カリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦

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カリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦
USS California
艦級概観
艦種 ミサイル巡洋艦
艦名 州名。一番艦はカリフォルニア州に因む
建造期間 1970年 - 1975年
就役期間 1974年 - 1999年
前級 ベルナップ級ミサイル巡洋艦
原子力ミサイル巡洋艦トラクスタン
次級 バージニア級原子力ミサイル巡洋艦
性能諸元
排水量 基準:9,560t(2番艦は9,470t)
満載:11,450t(2番艦は11,320t)
全長 181.7m
全幅 18.6m
吃水 9.6m
機関 D2G原子炉 2基
蒸気タービン(60,000 shp 2基
推進器 2軸
速力 最大30ノット
乗員 600名
兵装 Mk.45 mod.0 5インチ単装砲 2基
Mk.15 20mm CIWS 2基
Mk.13 mod.7 ミサイル単装発射機
スタンダードMR SAM用)
2基
Mk.141 ミサイル4連装発射筒
ハープーン SSM用)
2基
Mk.16 ミサイル8連装発射機
アスロック SUM用)
1基
Mk.32 324mm短魚雷 連装発射管 2基
艦載機 艦尾にヘリコプター甲板あり、格納庫なし
C4I 統合作戦戦術システム
※後にUSQ-119(V)4B GCCS-M
海軍戦術情報システム
CDSリンク 11 / 14
ターター-D・システム
Mk.13 WDS[1]Mk.74 mod.4 FCS×2)
Mk.86 mod.3 砲FCS(5インチ砲用) 1基
Mk.114 水中FCS 1基
レーダー AN/SPS-48 3次元式 1基
AN/SPS-40 対空捜索用
※NTU改修時にAN/SPS-49に換装
1基
AN/SPS-67 対水上捜索用 1基
AN/SPQ-9 低空警戒用 1基
AN/SPG-51D ミサイルFC用 4基
AN/SPG-60 砲FC用 1基
ソナー AN/SQS-26CX 船首装備式
電子戦
対抗手段
AN/SLQ-32統合電子戦装置
Mk 36 SRBOC チャフフレア展開装置

カリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦 (: California class nuclear guided missile cruiser)は、アメリカ海軍ミサイル嚮導駆逐艦/原子力ミサイル巡洋艦。同型艦は2隻。

概要[編集]

本級は、アメリカ海軍が初めて新規に設計した原子力推進のミサイル・フリゲート (DLGN: 嚮導駆逐艦)であり、1番艦はアメリカ海軍の原子力推進巡洋艦としては4番目に当たる。その兵器システムの中核として、新開発の艦隊防空システムであるターター-D・システムを初めて搭載しており、「原子力空母機動部隊防空中枢艦」と期待された。

アメリカ海軍はこのとき、原子力推進のミサイルフリゲート (DLGN: 嚮導駆逐艦)として、「ベインブリッジ (DLGN-25)」、「トラクスタン (DLGN-35)」を運用していたが、これらは既存の嚮導ミサイルフリゲートを元にした改設計艦であり、運用面で若干の問題があった。また、これらが搭載するテリア/ターター・システムはアナログ式であり、海軍戦術情報システム(NTDS)との統合も不十分で、処理能力に問題があった。

アメリカ海軍は、これらの問題を解決した新戦闘システムとして、タイフォン・システムの開発を1958年より開始していたが、これは技術面・コスト面の問題を解決できず、1964年にキャンセルされた。このコンセプトを引き継いだASMS(後のイージス)計画は実現に時間を要することから、漸進的な性能向上を狙って、1965年より、初の統合武器システムとして開発開始されたのがターター-D・システムである。その初の搭載艦として建造されたのが本級であった。

しかし、システム統合の困難に直面して、ターター-D・システムの開発は遅延した。1973年、1番艦の艤装員長は、ターター・システムとNTDSとの統合に問題があることを報告した。1974年、当初計画より1年7か月の遅延ののち、艦は海軍に引き渡されたが、艤装員長は、なお「戦闘システム実用に不適」と評価しており、戦闘システム統合化試験を通過するに至るまで、さらに6ヶ月を要した。本級の配備に当たって経験されたこれらの困難は、続くバージニア級スプルーアンス級駆逐艦におけるシステム統合、さらにはイージスシステムの開発において、貴重な教訓を提供した。

本級は、バージニア級、および先行する原子力推進の戦闘艦とともに、原子力空母の直衛艦として活躍することとなった。また、イージスシステムの実用化までの間、最有力の防空戦闘システムであるターター-D・システム搭載艦として、バージニア級、通常推進のキッド級ミサイル駆逐艦とともに艦隊防空の中枢艦となった。

NTU改修[編集]

1980年代、本級はNTU改修の対象となり、新型のスタンダード・ミサイル2型 (SM-2MR)の運用能力の付与などを受けた。また、90年代に入り、保守整備コスト削減の観点から、アスロック用のMk 16 GMLSは撤去された。

同型艦[編集]

2隻はニューポート・ニューズ造船所で建造された。

艦番号 艦名 起工 進水 就役 退役
DLGN-36
CGN-36
カリフォルニア
USS California
1970年
1月23日
1971年
9月22日
1974年
2月16日
1999年
7月9日
DLGN-37
CGN-37
サウスカロライナ
USS South Carolina
1970年
12月1日
1972年
7月1日
1975年
1月25日
1999年
7月30日

登場作品[編集]

沈黙の艦隊
「サウスカロライナ」が登場。アメリカ大西洋艦隊に所属し、ニューヨークに向かおうとする原子力潜水艦やまと」を迎撃するが、魚雷攻撃を受けてソナードーム大破浸水して沈没する。
ファイナル・カウントダウン
「カリフォルニア」が登場。ニミッツ級航空母艦ニミッツ」を護衛しており、その最中に謎の嵐に遭遇するが、「ニミッツ」からの命令で嵐に突入する前にパールハーバーへ引き返す。

脚注[編集]

  1. ^ WDSについては、NTU改修の際にMk.14に換装。

外部リンク[編集]