ジンズ

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株式会社ジンズ
JINS Inc.
IidabashiGrandBloom.JPG
東京本社が入居する飯田橋グラン・ブルーム
種類 株式会社
市場情報
東証1部 3046
2013年5月30日上場
東証JQ 3046
2013年7月15日上場廃止
本社所在地 日本の旗 日本
東京本社 102-0071
東京都千代田区富士見2丁目26番4号 飯田橋グラン・ブルーム30階
前橋本社 371-0046
群馬県前橋市川原町2丁目26番地4
本店所在地 371-0046
群馬県前橋市川原町2丁目26番地4
北緯36度25分40.2秒 東経139度2分21.8秒 / 北緯36.427833度 東経139.039389度 / 36.427833; 139.039389
設立 1988年7月
業種 小売業
法人番号 7070001001538
事業内容 アイウェア(メガネ)の企画・輸入・販売、ファッション雑貨の企画・輸入・販売、カフェ事業
代表者 田中仁(代表取締役社長)
資本金 32億247万5千円
発行済株式総数 2,398万株(2018年8月31日現在)[1]
売上高 連結: 548億72百万円
(2018年8月期)[1]
営業利益 連結: 60億71百万円
(2018年8月期)[1]
経常利益 連結: 56億27百万円
(2018年8月期)[1]
純利益 連結:30億97百万円
(2018年8月期)[1]
純資産 連結: 197億7百万円
(2018年8月31日現在)[1]
総資産 連結: 314億99百万円
(2018年8月31日現在)[1]
従業員数 連結: 3,084人
(2018年8月31日現在)[1]
決算期 8月31日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人
主要株主 田中仁 34.76%
合同会社マーズ 5.00%
(2018年8月31日現在)[1]
主要子会社 株式会社フィールグッド 100%[1]
外部リンク https://corp.jins.com/jp/ja/
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店舗外観

株式会社ジンズ: JINS Inc.)は、群馬県前橋市東京都千代田区に本社を置くメガネチェーン店「JINS」(ジンズ、ロゴ表記はJ!NS)などを運営する企業。ショッピングセンターや駅ビルを中心に2016年8月末時点で全国307店舗、中国86店舗、米国1店舗(その後ショッピングモールに3店舗出店[広報 1])、台湾8店舗を展開している[2]。2017年3月までの旧社名は株式会社ジェイアイエヌ(JIN CO., LTD.)。

概要[編集]

1987年4月、田中仁が信用金庫勤務を経て、群馬県前橋市で服飾雑貨製造卸を本業とするジンプロダクツを創業[3]。翌年に有限会社ジェイアイエヌを創業する。後年に、友人と出掛けた韓国で目にした眼鏡販売業の形態から、2001年福岡県天神にJINS1号店を開店して眼鏡製造小売へ参入する。既存眼鏡店では価格が万円単位で完成引き渡しに数日を要していたが、従来の業界常識を覆す1本5000円の売価で即日仕上げる、画期的な低価格メガネとして全国的に業績を伸ばした[4]

業界では後発だが、2013年度の販売本数は550万本で日本一、売上高は愛眼メガネスーパーらを抜いて眼鏡市場チェーンのメガネトップ、パリミキチェーンの三城HDに続き国内3位[5]である。業界参入後は既存他社も格安均一価格店を拡大するなど市場競争が激化したが、2009年に医療用特殊素材を使用して重量が通常製品の3分の1およそ10 グラムの「Airframe」シリーズを発売し、累計1400万本を販売している[6]。2010年、中国・瀋陽に海外第1号店をオープン。家電量販店大手ヤマダ電機の中国初の店舗への出店だった[広報 2]

従来はメーカーがデザインしたフレームを商社を通じて生産工場へ発注して、卸業者が店舗へ仕入れていたが、JINSは自社内デザイン開発室で全商品を企画し、生産工場と直接取引により大量発注して卸業者を通さず自社店舗で販売する手法で廉価販売を実現している。薄型非球面レンズは従来型レンズより高価だが、「どんなに視力が悪い人でも皆同じ金額にしたい」として薄型非球面レンズを標準装備。どのような薄さのレンズもフレーム表示価格で販売している。

田中自身は視力が良かったが日常生活で度なし眼鏡を用いながら新規商品を企画していた。2011年ディスプレイが発するブルーライトを軽減させる「JINS PC」を、2013年慶應義塾大学医学部との共同研究で眼鏡フレーム内の水タンクからの自然蒸散による保湿効果でドライアイを緩和する「JINS MOISTURE」と、眼とフレームの隙間最小化を図り花粉を98パーセント防止する「JINS 花粉CUT」を、2015年には用途に合わせてブルーライト軽減率の異なる3種類のレンズをラインナップしたJINS PCの後継「JINS SCREEN」など、ファッション性と機能性が高い商品開発を努めている[7]

2013年4月、創業地である群馬県が「クルマ王国」でドライブスルー店舗が多いことに着想を得て、世界初の車に乗ったままメガネを購入できるサービス「ドライブスルーJINS」(JINS パワーモール前橋みなみ店)をオープンした[8]

2014年5月、「自分を見る」をコンセプトに、世界で初めて三点式眼電位センサーをアイウエアに搭載したセンシング・アイウエア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」を発表[9]、2015年11月に発売した[10]。ESタイプとMTタイプがあり、ESタイプにはJINSが独自開発した「三点式眼電位センサー」と呼ぶ視線の動きやまばたきなどを検知するセンサーと、ジャイロセンサーを搭載。これと連動するスマホ用アプリを使って、利用者が集中力や活力などに基づいた「アタマ年齢」や、姿勢や安定性などに基づいた「カラダ年齢」を計測したり、自動車運転中に眠気を図ったりすることができる。オムロンの生体計測・解析技術を応用し、JINS MEMEをプラットフォームとする拡張型デバイスの共同開発を進めていく目的で、オムロンと共同研究もしている[11]

2015年4月、新ブランドビジョンを「Magnify Life(人々の人生を拡大し豊かにする)」を掲げ、顧客層と商品構成、VMD、接客方針を大幅に見直す方針を打ち出した[広報 3]

2015年4月10日にサンフランシスコのユニオンスクエアにアメリカ1号店を出店しており、フレームとレンズをトレーに入れベルトコンベアーに乗せて1時間に約60本のレンズを加工する完全自動加工機「KANNA」を導入している[12]。同年11月からは台湾へも出店[13]

また、実店舗だけでなくメガネのオンライン販売にも注力しており、2007年に個人に合わせた度付きメガネを扱う本格的なECサイト「JINS オンラインショップ」を立ち上げた[14]。JINS PCのヒットとともにユーザーを伸ばした。2015年2月にはスマートフォンで自由にメガネをデザイン出来るパーソナルオーダーサービス「JINS PAINT」をスタート[15]。現在ではPCでもデザインできる設計となっている。2016年3月には高精度3D試着サービス「JINS VIRTUAL-FIT」を開始し、2016年11月には人工知能(AI)による機械学習を取り入れた眼鏡のレコメンドサービス「JINS BRAIN」もローンチした[16]

社名を2017年4月から株式会社ジンズに変更した[17]。商号変更に先駆け2016年9月1日には100%子会社である株式会社ブランドニューデイ(同日付で株式会社フィールグッドに商号変更)への会社分割を通して、メンズおよびレディース雑貨の企画・製造・販売・輸出入事業を集約。これにより、ジェイアイエヌはアイウエア事業へとドメインを集中することとなった[広報 4]

2019年7月1日にジンズの事業を2018年5月28日に設立した株式会社ジンズジャパン(2019年7月1日付で株式会社ジンズ(2代)に商号変更予定)に吸収分割により承継し、商号を株式会社ジンズホールディングスに変更して持株会社体制となる予定[18][広報 5]

沿革[編集]

主要な営業所[編集]

  • 本社:群馬県前橋市川原町2-26-4
  • 東京本社:東京都千代田区富士見二丁目26番4号 飯田橋グラン・ブルーム30階
  • 店舗:直営店307店(2016年8月末時点。他にフランチャイズ店3店がある)
    • アイウエア専門ショップ「JINS」307店

子会社[編集]

国内[編集]

株式会社フィールグッド[広報 4]

  • 本社:東京都千代田区富士見二丁目26番4号 飯田橋グラン・ブルーム29階
  • 店舗:直営店40店(2016年8月末時点)[2]
    • メンズ雑貨専門ショップ「NAUGHTIAM ノーティアム」18店
    • レディース雑貨専門ショップ「HITCH HIKE」「HITCH HIKE MARKET」22店

株式会社ジンズノーマ(非連結)

  • 本社:群馬県前橋市川原町2-26-4

海外[編集]

  • JINS Eyewear US, Inc. アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
  • 睛姿商貿(上海)有限公司 中華人民共和国の旗 中国
  • 吉姿商貿(瀋陽)有限公司 中華人民共和国の旗 中国
  • 睛姿美視商貿(北京)有限公司 中華人民共和国の旗 中国
  • 台灣睛姿股份有限公司(非連結) 台湾

テレビコマーシャル[編集]

類似形態の眼鏡量販店[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

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出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 株式会社ジンズ (2018-11-29). 第31期(平成29年9月1日 - 平成30年8月31日)有価証券報告書 (Report). 
  2. ^ a b 日経新聞電子版 2015年11月18日
  3. ^ ドリームゲートスペシャルインタビュー - DREAMGATE 第104回 株式会社ジェイ アイ エヌ 田中 仁 3 閲覧
  4. ^ 価格破壊がもたらすのは業界の衰退?繁栄?「メガネのユニクロ」が急成長する“舞台裏” - DIAMOND online 2010年8月6日閲覧
  5. ^ 眼鏡光学出版 調べ
  6. ^ GLAFAS 2016年3月17
  7. ^ 日経新聞電子版 2015年11月18日
  8. ^ マイナビニュース 2013年4月24日
  9. ^ OMG PRESS 2014年5月13日
  10. ^ 東洋経済ONLINE 2015年10月14日
  11. ^ 日経デジタルヘルス 2015年1月7日
  12. ^ GLAFAS 2015年4月9日
  13. ^ a b 日経新聞電子版 2015年11月18日
  14. ^ CNET Japan 2016年11月4日
  15. ^ マイナビニュース 2015年3月1日
  16. ^ CNET Japan 2016年11月4日
  17. ^ 日経新聞
  18. ^ “ジンズ、HD体制に 来年7月、経営効率化を加速”. 日本経済新聞. (2018年9月14日). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO35399040U8A910C1L60000/ 2019年3月31日閲覧。 
  19. ^ 眼鏡のJINS、世界制覇へ大勝負 「米中を押さえればどの国でも勝てる」 (1/5ページ) - SankeiBiz 2013年10月25日閲覧
  20. ^ Jinsが中国で30店舗突破 来年1月に米国進出へ - FMAG 2014年9月1日閲覧
  21. ^ “JINSの米1号店、10日開業 サンフランシスコで格安眼鏡”. 神戸新聞 (神戸新聞社). (2015年4月8日)

広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]

外部リンク[編集]