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オーストラリア緑の党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーストラリアの旗 オーストラリア政党
オーストラリア緑の党
Australian Greens
党首 ラリッサ・ウォーターズ
成立年月日 1992年
本部所在地 キャンベラ
代議院議席数
4 / 151   (3%)
(2022年9月19日現在)
元老院議席数
12 / 76   (16%)
(2022年9月19日現在)
政治的思想・立場 緑の政治
国際組織 グローバルグリーンズ
公式サイト www.greens.org.au
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オーストラリア緑の党(オーストラリアみどりのとう、The Australian Greens, 通称:The Greens)は、オーストラリア緑の党である。国際的にはグローバルグリーンズに加盟している。

オーストラリアにおける政党としては、得票数、国会議員数、上院議員数ともに第3位に位置している。

中道左派の社会民主党であり、オーストラリア上院でしばしば勢力均衡を保っている。

オーストラリア東部では1980年代タスマニア州のフランクリン・ダム (en:Franklin Dam)反対運動に、西オーストラリア州では核兵器削減に対する関心が同党の起源である。同党の政治基盤は環境保護から平和運動草の根民主主義社会正義に拡大している。

同党の歴史は「連合タスマニアグループ」(en:United Tasmania Group, UTG)にさかのぼる。これは世界初の緑の党である。1972年の選挙に立候補した。

同グループの参加者はタスマニア緑の党 (en:Tasmanian Greens)を結成した。同党の州上院(当時)議員ボブ・ブラウンおよび当時現職の西オーストラリア緑の党(en:Greens Western Australia)ディー・マーゲッツ(en:Dee Margetts)は1996年の連邦選挙後、初のオーストラリア緑の党の上院議員となった。2010年の連邦選挙では躍進し、非改選分と合わせ連邦上院は9人、連邦下院でも初めて1議席を獲得した[1]

オーストラリア緑の党は6州と2特別地域の緑の党の連合体である[2]

2010年、シーシェパードのピーター・ベスーンが、日本の監視船に衝突して逮捕されたのを受け、ブラウン党首は「私たちの知っているような陪審制度がない。ベスーン氏の解放を求める国際キャンペーンが行われるだろう。次第に静まるだろうとオーストラリアやニュージーランド当局が考えたとしても、そうはいかない」と述べた。また、豪連邦警察がスティーブ・アーウィン号の捜索を行ったことについて「豪政府は日本からの圧力につぶれた」と強く非難した。

2017年7月、同党所属の2人の連邦上院議員、スコット・ラドラムラリッサ・ウォーターズはそれぞれの二重国籍問題が発覚したため、議員を辞職した[3]

2020年、党首にアダム・バンドが就任。捕鯨に対しては断固とした対応を望んでおり、シーシェパードを支持している。

2025年オーストラリア総選挙で議席数を落とし、党首のアダム・バンドも落選[4]。なお、同選挙では野党第一党であるオーストラリア自由党ピーター・ダットン党首も落選している[4]

2025年5月15日、先の総選挙で落選したバンド党首に代わりラリッサ・ウォーターズ上院議員が党首に選出された[5]

選挙結果

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連邦代議院議員選挙
獲得議席 増減 得票数 得票率 選挙後の労働党
2001年
0 / 150
増減なし 569,074票 4.96% 中立
2004年
0 / 150
減少1 841,734票 7.19% 中立
2007年
0 / 150
増減なし 967,781票 7.79% 中立
2010年
1 / 150
増加1 1,458,998票 11.76% 閣外協力
2013年
1 / 150
増減なし 1,116,918票 8.65% 中立
2016年
1 / 150
増減なし 1,385,650票 10.23% 中立
2019年
1 / 151
増減なし 1,482,923票 10.40% 中立
2022年
4 / 151
増加3 1,795,985票 12.25% 中立


脚注

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  1. ^ “豪上院選、緑の党が躍進” (日本語). 読売新聞. (2010年8月22日). https://web.archive.org/web/20100823205051/http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100822-OYT1T00583.htm 2010年8月22日閲覧。  {{cite news}}: |work=|newspaper=引数が重複しています。 (説明)
  2. ^ Greens website The Australia Greens: State sites”. 2007年5月1日閲覧。
  3. ^ “Larissa Waters quits as Greens senator over dual citizenship with Canada”. the Guardian. https://www.theguardian.com/australia-news/2017/jul/18/larissa-waters-quits-greens-senator-dual-citizenship-with-canada 2017年7月20日閲覧。 
  4. ^ a b “緑の党党首が落選確実=保守連合に続くトップ敗北―豪総選挙”. 時事通信. (2025年5月7日). https://sp.m.jiji.com/article/show/3509995 2025年5月15日閲覧。 
  5. ^ “豪緑の党、新党首に上院議員”. 時事通信. (2025年5月15日). https://www.jiji.com/sp/article?k=2025051500903&g=int 2025年5月15日閲覧。 

外部リンク

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