三菱東京UFJ銀行大手町ビル
三菱東京UFJ銀行大手町ビル | |
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施設情報 | |
所在地 | 東京都千代田区大手町一丁目1番1号 |
座標 | 北緯35度41分12.2秒 東経139度45分44.7秒 / 北緯35.686722度 東経139.762417度座標: 北緯35度41分12.2秒 東経139度45分44.7秒 / 北緯35.686722度 東経139.762417度 |
状態 | 解体済 |
竣工 | 1973年11月 |
解体 | 2012年 |
用途 | 銀行 |
地上高 | |
高さ | 99.7m[1] |
各種諸元 | |
階数 | 地上25階、地下4階 |
敷地面積 | 8,667 m² [2] |
建築面積 | 4,716 m² [2] |
延床面積 | 94,541 m² [2] |
構造形式 | S造、SRC造、RC造 |
関連企業 | |
設計 | 日建設計大阪 |
施工 | 大林組仙台支店[3] |
デベロッパー | 三和銀行 |
三菱東京UFJ銀行大手町ビル(みつびしとうきょうユーエフジェイぎんこうおおてまちビル)は、かつて東京都千代田区大手町一丁目にあった超高層ビルである。建て替えのため2012年に解体された。旧名称、三和銀行東京ビル。
建築
[編集]1973年に、皇居大手濠・内堀通りに面した千代田区大手町一丁目1番1号に、三和銀行設立40周年を記念して三和銀行東京ビル(通称 サンワ東京ビル)が竣工した。その後三和銀行は2002年に東海銀行と合併しUFJ銀行、2005年に東京三菱銀行と合併して三菱東京UFJ銀行と行名を変更し、これに合わせて建物名称も変更している。
最高部の高さは99.7mで、これまでの日本の銀行建築で100m近いものは例がなく、銀行の高層化が話題になった。内堀通りから日比谷通りまで連続した敷地を持つのは本ビルのみで、ビジネス街の日比谷通り側には営業部門が入る低層部、中央に同行の東京本部が入る高層部、皇居側は1650m2のプラザ(公開緑地)とし、低層部屋上にも庭園を設けた[1]。黒の花崗岩仕上げで、全階にバルコニーを持つ彫りの深い外観を有する[4]。二重ガラスの窓は南北側で1.5m、東西側では2.6m外壁から引っ込めてあり、直射日光を遮り地震時のガラス落下防止の役割を持たせた[1]。建物の外周は歩道と一体となった公開空地を提供している[5]。低層部の床面は道路より50cmほど下げ、高層部のエレベーターも中央からずらし、日比谷通り側・内堀通り側から向こう側を見通せる「視覚の道」を形づくった[1]。
1975年に第16回BCS賞[2]、2008年には日本建築家協会主催第8回JIA25年賞[4]を受賞した。
その後南側に隣接するりそな・マルハビルとともに建て替えられることとなり、2012年より解体に着手。本ビル跡地には、2017年1月に大手町パークビルディングが竣工した[6]。また再開発街区は大手町ホトリアと命名された。
脚注
[編集]- ^ a b c d 『ビル紳士録』
- ^ a b c d 第16回BCS賞受賞作品(1975年)三和銀行東京ビル
- ^ 建築・空間デジタルアーカイブス
- ^ a b 第8回JIA25年賞
- ^ “「NIKKEN×OFFICE」展 三菱東京UFJ銀行大手町ビル(旧・サンワ東京ビル)”. 日建設計. 2017年1月22日閲覧。
- ^ 『「(仮称)大手町1-1計画について」』(PDF)(プレスリリース)三菱地所、2012年6月11日 。2017年1月22日閲覧。
参考文献
[編集]- 森喜則、今吉賢一『ビル紳士録』毎日新聞社、1992年、48-49頁。ISBN 4-620-30885-4。
関連項目
[編集]- みずほ銀行前本店ビル - 旧日本興業銀行本店。本ビルと同じく第16回BCS賞を受賞した銀行建築。1974年竣工、2016年解体。
- 三菱東京UFJ銀行本店