クシシュトフ・カミンスキー

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クシシュトフ・カミンスキー
名前
愛称 カミック、神ンスキー、カミン
ラテン文字 Krzysztof Kamiński
基本情報
国籍 ポーランドの旗 ポーランド
生年月日 (1990-11-26) 1990年11月26日(33歳)
出身地 ノヴィ・ドヴォル・マゾヴィエツキ英語版
身長 191cm
体重 82kg
選手情報
在籍チーム ポーランドの旗 ヴィスワ・プウォツク
ポジション GK
背番号 1
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2008-2009 ポーランドの旗 KSウォミャンキ 3 (0)
2009 ポーランドの旗 ナレフ・オストロウェンカ 6 (0)
2010 ポーランドの旗 MKPポゴン・シェドルツェ 12 (0)
2010-2012 ポーランドの旗 ヴィスワ・プウォツク 58 (0)
2012-2014 ポーランドの旗 ルフ・ホジューフ 35 (0)
2015-2019 日本の旗 ジュビロ磐田 152 (0)
2020- ポーランドの旗 ヴィスワ・プウォツク 38 (0)
代表歴
2012 ポーランドの旗 ポーランド U-21 1 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2021年8月1日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

クシシュトフ・カミンスキー(Krzysztof Kamiński, 1990年11月26日 - )は、ポーランド出身のサッカー選手。ポジションはゴールキーパー。日本での登録名はカミンスキー[1]

実兄はサッカー選手のラドスラフ・カミンスキー(元藤枝MYFC所属)[2]

来歴[編集]

11歳の時にサッカーを始め、KSウォミャンキの下部組織を経て[1]2008年にトップチームに昇格した[3]ナレフ・オストロウェンカ英語版MKPポゴン・シェドルツェ英語版ヴィスワ・プウォツクを経て、2012年ルフ・ホジューフへ移籍[3]2013年4月9日に行われたポーランド・カップレギア・ワルシャワ戦でデビューをすると[4]、3シーズンの間にリーグ戦35試合を含む公式戦45試合に出場した[4]。また、U-20・U-21ポーランド代表への選出歴を持つ[5]

2015年1月8日Jリーグジュビロ磐田への移籍が日本国外のニュースサイトで報じられ[6]1月10日にジュビロ磐田公式サイトで正式に発表された[5]

同年3月8日、先発デビューとなった開幕戦のギラヴァンツ北九州戦で駐日ポーランド大使のツィリル・コザチェフスキから花束贈呈が行われた[7]

2015年シーズンは、体調不良で欠場した1試合以外すべての試合に出場し、磐田の新守護神となった。試合でも上位の大宮アルディージャとの大事な試合でPKストップを含むビッグセーブを連発[8]。11月1日に行われた東京ヴェルディ1969戦では、前半にDF森下俊がハンドで退場し、PKを与えられた場面でPKをストップ。その後、得点を奪いチームは10人で勝利した[9]。ジュビロの3年ぶりのJ1復帰に大きく貢献した。

2016年シーズンは、5月11日のトレーニングで鼠径部痛を発し、試合に出れなかった事もあり、シーズン20試合の出場となった[10]

2017年シーズンは33試合に出場し、16年ぶりのリーグ最少失点を更新[11]。また、キャプテンの大井健太郎が不在の際は、ゲームキャプテンを務めた[12]。この年、自身初のJリーグ優秀選手賞を受賞した[13]

2018年シーズンは、怪我で欠場した名古屋戦[14]と神戸戦以外のリーグ戦32試合にフル出場し、J1参入プレーオフでもゴールマウスを守った

2019年4月6日に行われた湘南ベルマーレ戦では、GKも上がって同点を狙いにきた湘南のフリーキックをキャッチして前線のロドリゲスへスローインでパスし、ロドリゲスが無人のゴールへ流し込んだ。Jリーグでは、過去16度のGKのアシストがあるが、その全てがロングキックからで、手でアシストしたのはカミンスキーが初となった[15]。6月15日に行われたガンバ大阪戦でJ1通算100試合出場を達成した[16]。同年は開幕戦から第26節までスタメンでフル出場を果たすも、チームの勝利に貢献出来ず、第27節からフェルナンド・フベロ監督がベテランの八田直樹をスタメンに抜擢した事でその試合以降出場する事はなかった。シーズン終了後に5年間在籍した磐田を退団する事が発表された[17]

2020年2月、古巣のヴィスワ・プウォツクへの復帰を発表した[18]

エピソード[編集]

  • 2015年シーズンからジュビロでチームメイトとなった松井大輔とは、2013年7月26日に行われたルフ・ホジューフ対レヒア・グダニスクで対戦している[19]
  • 2015年7月31日に実兄であるラドスラフ・カミンスキーがジュビロと同じ静岡にある藤枝MYFCへ移籍した。移籍理由に「弟のところにも近いことが決める上での理由になった」と話している[20]
  • 2015年のジュビロ磐田のシーズンソング「君の風になって」(USAGI)のミュージック・ビデオに出演している。
  • 2015年9月20日ヤマハスタジアムで行われた愛媛FC戦では、「カミックの日」と名づけられ、先着1万人にカミンスキー着用のグローブをかたどった、紙製のグローブが配布された[21]。試合結果は、スコアレスドロー。
  • ジュビロサポーターからは、毎試合神セーブを連発する事から「神ンスキー」や「神ック」(カミックの愛称から)などとも呼ばれている[22]
  • 2017年からチームメイトとなった元日本代表でFKの名手である中村俊輔が、元ブラジル代表のジーダと共に印象に残っているGKとしてカミンスキーの名前を挙げている。中村は「磐田に来た当初のFKで、ファーに蹴った時、カミックにも(ジーダと)同じように止められた。悔しいけど、後で本人に『あれ読んでたの?』って訊ねたら、『いや蹴ってから動いた』って。それを聞いて、なおさらショックだった」と話している[23]
  • 2018年8月11日に行われたヴィッセル神戸戦で、アンドレス・イニエスタにJリーグ初ゴールを決められた。そのゴールがポーランドメディアの「PRZEGLAD SPORTOWY」で取り上げられ、母国でネガティブな形で注目を受ける結果となった[24]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
ポーランド リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2008-09 ウォミャンキ 3 0 - - 3 0
2009-10 ナレフ・オストロウェンカ IIIリガ 6 0 - - 6 0
ポゴン・シェドルツェ 12 0 - - 12 0
2010-11 ヴィスワ・プウォツク IIリガ 30 0 - 1 0 31 0
2011-12 Iリガ 28 0 - 1 0 29 0
2012-13 ルフ・ホジューフ EKS 6 0 - 2 0 8 0
2013-14 12 10 0 - 1 0 11 0
2014-15 21 19 0 - 1 0 20 0
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2015 磐田 21 J2 41 0 - 0 0 41 0
2016 J1 20 0 0 0 0 0 20 0
2017 33 0 0 0 0 0 33 0
2018 32 0 1 0 0 0 33 0
2019 26 0 0 0 0 0 26 0
ポーランド リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
2019-20 ヴィスワ・プウォツク 1 EKS 9 0 - 0 0 9 0
2020-21 29 0 - 2 0 31 0
2021-22 -
通算 ポーランド EKS 73 0 - 6 0 79 0
ポーランド Iリガ 29 0 - 1 0 30 0
ポーランド IIリガ 30 0 - 1 0 31 0
ポーランド IIIリガ 18 0 - - 18 0
ポーランド 3 0 - - 3 0
日本 J1 111 0 1 0 0 0 112 0
日本 J2 41 0 - 0 0 41 0
総通算 305 0 1 0 8 0 314 0

その他の公式戦

タイトル[編集]

個人[編集]

  • Jリーグ・優秀選手賞:1回(2017年)

代表歴[編集]

  • U-20ポーランド代表
  • U-21ポーランド代表

脚注[編集]

  1. ^ a b カミンスキー”. トップチーム選手 選手&スタッフ. ジュビロ磐田公式サイト. 2015年3月16日閲覧。
  2. ^ J3藤枝、ポーランド人DF獲得へ 磐田GKの実兄”. スポニチ (2015年7月27日). 2015年7月29日閲覧。
  3. ^ a b Krzysztof Kamiński”. 90minut.pl. 2015年3月16日閲覧。
  4. ^ a b Krzysztof Kamiński żegna się z Cichą”. oficjalny serwis Ruchu Chorzów (2015年1月9日). 2014年3月16日閲覧。
  5. ^ a b カミンスキー選手が完全移籍加入”. ジュビロ磐田公式サイト (2015年1月10日). 2015年3月16日閲覧。
  6. ^ wybór golkipera Ruchu.Wyjeżdża bardzo daleko!”. Katowicki Sport (2015年1月8日). 2015年3月16日閲覧。
  7. ^ 3/8(日)北九州戦のホームゲームイベント ~サポーターと繋ぐ~”. ジュビロ磐田公式サイト (2015年3月4日). 2015年3月16日閲覧。
  8. ^ ビッグセーブ連発の磐田GKカミンスキー「GKには運が必要なんだよ」”. ゲキサカ (2015年5月17日). 2015年11月25日閲覧。
  9. ^ 磐田10戦負けなし MF川辺先制点で流れ変えた”. 日刊スポーツ (2015年11月2日). 2015年11月25日閲覧。
  10. ^ 磐田に痛手、MF松井大輔が肉離れで離脱…カミンスキーは回復に遅れサッカーキング 2016年6月3日
  11. ^ 最少失点 本領発揮ドロー J1リーグ最終節・磐田静岡新聞 2017年12月3日
  12. ^ 2017年J1ベストイレブン。Fチャン編集部が選定、リーグ彩った名手たち【編集部フォーカス】フットボールチャンネル 2017年12月5日
  13. ^ 大井健太郎選手、中村俊輔選手、川又堅碁選手 カミンスキー選手が『2017Jリーグ優秀選手賞』受賞のお知らせジュビロ磐田 2017年12月4日
  14. ^ 【磐田 vs FC東京】 ウォーミングアップコラム:チャンスを掴み飛躍を遂げる三浦龍輝J's GOAL 2018年3月9日
  15. ^ 磐田カミンスキー神の手発動、J初手でGKアシスト日刊スポーツ 2019年4月6日
  16. ^ 【磐田】カミンスキーがJ1通算100試合出場達成!でも「喜びは50パーセント」の理由は?サッカーダイジェスト 2019年06月15日
  17. ^ カミンスキー選手 契約満了のお知らせジュビロ磐田 2020年1月8日
  18. ^ Kamiński wraca do Wisły Płock!Wisła Płock S.A. 2020年2月6日
  19. ^ Relacja Live Ruch Chorzów - Lechia Gdańsk - Oficjalna strona klubu”. 2015年8月29日閲覧。
  20. ^ 藤枝に磐田GKカミンスキー実兄と吉岡航平が新加入”. 日刊スポーツ (2015年7月31日). 2015年7月31日閲覧。
  21. ^ 磐田あす「カミックの日」先着1万人にグローブ配布”. 日刊スポーツ (2015年9月19日). 2015年9月19日閲覧。
  22. ^ 【磐田】“紙の手”で“神の手”アシスト!先着1万人に紙製グラブ贈呈”. スポーツ報知 (2015年9月20日). 2015年9月20日閲覧。
  23. ^ 「それ、取るんだ」 日本最強FKキッカー・中村俊輔が明かす二人の“天敵GK”football-zone 2017年11月12日
  24. ^ 「カミンスキーが打ち砕かれた」 イニエスタに被弾の磐田守護神、母国ポーランド注目football-zone 2018年8月12日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]