ショーガール (1995年の映画)
ショーガール | |
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Showgirls | |
監督 | ポール・バーホーベン |
脚本 | ジョー・エスターハス |
製作 |
アラン・マーシャル チャールズ・エヴァンス |
製作総指揮 | マリオ・カサール |
出演者 |
エリザベス・バークレー カイル・マクラクラン ジーナ・ガーション |
音楽 | デヴィット・A・スチュワート |
撮影 | ヨスト・ヴァカーノ |
編集 |
マーク・ゴールドブラット マーク・ヘルフリッチ |
製作会社 |
カロルコ・ピクチャーズ シャルジュール ユナイテッド・アーティスツ |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 128分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $45,000,000[1] |
興行収入 | $20,350,754[1] |
『ショーガール』(英: Showgirls)は、1995年のアメリカ・フランス合作映画。ポール・バーホーベン監督。
アメリカでは劇場公開時に過激な暴力シーンや性的シーンが問題となりNC-17指定で公開された。
あらすじ[編集]
スターダンサーを夢みるノエミは憧れと自信だけを胸に、ショービジネスの都ラスベガスへとやってくる。
金がなく、ノエミはヒッチハイクでラスベガスへ行こうとする。ジェフの前に飛び出しナイフを突きつけて警戒するが、ジェフに「そういうことなら降りてくれ、刺されたくない」と言われると、やむを得ずノエミはナイフをしまう。
目的地に着くとジェフに「自分の叔父に言って仕事を紹介してやる、叔父を探してくるから待ってろ」と言われ、それを信じたノエミは待っていたが、いつまでたっても来ないので駐車場に行くとその男の車が自分の荷物ごと消えていた。そこへモリーと出会い、仕事が見つかるまで自分の家にいてよいと言われ、ノエミはありがたくその提案を受け入れる。ただ、モリーも低所得者で、フラットとも言えない安普請に住んでいた。
まずノエミはナイトクラブで働き始めるが、クリスタルがザックと共にそのナイトクラブに現れ、「プライベート・ダンス」をやって見せろという。ノエミは女はお断りというが、そこの店長が500ドルで請けてしまい、やむを得ずノエミはプライベート・ダンスという性的サービスをザックにする。
しばらくして、スターダスト・ホテルのフィルがノエミのところに来て、明日のオーディションに招待する。ノエミが行ってみると、トニー・モスが待ち受けており、乳首を氷で固めろと言い出すので、ノエミは怒って帰った。しかしオーディションの結果は合格で、喜んでノエミはスターダスト・ホテルのダンサーとして、働き始める。
しかし、親友で恩人のモリーがホテルが招いたアンドリュー・カーバーというアーチストと仲間に強姦されてしまう。ノエミは憤慨し、ザックに警察はまだ来ないのかと言うが、ザックは警察沙汰にはしないという。怒ったノエミは公衆電話で警察を呼ぼうとするが、ザックに「ポリー」と自分の本名を言われ、自分で電話を切る。
それからザックに自分のことをすべて調べあげたことを聞かされる(別のクラブで騒ぎを起こしてクビになったこと、ノエミ(本名ポリー・アン・コステロ:Polly Ann Costello)の父親が妻を殺し、その後自殺したこと、オークランド(ニューヨーク出身と偽っていた)を1990年12月に逃げ出したこと、等)。
そしてノエミは仕事を辞め、ラスベガスから別の場所に移ることを決意する。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替
- ノエミ・マローン - エリザベス・バークレー(小山裕香)
- 主人公。スターダンサーという夢を持ち、それを叶えるためにラスベガスにやってきた。
- ザック・キャリー - カイル・マクラクラン(家中宏)
- クリスタルの恋人。
- クリスタル・コナーズ - ジーナ・ガーション(戸田恵子)
- アル・トーレス - ロバート・デヴィ(幹本雄之)
- ジェームズ・スミス - グレン・プラマー(荒川太朗)
- トニー・モス - アラン・レイキンズ(金尾哲夫)
- モリー・エイブラムス - ジーナ・ラヴェラ(亀井芳子)
- ノエミのマネージャーとなる黒人女性。
- ホープ - リーナ・リッフェル
- ヘンリエッタ・バズーム - リン・トゥッチ
- フィル・ニューカーク - グレッグ・トラヴィス(秋元羊介)
- ジェフ - デューイ・ウェーバー(子安武人)
- ノエミをヒッチハイクしたが、荷物を盗んで彼女を置いてけぼりにしたが、ラストでノエミが旅に出かけるときにヒッチハイクした車が彼であり、仕返しをくらうこととなった。
評価[編集]
1995年のゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)で13部門ノミネート、最低作品賞・最低監督賞・最低脚本賞・最低主演女優賞・最低新人俳優賞・最低主題歌賞・最低スクリーンカップル賞の7部門制覇(後に2000年の特別賞である1990年代最悪作品賞も受賞)した。
ラジー賞を受賞者が受け取ったのはビル・コスビー『ビル・コスビーのそれ行けレオナルド』以来8年ぶり。実際に受賞会場に現れたのはバーホーベンが史上初となる[注 1]。
ほかにも「この十年のワースト作品賞」受賞、「この二十五年のワースト・ドラマ作品賞」ノミネートなどワースト映画賞を総嘗めにしている。
またバーホーベン自身もこの作品を自虐的に捉え、一時期は「『ショーガール』の後ならもう怖いものはない」と公言していた。
影響[編集]
『スクリーム2』の劇中、犯人が学生に「この世で最も怖いホラー映画は?」と尋ね、学生が『ショーガール』と答える場面がある。
本作と同じくジョー・エスターハスが脚本を担当した『アラン・スミシー・フィルム』では、作中登場する映画について「最低さ。ショーガールよりひどい」というセリフがある。 しかも『アラン・スミシー・フィルム』も評価は散々で、エスターハスはまたしてもラズベリー賞を受賞してしまった。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ それ以降も賞を受け取ったのはトム・グリーン『フレディのワイセツな関係』、ハル・ベリー『キャットウーマン』、サンドラ・ブロック『ウルトラ I LOVE YOU!』の計5名だけである。
出典[編集]
- ^ a b “Showgirls (1995)”. Box Office Mojo. 2010年1月4日閲覧。