コンテンツにスキップ

オーストラリア自由党

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーストラリアの旗 オーストラリアの政党
オーストラリア自由党
Liberal Party of Australia
党首 アンガス・テイラー(英語版)
成立年月日 1945年8月31日
本部所在地 キャンベラ
代議院議席数
28 / 150 (19%)
(2025年5月3日現在)
元老院議席数
23 / 76 (30%)
(2025年5月3日現在)
州/準州政府
5 / 8 (63%)
(2025年4月1日現在)
州/準州下院議席数
165 / 465 (35%)
(2025年4月1日現在)
州上院議席数
41 / 155 (26%)
(2025年4月1日現在)
党員・党友数
減少 50,000[1]
(2019年)
政治的思想・立場 中道右派[2]
保守主義[3]
自由主義[4]
古典的自由主義[5]
反共主義[6]
公式カラー   青
国際組織 国際民主同盟[7]
公式サイト liberal.org.au
テンプレートを表示

オーストラリア自由党(オーストラリアじゆうとう、英語:Liberal Party of Australia)は、オーストラリアの中道右派政党[8]。オーストラリア労働党と並ぶ二大政党の一つである。2026年2月現在の党首はアンガス・テイラー(英語版)。

概要

[編集]

1943年の連邦選挙の翌年に統一オーストラリア党(United Australia Party)を衣替えする形で生まれた。中道右派政党の国際組織、国際民主同盟に加盟している。

地方農家を支持基盤とする中道右派政党のオーストラリア国民党と、連邦および州において、保守連合と呼ばれる連合を組む場合が多い。この連合は野党のときも継続する場合が多い。オーストラリアの連邦政治において保守連合は、1996年~2007年の11年間、与党であったが、2007年11月24日投開票が行われた下院総選挙に敗北し、1983年~1996年以来の野党に転落した。2010年8月21日の総選挙でも大接戦の末、労働党に敗北を喫した。

2013年9月7日の総選挙で労働党に圧勝し、政権与党に返り咲いた。2016年7月2日の総選挙でも、国民党と保守連合を組んで過半数を維持した[9]。

しかし、スコット・モリソン政権に入って以降、気候変動対策や燃料高、住宅価格高騰などの問題をめぐって国民の不満が高まり、2022年の総選挙では労働党に第一党の座を奪われ敗北、9年ぶりの政権交代を許した[10]。

支持層 

[編集]

2022年の選挙まで、自由党は主に中産階級の政党だったが、そのような階級に基づく投票パターンは以前ほど明確ではない。1970年代に左翼の中産階級が出現し、彼らは自由党に投票しなかった[11]。この効果の1つは、1977年に元自由党大臣のドン・チップと一部の自由党のメンバーによって設立された分離党、オーストラリア民主党の成功だった。ジョン・ハワードの首相在任中、党は社会的に保守的な労働者階級の有権者の間で人気になっていった。2022年まで、自由党の主な支持基盤は上流中流階級のままだった。2010年には、最も裕福な20の連邦選挙区のうち16を自由党が獲得した[12]。しかし2022年の選挙では最も貧しい20の連邦選挙区のうち16議席を自由党が獲得し、最も裕福な20の連邦選挙区のうち5議席しか獲得できなかった[13]。

歴代党首

[編集]

選挙結果

[編集]

代議員選

[編集]
年 獲得議席 増減 得票数 得票率 位置 党首
1946
15 / 76
増加15 1,241,650 28.58% 野党 ロバート・メンジーズ
1949
55 / 121
増加40 1,813,794 39.39% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1951
52 / 121
減少3 1,854,799 40.62% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1954
47 / 121
減少5 1,745,808 38.31% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1955
57 / 122
増加10 1,746,485 39.73% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1958
58 / 122
増加1 1,859,180 37.23% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1961
45 / 122
減少13 1,761,738 33.58% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1963
52 / 122
増加7 2,030,823 37.09% 過半数与党 ロバート・メンジーズ
1966
61 / 124
増加9 2,291,964 40.14% 過半数与党 ハロルド・ホルト
1969
46 / 125
減少15 2,125,987 34.77% 過半数与党 ジョン・ゴートン(英語版)
1972
38 / 125
減少8 2,115,085 32.04% 野党 ウィリアム・マクマホン
1974
40 / 127
増加2 2,582,968 34.95% 野党 ビリー・スネデン(英語版)
1975
68 / 127
増加28 3,232,159 41.80% 過半数与党 マルコム・フレーザー
1977
67 / 124
減少1 3,017,896 38.09% 過半数与党 マルコム・フレーザー
1980
54 / 125
減少13 3,108,512 37.43% 過半数与党 マルコム・フレーザー
1983
33 / 125
減少21 2,983,986 34.36% 野党 マルコム・フレーザー
1984
45 / 148
増加12 2,951,556 34.06% 野党 アンドリュー・ピーコック(英語版)
1987
43 / 148
減少2 3,175,262 34.41% 野党 ジョン・ハワード
1990
55 / 148
増加12 3,468,570 35.04% 野党 アンドリュー・ピーコック(英語版)
1993
49 / 147
減少6 3,923,786 37.10% 野党 ジョン・ハワード
1996
75 / 148
増加26 4,210,689 38.69% 過半数与党 ジョン・ハワード
1998
64 / 148
減少11 3,764,707 33.89% 過半数与党 ジョン・ハワード
2001
68 / 150
増加4 4,244,072 37.40% 過半数与党 ジョン・ハワード
2004
74 / 150
増加5 4,741,458 40.47% 過半数与党 ジョン・ハワード
2007
55 / 150
減少20 4,546,600 36.60% 野党 ジョン・ハワード
2010
60 / 150
[注 1]
増加5 3,777,383 30.46% 野党 トニー・アボット
2013
74 / 150
[注 2]
増加14 4,134,865 32.02% 過半数与党 トニー・アボット
2016
60 / 150
[注 3]
減少14 3,882,905 28.67% 過半数与党 マルコム・ターンブル
2019
61 / 151
[注 1]
増加1 3,989,435 27.97% 過半数与党 スコット・モリソン
2022
42 / 151
[注 3]
減少19 3,502,713 23.89% 野党 スコット・モリソン
2025
28 / 150
[注 3]
減少14 3,205,216 20.69% 野党 スコット・モリソン

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. 1 2 自由国民党所属の17名を含む。
  2. ↑ 自由国民党所属の16名を含む。
  3. 1 2 3 自由国民党所属の10名を含む。

出典

[編集]
  1. ↑ Crowe, David (21 February 2019). “The incredibly shrunken Liberal Party and its structural challenge”. The Sydney Morning Herald (英語). 2020年4月19日閲覧.
  2. ↑ “Interview with Barrie Cassidy, Insiders, ABC”. Liberal Party of Australia (オーストラリア英語). 2016年8月28日. 2017年6月16日閲覧.
  3. ↑ Williams, John R. (1967). “The Emergence of the Liberal Party of Australia”. The Australian Quarterly (JSTOR) 39 (1): 7–27. doi:10.2307/20634106. JSTOR 20634106.
  4. ↑ Hancock, Ian (1994年). “The Origins of the Modern Liberal Party”. 2007年4月11日閲覧。 “History of Liberalism in Australia”
  5. ↑ Liou, Kuo-Tsai (1998). Handbook of Economic Development. CRC Press. p. 357. ISBN 978-1-4616-7175-6
  6. ↑ “ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典”. コトバンク. 2016年8月28日.
  7. ↑ IDU Member Parties 2019.11.21閲覧。
  8. ↑ “Interview with Barrie Cassidy, Insiders, ABC”. Liberal Party of Australia (オーストラリア英語). 2016年8月28日. 2017年6月16日閲覧.
  9. ↑ 豪州総選挙、野党・労働党が敗北宣言 CNN(2016年7月10日)2017年10月28日閲覧
  10. ↑ オーストラリアで政権交代:勝敗を分けたのは何か? しんきんアセットマネジメント投信株式会社、2022年5月23日。2023年3月29日閲覧。
  11. ↑ Simms, Robert. “The Australian Greens and the Moral Middle Class”. Australian Political Studies Association. 2020年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月21日閲覧。
  12. ↑ “Liberals still dominate the top end – Mumble”. 7 December 2010. 2012年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ. 2012年11月29日閲覧.
  13. ↑ “'The people who need a voice are those hit by rise in power prices': John Roskam”. Msn.com (2022年5月23日). 2022年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月8日閲覧。

外部リンク

[編集]