齊藤誠人

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齊藤 誠人
2022年9月24日 ベルーナドームにて
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 北海道札幌市東区
生年月日 (1995-08-07) 1995年8月7日(28歳)
身長
体重
180 cm
86 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2017年 育成選手ドラフト2位
初出場 2021年8月22日
最終出場 2023年7月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

齊藤 誠人(さいとう まさと、1995年8月7日 - )は、北海道札幌市出身の元プロ野球選手捕手)。右投左打。妻は女優の楠木杏

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

札幌市立札苗中時代に所属していた札幌北シニアでは、選手が10人しかいない中で補欠であった[1][2]

札幌光星高時代は、3年次夏の南北海道予選で8強に進出したのが最高成績[2]

高校卒業後は、体育教師を目指すために北海道教育大学岩見沢校に進学する[2]。当初は野球を続けるつもりはなかったが、練習を見学した際の部員たちからの強引な勧誘によって札幌学生野球連盟に加盟する同校の硬式野球部に入部しプレーを継続することとなる[2]。指導者がいない中、選手たちで意見を出し合い練習メニューを決め、3年次からは齊藤が事実上の采配をふるっていた[3]。4年間チームとしては2部リーグで過ごしたが、自身は1年次から主軸を務め、1年次の春季リーグから5季連続でベストナインを獲得した[1]。4年次は、春に右手の有鉤骨を骨折した影響からDHのみの出場となり、シーズン通して満足なプレーができなかった[1][4]

2017年10月26日、プロ野球ドラフト会議埼玉西武ライオンズから育成選手ドラフト2位指名を受け[5]、入団。背番号は122。北海道内の国立大学からは初のドラフト指名選手となった[6]

西武時代[編集]

2018年は、イースタン・リーグで50試合に出場し、打率.205、1本塁打、8打点を記録した[7]

2019年は、6月28日まで、イースタン・リーグ53試合の出場で、打率.147、0本塁打、9打点を記録し[8]、同日に支配下選手登録された[9]。しかし、この年は一軍での出場はなく、イースタン・リーグでの最終成績は、80試合の出場で、打率.156、1本塁打、14打点だった[10]

2020年は、7月28日に初めて一軍に昇格するも、出場機会がないまま8月11日に二軍降格[11][12]。その後はシーズン終了まで二軍でプレーした。イースタン・リーグでの成績は33試合の出場で、打率.085、0本塁打、2打点だった[13]

2021年は、故障者が続出した影響で4月11日のイースタン・リーグ公式戦に「9番・三塁手」でスタメン出場した。5月28日に「特例2021」の代替選手として一軍に昇格したが[14]柘植世那が濃厚接触者には特定されずすぐに復帰したことで翌29日に登録抹消となった。以降、一軍昇格は無く前半戦を終え、五輪での中断期間中も二軍調整が続いていたが、一軍でワクチン接種の副反応によりエキシビションマッチを欠場する選手が続出し[15]、8月8日からの中日3連戦で一軍に帯同。2試合に途中出場するとそのまま後半戦の開幕を一軍で迎え[16]、8月22日のオリックス・バファローズ戦でプロ初出場を果たした。しかし、その後は出場機会がなく、8月30日に登録抹消となった[17]。イースタン・リーグでの最終成績は、33試合の出場で、打率.085、0本塁打、2打点だった[18]。11月27日に女優の楠木杏と結婚したことを発表した[19]

2022年は、4月3日に森友哉が右示指基節骨骨折で登録抹消となり、入れ替わりで一軍に昇格[20]。4月27日にシーズン初出場したが、一軍での出場はその1試合のみで、5月2日に登録抹消となった。イースタン・リーグでは、42試合の出場で、打率.160、1本塁打、5打点だった[21]

2023年は、一軍の捕手2人のうち、古市尊が体調不良のため、7月28日に急遽一軍に昇格[22]。同日の試合で7回から捕手として出場したが[22]、この年の一軍出場はこの試合のみとなり、10月4日に戦力外通告を受けた[23]。 10月30日、現役を引退し、西武のチームスタッフに転身することが発表された[24]。11月26日、ベルーナドームで行われたファンフェスティバル「ライオンズ サンクスフェスタ 2023」で引退セレモニーが開かれた[25][26]

現役引退後[編集]

先述の通り、2024年からは西武のファームブルペン捕手兼ファーム用具補佐を務める[27]

プレースタイル・人物[編集]

最大の武器は、遠投110m、二塁送球1.75秒の強肩[3]城島健司ヤディアー・モリーナの動画を見て研究し、座ったままでも二塁送球は1.8秒台を計測できる[3]

大学時代は指導者がいなかったため、野村克也古田敦也の本を教材に独学で捕手の技術を身に付けた[1][3]

卒業論文のテーマは「高齢者における運動スポーツに対する能否認識に関する研究」[28]

2021年11月27日、前年まで『ライオンズチャンネル』(テレビ埼玉)のアシスタントを務めていた女優・楠木杏と結婚したことを発表した[29]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2021 西武 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2022 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
2023 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----
通算:3年 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- ---- ---- ----

年度別守備成績[編集]



捕手






















2021 西武 1 2 0 0 0 1.000 1 0 0 0 ----
2022 1 0 0 0 0 ---- 0 0 0 0 ----
2023 1 1 0 0 0 ---- 0 1 1 0 .000
通算 3 3 0 0 0 1.000 1 1 1 0 .000

[注 1]

記録[編集]

初記録

背番号[編集]

  • 122(2018年 - 2019年6月27日)
  • 78(2019年6月28日 - 2023年)
  • 105(2024年 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典[編集]

  1. ^ a b c d 北海道教大岩見沢・斉藤、道内国公立大初の指名待つ”. 日刊スポーツ (2017年10月17日). 2019年1月14日閲覧。
  2. ^ a b c d 10人チームで補欠、目指したのは体育教師…雑草捕手がたどり着いたプロの世界 <1>”. Full-Count (2017年12月11日). 2019年1月14日閲覧。
  3. ^ a b c d 10人チームで補欠、目指したのは体育教師…雑草捕手がたどり着いたプロの世界 <2>”. Full-Count (2017年12月11日). 2019年1月14日閲覧。
  4. ^ 西武育成2位斉藤、目指せ米屈指強肩捕手モリーナ”. 日刊スポーツ (2017年11月14日). 2019年1月14日閲覧。
  5. ^ 2017年ドラフト会議 全指名選手”. 埼玉西武ライオンズ (2017年10月26日). 2019年1月14日閲覧。
  6. ^ 北海道教大岩見沢・斉藤 道内国公立大初プロ指名”. 日刊スポーツ (2017年10月26日). 2019年1月14日閲覧。
  7. ^ 2018年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月31日閲覧。
  8. ^ “西武・斉藤誠を支配下登録、背番号は78「少しでもチームの力になれるよう」”. サンケイスポーツ. (2019年6月28日). https://www.sanspo.com/article/20190628-3Z7WNP5DYBO4LEONIGW2EJFQYI/ 2023年10月31日閲覧。 
  9. ^ 西武、17年育成の斉藤誠人を支配下登録 背番78”. 日刊スポーツ (2019年6月28日). 2020年3月7日閲覧。
  10. ^ 2019年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月30日閲覧。
  11. ^ 2020年7月公示 出場選手登録・抹消”. 埼玉西武ライオンズ. 2021年3月31日閲覧。
  12. ^ 2020年8月公示 出場選手登録・抹消”. 埼玉西武ライオンズ. 2021年3月31日閲覧。
  13. ^ 2020年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年3月31日閲覧。
  14. ^ “西武が大量14選手入れ替え 「特例2021」で コロナ感染の源田ほか、金子、木村ら抹消”. Sponichi Annex. (2021年5月28日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/05/28/kiji/20210528s00001173334000c.html 2021年5月28日閲覧。 
  15. ^ 西武ワクチン接種の副反応出た選手が欠場 侍源田と平良は10日から合流”. 日刊スポーツ (2021年8月8日). 2021年8月16日閲覧。
  16. ^ 楽天オコエ瑠偉、西武平沼翔太ら登録/13日公示”. 日刊スポーツ (2021年8月13日). 2021年8月16日閲覧。
  17. ^ 公示 2021年8月”. 埼玉西武ライオンズ. 2023年10月30日閲覧。
  18. ^ 2021年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月30日閲覧。
  19. ^ 西武斉藤誠人、女優の楠木杏と結婚「強い気持ちを胸にプレーしたい」 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年11月30日閲覧。
  20. ^ 西武・森友哉が故障で2軍へ、ロッテ中村奨吾はコロナ陽性で抹消 3日の公示”. Full-Count (2022年4月3日). 2023年10月30日閲覧。
  21. ^ 2022年度 埼玉西武ライオンズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2023年10月30日閲覧。
  22. ^ a b “【西武】斉藤誠人が1軍初昇格「このまま頑張っていきたい」”. スポーツ報知. (2023年7月28日). https://hochi.news/articles/20230728-OHT1T51325.html?page=1 2023年10月30日閲覧。 
  23. ^ 西武、大量16選手に戦力外通告 引退の公文「悔しい」、病気療養の森脇「治療に専念」”. Full-Count (2023年10月4日). 2023年10月30日閲覧。
  24. ^ 金子真仁. “【西武】戦力外の出井敏博氏と斉藤誠人氏、来季からチームスタッフに就任 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2023年11月30日閲覧。
  25. ^ 「妻の応援よろしく」引退セレモニーで“異例”懇願 晴れやかな引き際…涙の記念撮影”. Full-Count(フルカウント) ― 野球ニュース・速報・コラム ― (2023年11月27日). 2023年11月30日閲覧。
  26. ^ Shimbun, The Nishinippon. “西武3選手がファン感で引退セレモニー 「できれば妻の応援も」斉藤誠人が異例のお願い:「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!”. 「おっ!」でつながる地元密着のスポーツ応援メディア 西スポWEB OTTO!. 2023年11月30日閲覧。
  27. ^ “【西武】戦力外の出井敏博氏と斉藤誠人氏、来季からチームスタッフに就任”. 日刊スポーツ. (2023年10月30日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/202310300000268_m.html 2023年10月30日閲覧。 
  28. ^ 10人チームで補欠、目指したのは体育教師…雑草捕手がたどり着いたプロの世界 <3>”. Full-Count (2017年12月11日). 2019年1月14日閲覧。
  29. ^ 西武斉藤誠人、女優の楠木杏と結婚「強い気持ちを胸にプレーしたい」”. 日刊スポーツ (2021年11月27日). 2021年11月28日閲覧。

参考文献[編集]

  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN 978-4-583-11429-3  296ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7  52ページ参照。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]