AU)まで近づかないと、地球が太陽から受け取るものと同等のエネルギーを得ることができない。なお、この位置からバーナード星を見ると、見かけの大きさは太陽の3倍程度になるものと考えられている。

また毎秒108kmという大きな固有運動を持つ星として知られ、天球上でも1年あたり10.36秒移動する。1万年後には太陽系から約3.8光年の距離まで接近すると予想されている。このような大きな固有運動をする恒星は「高速度星」と呼ばれ、他にもうしかい座アークトゥルスなどが知られる。

惑星存在の可能性[編集]

1960年代、バーナード星に惑星が発見されたと報告され、何年ものあいだ多くの天文学者がそれを支持していた。惑星発見の報告をしたのはアメリカスプロール天文台ピート・ファンデカンプであり、彼はバーナード星の固有運動における摂動を検出したと報告した。しかし、この観測結果は望遠鏡の誤差によるものではないかと指摘され、1970年代には惑星発見の報告は誤りであったことが定説となった。しかし惑星の存在が信じられている間にサイエンス・フィクションのコミュニティーでこの星は一躍有名となり、またダイダロス計画の目標としても採用された。2005年現在、バーナード星に惑星が存在する証拠は見つかっていない。

フィクション[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME Barnard's star. 2015年10月12日閲覧。
  2. ^ GCVS”. Results for V2500 Oph. 2015年10月12日閲覧。
  3. ^ a b c d e Barnard's Star and the M Dwarf Temperature Scale”. Astronomical Journal. 2015年9月8日閲覧。
  4. ^ 国立天文台編 『理科年表第86冊』 丸善出版2012年11月23日、112頁。ISBN 978-4-621-08606-3 

関連項目[編集]