アマルテア (衛星)

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アマルテア
Amalthea
アマルテア (ガリレオ撮影)
アマルテア
ガリレオ撮影)
仮符号・別名 Jupiter V, J 5,
Barnard's star
軌道の種類 内部衛星群
発見
発見日 1892年9月9日
発見者 E. E. バーナード
軌道要素と性質
平均公転半径 181,400 km
近木点距離 (q) 181,150 km
遠木点距離 (Q) 182,840 km
離心率 (e) 0.0031
公転周期 (P) 11 時間 57.4 分
(0.4981 日)
軌道傾斜角 (i) 0.388°
木星の衛星
物理的性質
三軸径 270 × 164
× 150 km
直径 189 km
表面積 3.976 ×105 km2
質量 7.43 ×1018 kg
木星との相対質量 3.913 ×109
平均密度 0.99 g/cm3
表面重力 0.066 m/s2
(0.00673 G)
脱出速度 ~0.061 km/s
自転周期 11 時間 57.4 分
(公転と同期)
絶対等級 (H) 14.1
アルベド(反射能) 0.05
表面温度 ~122 K
Template (ノート 解説) ■Project

アマルテア(Jupiter V Amalthea)は、木星の第5衛星。2007年までに発見された衛星の中で内側から3番目の軌道を回っている。同様にガリレオ衛星より内側を回っている木星内部衛星群をアマルテア群と呼ぶことがある。

1892年9月9日エドワード・エマーソン・バーナードによって、91cm屈折望遠鏡の肉視観測で発見された。名前はゼウスを育てたニンフアマルテイアに由来し、発見後まもなくカミーユ・フラマリオンによって提唱された。しかし正式に命名されたのは1975年で、それ以前は単にJupiter Vという名で知られていた。俗にバーナード星とも(ただしこの呼称はへびつかい座の恒星の方を指すことが多い)。なお、同名の小惑星 (113) アマルテアも存在する。

直接の目視によって発見された最後の衛星で、ガリレオ衛星以来最初に発見された木星の衛星である。平均直径 189 kmで、いびつな形をしている。エウロパの1/15の大きさであり、木星の衛星の中ではガリレオ衛星に次ぐ5番目の大きさである。しかし、ガリレオ衛星が木星に近い内側ほど密度が大きい傾向があるのに対し、アマルテアはそれより内側にあるにもかかわらず密度は液体の水程度と測定されている。赤みがかった色をしているが、イオから噴出した硫黄のためである。また、イオと同じく熱の吸収より放出の方が大きい、これは木星の潮汐力により内部が熱せられるからである。

アマルテアの内部構造は、密度が低いことから氷が主体か、もしくはラブルパイル構造になっていると考えられている。木星の重力に捕らえられた小惑星かもしれない。実際、すばる望遠鏡の観測によって得られたアマルテアの赤外線スペクトルは、炭素質小惑星が起源と考えられている隕石の幾つかに類似している[1]

2002年11月、ガリレオ探査機が最後の探査活動として接近、観測した。

アマルテアの表面には、衛星本体にくらべ非常に大きな2つのクレーターと、2つのファキュラ(明るい部分、山脈と推定される)が確認されている。クレーターはパーンとガイア、ファキュラはクレタ島のゼウスにゆかりのある場所に因んでリュクトスとイダと名付けられた。

地形一覧[編集]

クレーター[編集]

アマルテアのクレーターの名は、ギリシア神話の神々に由来する。

地名 由来
パン (Pan) パーン
ガエア (Gaea) ガイア

白斑[編集]

アマルテアの白斑の名は、ゼウスと関係のある場所に由来する。

地名 由来
イダ (Ida Facula) イディ山
リークトス (Lyctos Facula) クレタ島の地域

画像[編集]

出典[編集]

  1. ^ (観測成果) すばる、木星の近傍を回る衛星の起源に迫る 2015年12月15日閲覧

関連事項[編集]